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「推しの絵がバズった」 女子高生の絵によって、起こった事件が「生生しい」

マグミクス / 2022年6月24日 16時10分

「推しの絵がバズった」 女子高生の絵によって、起こった事件が「生生しい」

■「推し」の活躍を素直に喜べない

 ある月曜日、「推しの絵がバズった」……地下アイドル・真鈴ちゃんのイラストを投稿したのは、女子高生・マユ。その出来事をきっかけに注目を集めた真鈴ちゃんの人気は、右肩上がりに増え続けていきました。しかし、有名になる前から応援していたマユは、真鈴ちゃんの活躍を素直に喜べなくて……。

 自分と推しの人生を変えた、たった1枚のイラストをめぐる『推しの肌が荒れた』も収録されている、『推しの肌が荒れた~もぐこん作品集~』(著:もぐこん)が2022年6月9日に発売されました。

 ネグレクト、未成年搾取、ネット炎上、アトピーの人への周囲の反応など、センシティブな問題に切り込んだ4作品が収録されています。それぞれの作品は「くらげバンチ」に掲載後、多くの反響を呼びました。『推しの肌が荒れた』は1日50万を超えるPVを記録し、コメント欄では「こういうハッピーエンド好き」「心に刺さった」「ちょっと救われた気がした」という声があがりました。

 作者のもぐこんさんに、お話を聞きました。

ーーもぐこんさんがマンガを描き始めたきっかけと漫画家デビューの経緯を教えて下さい。

 マンガを描き始めたのは大学3年のときです。それまでは絵を描いていて、絵以外の表現がしたくなり小説を書いたのですがうまくいきませんでした。マンガなら小説的な要素も、絵の要素もあるし描いてみようと思い描き始めたのがきっかけです。

 本当の漫画家デビューはモーニングの漫画賞にマンガを投稿して入賞を頂いたことがきっかけです。そこでは短編が少し掲載されただけであまりうまくいかず、どうしようかと思っていたときに、「コミティア」の出張編集部で「くらげバンチ」の編集部に持ち込みました。そこで今の担当編集さんに見てもらえたことが、「くらげバンチ」での掲載と今回の単行本につながっています。

ーー『推しの肌が荒れた』で、「アトピー」というテーマを描かれたきっかけはありましたか?

 アトピーを描こうと思ったのは、自分がアトピーだったということが一番根本だと思います。もともと自分と世界の境界線としての皮膚に興味があり、マンガはキャラクターを描くときに普通その皮膚を省略してしまうことが多いので、それをしっかりかくためにはどうしたらいいかと考えていて肌の荒れを発見しました。

『推しの肌が荒れた~もぐこん作品集~』 (C)もぐこん/新潮社

ーーセンシティブな題材だと思いますが、この作品を描くうえで気を付けた点や工夫した点はありますか?

 アトピーに関しては基本的には自分で経験したことを中心に描写しました。もちろんそれだけだと考えがかたよると思い、アトピーを扱った本や、こうしたら治る! みたいな本を何冊も読み、いろいろな視点からアトピーを見ることを意識しました。それと、医療マンガではないのでアトピーはそこにあるだけで、話の中心はキャラクターの行動や心の動きになるように考えました。

ーー6月に発売されたコミックス『推しの肌が荒れた~もぐこん作品集~』の見どころを教えて下さい。

 自分が考えるのが遅いだけなのですが、ひとつひとつの短編をしっかりと時間をかけて考えて、原稿も締め切りを意識せずに自分が納得するまで描かせていただけました。なので新人の短編集としては普通ありえないと思いますがほぼ4年かけてじっくり描いたマンガが収録されています。妥協のない、濃密なマンガになっていると思います。

ーーさまざまな活躍をされているもぐこんさんですが、今後の創作活動などでチャレンジしてみたいことはありますか?

 今、一番したいのは長めのマンガを連載することです!

(マグミクス編集部)

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