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「結婚が怖くなる…」ドロドロ夫婦マンガ 実写ドラマ化キャスティングを妄想!

マグミクス / 2022年7月9日 15時10分

「結婚が怖くなる…」ドロドロ夫婦マンガ 実写ドラマ化キャスティングを妄想!

■夫婦は究極の人間関係! 小さなすれ違いが大きな亀裂の始まりに…

 2022年の夏ドラマも、マンガが原作の作品が盛りだくさんです。『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)、『ロマンス暴風域』(TBSほか)、『魔法のリノベ』(フジテレビ系)、『彼女、お借りします』(テレビ朝日ほか)、『復讐の未亡人』(テレビ東京)、そして、BLコミックが原作の『先輩、断じて恋では!』(tvkほか)、『みなと商事コインランドリー』(テレビ東京系)などが放送されます。

 マンガを原作にしたドラマは批判を受けがちと言われながらも、後を絶ちません。この記事では、今後ドラマ化してほしいマンガのうち、夫婦関係に着目し、「結婚するのが怖くなるかもしれない、結婚生活のドロドロを描いたマンガ」をご紹介します。また、もしドラマ化されるなら、どんなキャスティングで修羅場や愁嘆場を見たいかもあわせて考えてみます。

●不倫しない不倫マンガ『あなたがしてくれなくても』(著:ハルノ晴)

 セックスレスがドロドロ夫婦問題の発端となっている作品です。結婚5年目の吉野みちは、もう2年間も夫・陽一とセックスレス状態にあることを悩んでいました。勇気を出して約束を取りつけたり話し合いの場を持ったりするみちでしたが、陽一は彼女の求めに応えることはなく、夫婦の溝はさらに深まります。

 その頃、みちは、同じくセックスレスに陥っているという会社の先輩・新名誠に悩みを話すうちに、惹かれあうようになります。ふたりは一線を越える前にお互いのパートナーと改めて向き合うことを決意しますが、それぞれ気持ちはすれ違うばかりで……。

 このマンガは心理描写が細かく、絵が美しいところが人気です。演技がうまいだけでなく、マンガの人物に似た雰囲気を持つ俳優に演じて欲しいと思うファンも多いでしょう。

 みちは透明感と繊細な演技が魅力の波留さんや水川あさみさん、夫の陽一はあえて空回りする演技でも痛々しくならない田中圭さんや桐谷健太さん、新名は優しさと穏やかさが画面からもにじみ出る高橋一生さんや鈴木拡樹さんはいかがでしょう?

●不倫公認の夫婦『1122』(著:渡辺ペコ)

夫の不倫を公認する一子と二也の夫婦が描かれている『1122』第1巻(講談社)

『1122』で「いいふうふ」と読むこのマンガでメインとなる夫婦は一子(いちこ)と二也(おとや)の30代の夫婦です。結婚7年目のセックスレス夫婦で、子供はいませんが夫婦仲は良く、信頼しあっていています。ただ、夫には不倫相手がいて、それを一子も公認しているのが「普通の夫婦」とは違うところでしょう。

 合理的だったはずの「生活と恋愛の分離」のはずなのに、次第に膨らんでくるモヤモヤした気持ちに一子と二也がどう向き合い、ふたりなりの「いい夫婦」となっていくのかが見どころです。

 配偶者が認めていれば不倫はOKなのか? 夫婦で決めた不倫ルールを守っていれば家庭は円満なのか? 「いい夫婦」とは何なのか?

 30代夫婦ということなので、仕事ができ、合理的な考え方ができるけれど、自分の決めたルールに縛られて、モヤモヤを募らせていく妻・一子は、演技力の高さで定評のある戸田恵梨香さんや満島ひかりさんは適役ではないでしょうか。しっかり者のようで人知れず悩んでいたり、うまく感情を表現できなかったりという一子の心の揺れをうまく見せてくれそうです。

 そして、妻の気持ちを尊重し、優しくて誠実な夫・二也には、優しくて穏やかな空気をたたえた松下洸平さんや宮沢氷魚さんはどうでしょうか。不倫相手とのラブラブな雰囲気やとある事件が起こった時の恐怖感なども見どころになりそうです。

●SNSにおぼれた夫婦『夫婦別生』(著:竹充ヒロ)

夫の裏の顔に翻弄される主人公・美奈子が表紙に描かれた『夫婦別生』第1巻(小学館)

 専業主婦の妻・美奈子と30歳にして年収1000万円の高年収な夫・優大の夫婦は、まわりからは理想的な夫婦と思われていました。しかし、そんなふたりには、それぞれ裏の顔があったのです。

 夫を自分の言いなりだと見くびり、ネイルや豪華なランチをSNSに公開しては、他人からの羨望を集めるのが快感の美奈子と、彼女を裏アカウントでこきおろし、ジワジワと美奈子を精神的に追い詰め、支配しようとする優大。彼らの本性があらわになったとき、理想の夫婦はどうなるのか……。ハラスメント、家庭崩壊、不倫といったドロドロネタが山盛りになっています。

 美奈子には、小芝風花さんや福原遥などキラキラ感が映える若手女優で、ジェットコースターな展開でいろんな表情を期待できそうです。優大には優しさで包み込まれそうな中村倫也さんや細かな「目の演技」で評判の赤楚衛二などは、笑顔のステキさと裏の顔の怖さのギャップにゾクッときそうです。

 ゴールデンタイムではなく、ネオプライムのドラマや深夜ドラマならではのとがった演出で、ドロドロ感を倍増させてゾッとさせてほしい作品です。

 けっして不倫をおすすめするものではありませんが、既婚者はもちろん、将来的に結婚を考える人も、ドロドロ不倫マンガやそれを原作にしたドラマは最も近い他人(=配偶者)の気持ちを知るヒントになるかもしれません。

(山田晃子)

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