ゲーム化したら面白そう!近年の映画3選 時間逆行は繰り返しプレイすれば理解できる?
マグミクス / 2022年7月2日 19時50分
■ゲーム関係者が絶賛した映画も!
「バイオハザード」シリーズや2022年公開の『アンチャーテッド』など、話題に事欠かないゲームの実写映画化ですが、逆に映画を観ていて「ゲームみたい」「これがゲーム化されたらやりたい!」と思う作品もあるのではないでしょうか。今回はまだ記憶に新しい公開中、近年の映画から最新技術でゲームとして楽しんでみたい3作品をご紹介します。
●『トップガン マーヴェリック』
1986年に公開された前作から36年振りの続編となり、世界を熱狂させている『トップガン マーヴェリック』。伝説のパイロット・マーヴェリックと若きエースパイロットたちが超難関ミッションに挑む内容で、作戦内容や練習風景のゲーム性が高いと話題になっています。何段階かに分かれたシンプルでわかりやすい作戦が、シミュレーションから練習、本番まで徹底的に描かれているので、鑑賞中「これ自分でプレイしたらできるだろうか?」と考えながら見てしまう人が多いようです。
同作のジョセフ・コシンスキー監督は、ゲーム『Gears of War』のトレーラーでCGIの分野からキャリアをスタートさせた人物なので、作品とゲームの親和性も感じられます。実際に、アメリカのゲームセンターではVRコンテンツ『Top Gun: Maverick VR』が登場し、『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』ではコラボDLC(ダウンロードコンテンツ)が配信されました。前作『トップガン』をベースにしたシューティングゲーム(ファミコン)が発売された過去もあるので、ぜひ単体作のゲームとして、美しい映像で劇中のあの作戦をプレイしてみたいものです。
●『きさらぎ駅』
こちらも公開中のホラー邦画『きさらぎ駅』は、かつて匿名掲示板「2ちゃんねる」に実体験としてリアルタイムで投稿され、現代の「神隠し」と呼ばれた「キングオブ都市伝説」をベースに映画化されました。主人公の女子大生・春奈が卒業論文の取材として投稿者の女性・純子から異世界の「きさらぎ駅」に行ってしまった当時の話を聞く前半パート、話を聞いた春奈が実際に「きさらぎ駅」へ辿り着き、純子と同じ体験を繰り返す後半パートに分かれています。
前半パートは純子の話を聞きながら春奈とともに当時の状況を疑似体験する、FPS視点のホラーゲームをプレイしているような感覚になります。そして、後半は一度プレイしたゲームの実況中継を見ているような、ユニークな「ツッコミ視点」も入ってくるのが面白い点です。サスペンス要素、人間ドラマも入ってくるので、選択肢を変えると違うシナリオやシチュエーションがいくつも楽しめるホラーゲームにすれば、周回プレイする人が続出の作品になることでしょう。
●『TENET』
2020年に大ヒットし、数々の考察も盛り上がったのも記憶に新しい、クリストファー・ノーラン監督の『TENET』。第三次世界大戦勃発を防ぐために「時間」からの脱出を試みる男を描いたサスペンス映画で、「時間逆行」が大きく絡んだ難解なストーリーは大きな話題を呼びました。
公開当時、著名人からの絶賛コメントのなかにはゲーム関係者によるものもあり、『FF14』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹さんは「(ノーランが)ゲームを作ったら、いったいどうなるんだろうか」、『428』『文豪とアルケミスト』等で知られるイシイジロウさんは「パズルを解く様な知恵熱を呼ぶ映画体験」と映画公式サイトにコメントを寄せています。アクションあり、ミステリーありの作品なので、複雑な時間の逆行や時間軸の移行を複数キャラの視点から繰り返し追えるようなゲームになると、映画以上にノーラン監督の独特過ぎる「時間」のとらえ方が体感できるのではないでしょうか。
(椎崎麗)
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