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もっと活躍が見たかった!『ジョジョ』の途中離脱した強力スタンドの味方キャラたち

マグミクス / 2022年6月26日 18時40分

もっと活躍が見たかった!『ジョジョ』の途中離脱した強力スタンドの味方キャラたち

■重ちーはあとちょっとで吉良に勝てたはず

 数々の魅力的なキャラとスタンドが登場する『ジョジョの奇妙な冒険』(著:荒木飛呂彦)は、特に主人公サイドに人気キャラが多いです。しかし、味方キャラでも、バトルで敗北したり、離脱したりで容赦なく退場させられてしまうのが『ジョジョ』の特徴です。今回は「もっと活躍が見たかった味方の途中離脱キャラ」を振り返ります。

●第3部:ポルナレフを導き、救うために犠牲になったモハメド・アヴドゥル

 第3部序盤から登場した占い師・アヴドゥルのスタンド「マジシャンズレッド」は炎を自在に操り、あらゆるものを溶かして穴を掘ることも可能な強力すぎる能力です。生まれついてのスタンド使いで、自身以外のスタンドにも詳しく、とても頼りになる仲間でした。

 その能力の真価が発揮された初戦は肉の芽に侵されたポルナレフとの戦いで、エジプト十字型の炎を放つ必殺技「クロスファイヤーハリケーン(C・F・H)」も飛び出します。ポルナレフの騎士道精神に感銘を受けて命を救うところまで、真面目で熱い男・アヴドゥルの魅力が光ったバトルです。

 その後、アヴドゥルはホル・ホースと「吊られた男(ハングドマン)」(J・ガイル)戦で、ポルナレフを救おうとしてホル・ホースの「皇帝(エンペラー)」の銃弾に倒れます。しかし、その死は偽装であり、裏で潜水艦などを調達しながら「審判(ジャッジメント)」戦で戦線復帰。この時もポルナレフを救います。

 そして迎えた最終決戦で、アヴドゥルはDIOの館にポルナレフ、イギーとともに侵入。アヴドゥルは全滅を防ぐため自分の安全を第一に考え、他者を救わないことを提案、全員が了承しました。しかし、「クリーム(本体:ヴァニラ・アイス)」の強襲を受けた際、アヴドゥルは身をていしてポルナレフとイギーを救い、戦うことなく犠牲に。ポルナレフはイギーの力も借り(イギーも死亡)、涙ながらに弔い合戦に勝利しました。

 超強力な炎を操るというシンプルかつ強すぎる能力のため、荒木先生自身も後年、アヴドゥルは扱いづらいキャラだったと振り返っています。炎を使った生命探知機も作り出せるほど汎用性が高いスタンドなので、もっと活躍が見たかったものです。

●第4部:守銭奴・重ちーの美しい散り様

 矢安宮重清(やんぐう・しげきよ)、愛称・重ちーのスタンド「ハーヴェスト」は、500体近くいる小さな群体型スタンドで、最初は落ちている小銭を拾うくらいにしか使っていませんでした。しかし重ちーは仗助と億泰と出会い、当選した宝くじをめぐって戦闘に突入。1体1体は小さく非力なものの、隠密に近づき皮膚を傷つけたり、お酒を体内に注射し酔っぱらわせたりと地味ながら厄介な強さを見せています。

 その重ちーの散り際は、意外にもかっこいいものでした。偶然から殺人鬼・吉良吉影(スタンド「キラークイーン」)と接触してしまいバトルに。吉良を「ハーヴェスト」で取り押さえたかに見えた重ちーでしたが、爆弾に変わった100円玉の攻撃を食らい、瀕死状態になります。

 しかし、吉良から「両親を始末する」という脅しを受けると、両親を守るため満身創痍で吉良の存在を仗助に伝えに向かいました。結局は伝える前にキラークイーンの爆弾で消されてしまいましたが、吉良の手掛かりとなるジャケットのボタンを引きちぎり、仗助に届けるファインプレーを見せています。

