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戦隊ヒーローの飛び道具? クセ強すぎな「ブラック」たち 遊び人だけどかっこいい

マグミクス / 2022年7月3日 6時10分

戦隊ヒーローの飛び道具? クセ強すぎな「ブラック」たち 遊び人だけどかっこいい

■戦隊ブラックたちは禁じ手だらけ!

 戦隊ヒーローのキャラクターは、多くの場合、担当カラーのイメージによって決まりがちです。たとえばレッドは熱いリーダータイプ、ブルーはクールな真面目キャラ、イエローは明るいムードメーカーなどなど(もちろん、定型に当てはまらないキャラたちもいますが)。そんななか、どうにも型にはまらないキャラが多いカラーが「ブラック」です。

 もともとブラックはヒーローというより敵のイメージが強く、戦隊メンバーにしても人気が出ないと思われていたそうで、戦隊ヒーローとしては後発で、『大戦隊ゴーグルファイブ』のゴーグルブラックが最初でした。しかし、後発だからこそ、自由な解釈の個性的なキャラが作りやすかったのでしょう。たとえば現在放送中の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のブラック担当であるイヌブラザーは、ヒーローでありながら「指名手配犯」です。冤罪とはいえ警察に追われているなんて、クセ強すぎ!

 今回はそんなイヌブラザーも真っ青な、歴代のクセ強ブラックたちを振り返ります。

●子どもはマネしちゃダメ!な『鳥人戦隊ジェットマン』ブラックコンドル

 歴代ブラックのなかでもダントツにクセ強で、それだけに人気が高いのがブラックコンドルです。変身前の姿は、遊び人の結城凱(ゆうき・がい)。遊び人というだけで、すでに不道徳な匂いがぷんぷんですが、この結城凱は、酒もタバコもギャンブルもやり、女性が大好きという、およそ子供番組のヒーローらしからぬ男なのです。

 しかも、カジノではイカサマをするし、交通ルールは守らないし、変身してからの得意技は相手の不意を突くケンカ殺法だしと、とにかく子どもは見習っちゃダメな大人の代表格といった雰囲気でした。よくこれでクレームがこなかったものだ……と思ったらそんなワケはなく、親御さんたちは「子どもに悪影響」だと非難ごうごうだったそうです。ちなみに『鳥人戦隊ジェットマン』には結城凱を中心とした恋愛要素も盛りだくさんで、それも大人の眉をひそめさせてしまいました。

●女の扱いはまかせろ!な『獣電戦隊キョウリュウジャー』キョウリュウブラック

 キョウリュウブラックは、根は真面目な仲間思いながらも、彼も態度のチャラさはなかなかのもの。変身前の姿は、国籍不明の超古代文明研究者イアン・ヨークランドです。国籍不明だからかしぐさの端々から異国感をただよわせ、両手のひらを上に向けて肩をすくめるという、あのいわゆる外国人ポーズもひんぱんに見せてくれます。

 お調子者でおしゃべり好きで、口癖は「オーマイ!」。普段の会話でも戦闘中でも、とにかく、「オーマイ!オーマイ!」と言っています。そして、ブラックコンドル同様、こちらも女好きでいつも違う女性を連れて現れ、「恋のガンマン」を自称するほどでした。ひとの恋愛相談も得意で「黒いキューピッド」とも名乗っています。オーマイ!

■純烈リーダーもブラックだった!

若き日の純烈リーダーが演じたガオブラックがジャケットのDVD『百獣戦隊ガオレンジャー VOL.9』(東映ビデオ)

●それってイエローじゃないの!?な『百獣戦隊ガオレンジャー』ガオブラック

 ガオブラックの変身前の姿は、力士あがりの牛込草太郞です。序二段で膝を壊して引退したのち、花屋で働いていたという「気は優しくて太っちょ力持ち」なキャラは……あれ?これってイエローの担当じゃありませんでしたっけ? 実はイエローもイメージほど太っちょ力持ちが多いワケではないのですが、でもやっぱりお株を奪った感はいなめません。

 臆病で高所恐怖症でもあるガオブラック(この気弱さ、ブラックコンドルやキョウリュウブラックとは大違い!)は、ガオブルーに「ネバギバ(Never give up)だ!」と励まされる名シーンが印象的です。ガオブラックこと牛込草太郞を演じていたのは、現在、純烈のリーダーを務める酒井圭一さん。酒井さんはこの「ネバギバ」精神で、純烈を紅白出場するまでに成長させたといいますから、感慨ひとしおです。

●経歴詐称疑惑もあり!?な『炎神戦隊ゴーオンジャー』ゴーオンブラック

 ゴーオンブラックを表す言葉といえば、「生真面目」以外ありません。変身前の姿は元警察官の石原軍平(石原軍団の香りが…)。ゴーオンジャーの活躍を見て「かっこよすぎる」と感動し、自ら志願した熱血漢です。この「かっこよすぎる」は石原軍平の口癖ですが、他者の素晴らしさを素直に認め、自分も精進しようとする姿勢は賞賛に値します。しかし、真面目すぎて空回りしたり些事に鈍感だったりするため、結局はネタキャラ扱いというのがかなしいところです。

 そしてゴーオンブラック最大の衝撃は、ことあるごとに「元刑事」と言っていたのに、実は「巡査」だったという事実……。他のブラックとはひと味違うと思わせておいて、やっぱりアンタも立派なブラックだったんだね、としみじみさせられたエピソードでした。

 知れば知るほど面白い「戦隊ブラック」たち。現在放送中の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にも、ゼンカイザーブラックといういまだ謎の存在も控えており、今後の展開も目が離せませんね。

(古屋啓子)

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