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「この3人じゃなきゃダメ」佐々木未来・伊藤彩沙・愛美が語る、【チームY】の絆

マグミクス / 2022年7月3日 11時0分

「この3人じゃなきゃダメ」佐々木未来・伊藤彩沙・愛美が語る、【チームY】の絆

■本業も忙しいのに、YouTube活動続けるのはなぜ?

 花江夏樹さん、梶裕貴さん、杉田智和さん、中村悠一さんら人気声優たちが続々とチャンネルを開設する、今や「声優YouTuber戦国時代」。彼らはゲーム実況や朗読など持ち味である「声」を活かしたコンテンツのみならず、私生活や業界の裏側などこれまであまり語られなかった一面までをも明かし、チャンネル登録者を増やしています。

 なかでも異彩を放っているのが、佐々木未来さん、伊藤彩沙さん、愛美さんの3人による「声優三姉妹【チームY】」。2020年4月に動画投稿を始め、定番企画「やってみた」のほか、美容、大食い、料理、ASMR、ドッキリなど、「声優」にこだわらないスタイルで人気を集め、現在は登録者数14.3万人を記録しています(※2022年7月時点)。

 さらに2022年7月からは、【チームY】が原案協力を務めるマンガ『てっぺんっ!!!』を原案とした、オリジナルTVアニメ『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』がスタート。この度、そんな「声優」という枠から飛び出して活躍する3人にインタビュー。

 声優のYouTube進出が盛んな今、着実にファンを増やしてきて順風満帆に見える一方、悩んでいることもあるようで――。
(取材・文=米田果織、撮影=藤田亜弓、編集=沖本茂義)

――YouTubeチャンネルを開設して2年。すぐに登録者数10万人を突破し、原案協力を務めるマンガ作品のアニメ化が決まるなど、活動は順風満帆に見えます。

愛美:おかげさまで10万人は思っていたより早く達成できたので「100万人も夢じゃないかも!」と思っていたのですが、今はちょっと伸び悩んでいます。動画の方向性を見直したほうがよいのか、先日生配信で視聴者さんと会議をしました。HIKAKINさんなどトップYouTuberの方の動画を見て研究はしているのですが……。

佐々木:他のYouTuberさんが視聴数を伸ばした動画を真似すれば良いというわけでもないんです。私たちにハマるのか、という問題もあって。そうは言ってもYouTubeはトレンドがすぐ変わるので、悩んでる暇もないし……とにかく難しい。

伊藤:でも、大事にしていることはあって、「これがやりたい!」と思ったものをやるようにしています。単純に「流行っているからやってみよう」と、やりたくない動画は撮ったことがありません。「楽しんでやる」を大事にしています。

佐々木未来さん

――企画内容も「声優」という職業に縛られないものが多数。タイトルにもあえて「声優」と入れないなど、こだわりが見えたのですが。

愛美:そもそもこの3人が「同じ声優だから」という理由で一緒にやっているのではなくて、ただ女友達3人でいるのが楽しいんです。なのでタイトルに「声優」と入れることに違和感があって。

佐々木:これは動画投稿を始めた2年前からずっと悩んでいることだよね。「今回は入れてみようか」「入れなかったらどうなるのか」と毎回試行錯誤した結果…。

伊藤:まだ答えが出ていないんです(笑)。

愛美さん

――実際の視聴者層は、3人のもともとのファンか、YouTubeで知った人、どちらの割合が多いのでしょうか?

愛美:コメント欄を見ると、私たちの存在自体はもともと知っていた方が多いように思います。ですが「内面はYouTubeで知りました」という方が多いです。愛美がネガティブだったり、朝が苦手だったりというのをチームYで知って驚いているコメントをよく見ます(笑)。

一同:(笑)

伊藤:YouTubeを見てファンになってくれた人で言うと、最近、事務所のマネージャーになった女の子がそうなんです。

佐々木:私たちの活動を見て「マネージャーになりたい」と思ってくれたそうで。それを聞いた時は、本当に嬉しかったです。まさか誰かの職業を決めてしまうとは(笑)。

伊藤彩沙さん

――近年、声優がYouTube活動をすることも珍しくなくなってきましたが、声優のお仕事と並行しつつYouTube活動をすることは、大変ではないですか?

