電気系能力キャラが人気の理由とは？ 映える技の裏側に潜む真の魅力！

■キャラの性格と技のギャップが大きいほど人気？

　バトル系の少年マンガでは、電気・雷系能力を持つキャラは花形的存在です。ネット上にも「雷属性は映えるし強い印象」「派手でカッコいいのはやはり電気・雷系！」などの声が多いです。しかし技の激しさとは裏腹に、性格はいい奴なキャラが多いイメージがないでしょうか？ 今回はマンガに登場する、電気・雷系能力の代表的なキャラを紹介します。

　まずは「週刊少年ジャンプ」の『HUNTER×HUNTER』からキルア＝ゾルディックです。手の平から電撃を放つ雷掌（イズツシ）や標的の頭上から電撃を落とす落雷（ナルカミ）の使い手で、暗殺一家に生まれたことも要因なのか、12歳という年齢ながら冷静沈着で頭もキレます。

　そんなキルアですが、たとえ敵キャラでも自分の認める相手であれば、むやみに殺したりはしません。キメラ＝アントのイカルゴと戦って追い詰めた際、仲間の能力を教えれば命を保証すると交渉するキルア。「仲間は 売れねェ…！！」と拒絶したイカルゴを見て、キルアはイカルゴを助けます。驚くイカルゴにキルアは、「かっこいいから」「違うカタチで会えてたら 友達になれたなって思うくらいな」と伝えていました。

　また、『鬼滅の刃』で最終的に一番人気に輝いたのは、「雷の呼吸」の使い手である我妻善逸です。戦闘中に恐怖と緊張が限界に達すると眠り、強くなります。普段は「多分すぐ死にますよ俺は」などネガティブな言動が基本ですが、眠ったあとの強さは破格、また作中でどんどん成長していきました。「ギャップ萌えキャラの真骨頂！」という声も多く、「霹靂一閃」のビジュアルのカッコよさでも人気です。

『ワンピース』のエネルも、雷を自在に操る、自然系の「ゴロゴロの実」の能力を持ちます。2億ボルトの威力を持つ雷神（アマル）を繰り、自身のピンチのときにはセルフ心臓マッサージを行い周囲を驚かせました。自らを「神」と称し無敵を誇っていましたが、体がゴムのルフィには攻撃が全く効かず「エネル顔」と呼ばれる変顔を披露することに……。絶望的強さからの、伝説の顔芸を披露するギャップで、敵ながら「憎めない」と愛されています。

　その他、『うしおととら』のとらが雷を操る最強クラスの妖怪ながら、間抜けな一面やツンデレ要素を持ち合わせていたり、電撃の魔術が得意な『金色のガッシュ！！』のガッシュ・ベルが好奇心旺盛で人懐こい少年だったり、のちに「雷帝」として覚醒する『GetBackers-奪還屋-』の天野銀次は惚れっぽくて天真爛漫な性格だったり、強力な電気能力スタンド「レッド・ホット・チリペッパー」を操る『ジョジョの奇妙な冒険』の音石明は「ウルトラ・スーパー・ギタリスト」を目指すちょっと馬鹿っぽい青年だったりと、電気・雷系能力のキャラは親しみやすい一面を持つ人物が多いです。カッコいい技と憎めない、愛される性格とのギャップが人気のポイントかもしれません。

（マグミクス編集部）