「ハーヴェスト」は荒木先生が最もお気に入りのスタンドとしてよく名前を挙げており、その強さも相当なものとしてファンの間で語り継がれています。動きも俊敏かつ、汎用性は無限、500体同時にダメージを食らわすのも難しく、基本的に隙のないスタンドです。最初から殺すつもりで戦っていれば、仗助たちも吉良も負けていた可能性が高いでしょう。

■アニメ版で語られる「フーゴ」戦線離脱の葛藤……

ブチャラティチームを離脱したフーゴが表紙『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Vol.4』DVD(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

●第5部:「正しいバカ」になれなかったパンナコッタ・フーゴ

 5部のブチャラティのチームのひとり、フーゴのスタンド「パープル・ヘイズ」が戦ったのは「マン・イン・ザ・ミラー」戦(イルーゾォ)だけですが、そのスタンドの脅威は強いインパクトを残しました。「パープル・ヘイズ」の拳には左右3つずつカプセルがついており、殴ると破れ殺人ウイルスが噴出。敵味方関係なく、そのウイルスに感染すれば30秒以内に死亡するという凶悪な能力です。

 そんなスタンドを持つフーゴが戦線離脱するのは、ヴェネツィアでのこと。ボスの目的がトリッシュ殺害であることを知ったブチャラティは、トリッシュを守ることが「正しいこと」と決意し、ボスを裏切ることを決断します。ジョルノたちはブチャラティ側につくことを決めましたが、フーゴだけは加勢しませんでした。

 アニメ版では袂を分かち離れるブチャラティらを見ながらフーゴは「僕はこんなバカげた裏切りに乗れない。正しいバカにはなれない」と、葛藤と悔しさが伺える表情でこぼしています。

 ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』攻略本のインタビューで、荒木先生は「危な過ぎて(笑)」という理由でフーゴがキャラとして扱いづらかったことを語っていました。また、ファンの間では、能力が強力すぎるので退場することになったのではとも言われています。そんなフーゴは、スピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』(著:上遠野浩平)で、ブチャラティたちについていかなかったことを後悔し、麻薬チーム抹殺の任務に挑みました。

●第7部:愛に死したカウボーイ、マウンテン・ティム

 イケメンカウボーイのマウンテン・ティムは、第7部で「スティール・ボール・ラン」レースに参加した優勝候補のひとりです。スタンド「オー!ロンサム・ミー」はロープと身体を一体化させて肉体をバラバラに分解でき(他者の肉体も可)、自在に操れるという能力です。ロープ自体に攻撃力はありませんが、拳銃を持った手の部位をロープ先端に移動させれば、オールレンジ攻撃が可能という汎用性を持ちます。

 そんなティムはレース中におこった殺人事件の調査のため、臨時で保安官に任命されます。このとき、スティールの妻・ルーシーに花を贈り、ナンパなイケメンっぷりを発揮しました。

 2ndステージではジャイロとジョニィと共闘し、下手人であるスタンド使いのブンブーン一家を撃破。その後もジョニィらと行動をともにするかと思いきや、直後に出会ったオエコモバ(スタンド名「ボクのリズムを聴いてくれ」)の爆弾攻撃を受けて大ケガを負い、レースをリタイアしました。

 そして次に登場するきっかけは前述のルーシーでした。「遺体」をめぐり、ブラックモアに襲われたルーシー。電話で助けを呼んだのは他でもないティムで、駆け付けた彼はルーシーを抱きしめ「あなたの役に立ちたい。初めて出会った時からずっと思っていました」と愛の告白をします。あのとき花を贈ったのは、ナンパではなく本気だったことを伺わせるシーンでした。

 しかし、ルーシーは拒絶し、ふたりは別れます。その直後、ティムは大統領の刺客・ブラックモア(スタンド「キャッチ・ザ・レインボー」)と戦い、敗北しました。しかし、ティムは死の直前でも、ルーシーの名前を吐かず守り抜いています。

 汎用性も高く、西部劇テイストにマッチしたかっこいいスタンドで、ティム本人の男気もとても魅力的でした。6部主人公の空条徐倫や8部の豆銑礼(まめずく・らい)のように、自分の体を分解して戦うユニークなスタンドバトルももっと見たかったところです。

(南城与右衛門)

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