伊藤:大変なこともありますが、嫌だとか辞めたいとは思ったことがありません。大変だけど、楽しい気持ちの方が大きいです。

愛美:そもそも、YouTubeを仕事としてとらえていないからかも。3人で会う機会が増えて、ただただ嬉しい。

佐々木:また「3人じゃなきゃダメだ」と思うようにもなりました。舞台出演期間や、あいみんのおやすみ期間(※)など、ふたりで動画を回すこともありましたが、やっぱりさみしい!改めて、3人だからYouTubeを続けられているんだと思いました。

(※編集部注 愛美さんは、2022年3月1日から同年4月30日までの2カ月間、持病の治療に専念するため一部活動を制限していた)

■『銀魂』を見てツッコミを研究?

「声優三姉妹【チームY】」が原案協力を務めるマンガが原案のオリジナルTVアニメ『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』。高校生お笑い選手権「てっぺんグランプリ」の頂点を目指す女子高生たちの青春ガールズストーリーが描かれる (C)てっぺんグランプリ実行委員会

――チームYが原案協力を務めるマンガ『てっぺんっ!!!』のTVアニメ化作品『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』が2022年7月より放送されました。メインキャストも務められますが、アニメ化決定の連絡を受けた際、どのような気持ちに?

佐々木:もう、「びっくり!」のひと言に尽きます。2019年1月に開催されたとあるイベントで、3人で即興コントを披露したのがてっぺんっ!!!の始まりなんですが、まさかそれがマンガとなり、そして今度はアニメ化。話を聞いた時は「いいんですか!?」と聞いてしまいました(笑)。

伊藤:マンガ化された時に、3人で「アニメ化もしたら良いよね」と話してはいたんです。でも、まさかその1年後に実現するとは! 夢のようです。

佐々木未来さん、伊藤彩沙さん、愛美さん

愛美:実はかなり本気でアニメ化を目指していました。「【チームY】の認知度を上げなければ、アニメ化につながらない!」と思いながらYouTube活動を頑張ってきたこともあって、努力が報われました。実際、アニメ化発表の際に「【チームY】やん!」って驚いてくれた人もいて、基盤は作れていたのだと思います。

――マンガの「原案協力」とは具体的にどのようなことをされたのですか?

佐々木:主にキャラクター設定です。マンガ化が決定した際、「てっぺん会議」と題して3人でオンライン会議をして、髪型や色味、制服デザインなどを話し合いました。

伊藤:やよい・よもぎ・ゆずのトリオ名「ヤングワイワイ」もそこで決定したよね?

左から細野ゆず(CV:佐々木未来)、阪本やよい(CV:伊藤彩沙)、高橋よもぎ(CV:愛美) (C)てっぺんグランプリ実行委員会

愛美:そうだったね。私たちが【チームY】なので、「Yから始まる名前が良いよね」と話して。
伊藤:「ヤングワイワイ」か「ワイワイヤング」のどっちにするかすごく悩んだ結果、占いで決めてもらいました(笑)

阪本やよい役・伊藤彩沙さん

――TVアニメ『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』のキャラクターは出身地もキャストに合わせるなど、それぞれを投影したものになっていましたが、役づくりは通常のアニメ作品と比べていかがでしたか。

伊藤:方言とガッツリ向き合ったのが印象的です。台本が標準語のまま渡されて、キャストはそれを自分のキャラクターの地域の方言に直すスタイルだったんです。

佐々木:私の演じる細野ゆずは標準語のキャラクターなのですが、ふたりは関西弁のキャラということで隣で見ていて、すごく大変そうだと思いました。マンガの方言チェックも彩沙とあいみんがやっているんですよ。

高橋よもぎ役・愛美さん

――標準語から方言への変換作業はどのように行うのでしょうか?

伊藤:翻訳と似ている気がします。例えば「ダメだよ」というセリフがあったとして、「アカン」か「アカンで」なのか、そんな細かい部分でニュアンスがまったく変わって来てしまうんです。キャラクターが伝えたいこととズレがないよう探るのが大変でした。

愛美:自分の提案した表現がそのまま採用されることがほとんどなので、責任もあります。私の場合、実の妹・千春が、私演じる高橋よもぎの妹役で出演しているので、台本をもらったら「これで合ってるかな?」と確認しています。また、よもぎは大阪出身なんですが、私は兵庫県出身なので、微妙に言葉のニュアンスが違うんです。なので、最終確認として大阪出身のあいあい(※天野ちとせ役・相羽あいなさん)に聞いたりしました。キャスト同士で方言の確認をしているのは、この現場ならではです。

――ボケとツッコミの応酬でストーリーが展開し、実際に漫才シーンもありますが、アフレコ収録はいかがでしたか?

愛美:めっっっちゃ大変でした! よもぎはツッコミ担当なのですが、ツッコミにも色々種類があって。シンプルにズバッと言ったり、呆れながら言ったり、はたまたノリツッコミだったり。なので今回は『銀魂』を見て研究してからアフレコに挑みました(笑)。

細野ゆず役・佐々木未来さん

――今作の総監督も『銀魂』の高松信司さんですからね。

愛美:そうなんですよ。だからこそ緊張したし、気合も入りました。アフレコでは私なりに考えた間合いやテンションでツッコんでみましたが…高松総監督たちがさらに素晴らしい間合いに編集してくださいました(笑)

――ボケに関してはいかがでしょうか?

伊藤:ボケも少しの言い方の違いで面白さが変わってくるので、突きつめていくのが面白かったです。

佐々木未来さん、伊藤彩沙さん、愛美さん

――佐々木さんはプロフィールに「趣味:お笑い鑑賞」と書かれていました。おふたりにアドバイスなどは?

伊藤:私とあいみんは以前別の作品でユニットを組んでいて、実はその時から漫才はやっていたんです。そこでみころんは「先生兼お客さん」みたいになってくれて、毎回練習を見てフィードバックをくれていました。

愛美:いつも終わったあとに、ニコニコ笑いながら「本当に面白かったよ!」って言ってくれて! 天使でした。

伊藤:漫才の場合、練習を重ねると、展開が見えているからスタッフさんの笑いが少なくなっていくんです。それでもずっとみころんだけは手を叩きながら笑ってくれて、自信を持ってステージに立つことができました。

佐々木:それを思い返すと、私たちの関係もリアル「ヤングワイワイ」みたいだったんだね。

佐々木未来さん、伊藤彩沙さん、愛美さん

――アニメでもその関係性が活かされていそうですね。最後に今後の展望を聞かせてください。

伊藤:気が早いかもしれませんが、『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』が2期、3期とずっと続くコンテンツに成長してほしいと思っています。そんな人気作品にするには、やはりチームYのチャンネルももっと大きくしなければいけません。みころんとあいみんと一緒にチームYの活動、『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』どちらも頑張っていきたいです。

愛美:目指せ登録者数100万人! やりたいことをやって、楽しんでいるうちにいつの間にか金の盾がもらえていた…という流れが理想です(笑)。声優としての私たちを知らなくても、動画を見て「面白い3人組だな」と思ってもらえて、そこから『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』へとさらにチームYへと…どんどんつながってほしいです。

佐々木:新規ファンの獲得も大切ですが、ずっと応援してくれている方のためにイベントもたくさんやって、恩返しもしていきたいです。アニメのオープニングテーマもキャストみんなで歌っているので、それを「アニサマ(※アニメロサマーライブ)」のような大きな会場で披露できたら嬉しいです。

(米田果織)

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