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「犬を勝手に触らないで」大型犬の飼い主の切実なお願い「うちの犬に限って」はないから…安全のため守ってほしいことは?「小型犬でも大ケガに…」

まいどなニュース / 2024年3月20日 7時40分

「みてみてー、おっきなわんちゃんだねー!!触ってみようか?」←勝手に触らないでー!(画像提供:ベル ボルゾイさん @velzoi)

どんなに可愛いくておとなしそうなわんこでも、飼い主さんの許可なく近づいたり触ったりすることは、思わぬ事故につながるため、厳禁です。

人間でも、見知らぬ人に急に近寄られたり、突然触られるのは恐怖でしかありません。人間よりもはるかに警戒心の強い犬ならなおさらです。

この日、もうすぐ2歳になる超大型犬種・ボルゾイの男の子、ベルくんと散歩をしていた飼い主、ベル ボルゾイ(@velzoi)さん。すると、2歳前後と思われる幼い女児を連れた父親が突然、「触ってみようか!」と、無断でベルくんに近づいてきたそうです。

事故が起きたら…責任を負うのは「飼い主」

「うちの子、可愛いんです。大人しいし、触られても嫌がらないし。吠えないし噛まないよ。でもね、お散歩してる時やお出かけしてて『みてみてー、おっきなわんちゃんだねー!!触ってみようか?』と子供に問いかけながら無言で触ってくる親御さん。やめてください。うちの子に限って、なんてないです」

「どんなにうちの子が良い子で自慢でも、今までそんなことはないけど、いつ何が起こるかわからないのが動物だし、犬です。人間ではありません。声をかけてもらえたらもちろんどうぞってなるけど、(飼い主を)一瞥もしないで触りに来る人たち。私とこの子があなたの責任を負わなきゃならないのです」

「私はうちの子が大事なので、そのような方々には今日も『触るなら触ると言ってください』と冷たく言い放ちます」

ベルくんの飼い主さんがX(旧Twitter)にそう投稿すると、5万7千以上のいいねがつくと共に、300を超える共感のコメントが寄せられました。

無断で触るのはダメ!絶対!

「無断で、子どもを、大型犬に?その親、大丈夫か?」
「触ってみよっかって怖すぎる。その発想が怖すぎる」
「自分の子どもを同じように許可なく触られても気にしない方かもしれませんね…」
「そういう人に限って万が一噛まれて怪我でもしたら騒ぎ立てるんでしょうね」
「触られたくない子、興奮しちゃう子それぞれいて、いちばんわかってるのは飼い主さんだから。了承も得ずに触るのはダメ!絶対!」

「あなた」と「愛犬」の安全のために

「しっぽを振っていれば大丈夫」と主張する人もいますが、犬がしっぽを振るのは喜んでいる時だけではありません。興奮したり、攻撃的になっている時もしっぽを振ります。

また、人が大好きなわんちゃんであっても、興奮して飛びついたり噛んだりすることもあります。転倒したり、噛まれた手を咄嗟に引くと牙で皮膚が裂け、大怪我をします。突然大声をあげたり、予想外の行動を取る幼児や子どもはさらに危険です。

たとえ第三者の不注意であっても、犬の咬傷事故の責任を問われるのは飼い主です。また、重大な事故が起きた場合、「犬」に対する処遇も厳しいものとなります。

そのため、見かけた犬に近づいたり触りたい時は、その犬の性格や行動をいちばん理解している「飼い主」の許可が絶対に必要です。もし「断られた」としても、それは「あなた」と「愛犬」の安全を守るためなのです。

多くのコメントや反響に対して、「一声いただけたらこちらも心構えが出来るのですが…(無断で触ろうとする方が)結構いらっしゃいます」と、返信していたベルくんの飼い主さん。

「(うちの愛犬は)立ち上がれば180センチくらいありますし、ただ動いただけでも打ちどころが悪いと怪我をするので危ないんです!(愛犬を)加害者にはしたくないので…良い犬生活が送れるように頑張ってます」と、強い口調で断らざるを得ない事情を投稿していた飼い主さんにお話を聞きました。

「犬」は可愛いけど、あくまでも人間とは違う「動物」

ーー事故になるところでしたね…。

「女児のお父さんが『触ってみようか~』と愛犬のお尻に触れようとした際、私が咄嗟に手で制止して、『触るなら触ると言ってください』と声をかけたところ、お父さんは『あはは~』と笑うのみでした。その後こちらが立ち去りましたので、触られることはなかったです」

ーーこういうことはよくあるのですか?

「珍しい犬種ですし、超大型犬なので目立つためよくありますが、いつもの散歩道であれば顔見知りの方がほとんどなので、挨拶しながらすれ違ったり、交流したりしています。

お出かけ中に声をかけてくださった場合は、リードを締め、ベルをステイ(待て)させた状態にして触ってもらっています。飼い主に何も声がけがない場合は、私が立ち塞がるなどして阻止しています。言葉でやめてください、とお断りすることもありますが、大抵は向かってくる方から触られないよう、私が物理的にガードしています」

ーーどんなにおとなしくても小さくても、犬には「牙」がありますからね…。

「日本の法律上、犬は『物』です。飼い主にとっては大事な家族であってもそれは変わらないので、そのルールの中でいかに愛犬を守りつつ、社会のなかで共存できるかを私なりに考えた結果、『うちの子に限って…はない』という言葉になりました。いただいた反響のほとんどは好意的で優しい言葉をかけてくださる方ばかりでしたが、

①噛まれてもいいから触りたい 

②これで噛まれても自己責任だよね 

③こういう状況で噛まれたことがある

といった声もありました。①②のような気持ちもわかりますが、やはりすべての責任の所在は私たち飼い主にあり、③のような事実があるという現実も辛いことです…。誰も幸せにならない結果は望んでいません。犬を飼っている側も、犬に興味を持ってくださる方々も、可愛いだけではなく、自分とは違う動物を相手にしているのだ、ということを少しでも気に留めてくださるきっかけになったり、自分自身の気も引き締められたらなと思います」

◇ ◇

飼い主さんによると、普段のベルくんは陽気で優しくておおらかで、遊ぶことが大好きな活発なわんちゃんなのだそうです。

「ベルは私にとって初めての犬なのですが、最初の犬が超大型犬なのはハードルが高いのでは…と、とても悩みました。大型犬は加害者になる可能性も高い、主人はまだしも、咄嗟の時に私がちゃんと制御できるのか、また、体重も40キロを越えているため、将来の介護を考えると、可愛い・楽しいだけではないなど、不安な点を主人とたくさん話し合いました。覚悟を決めて迎えた分、幸せに過ごして欲しいねと夫婦でよく話しています」(ベルくんの飼い主さん)

たくさんのコメントのなかには、犬を触る際は、いったん離れたとこでしゃがむ→グーをした手の甲を犬に嗅がせてから触る、といったマナーを説く声もありました。ただしどんな場合も、まずは「飼い主さん」に声をかけ、触ってもいいかの確認が必要です。また、事故になる可能性が高いことから、「子どもの”触りたい”はすべて断っている」という声もありました。

ちなみに、犬の目を見て近づく/触るというコメントも見受けられましたが、動物は目線が合う=攻撃、と捉えてしまうため、犬の目をじっと見つめるのはNGですよ。

犬が喜んで飛びつき転倒、大怪我に

「うちにはスタンダードプードルとトイプードルがいますが、特にスタンプーの子は嬉しいと飛びつくことが稀にあるので、子どもさんが触る場合はひと声ほしいです。その際はお座りさせ、前足を飼い主が固定します」

「お互い何が起きるかわかりませんからね。昔、近所のおじいさんがワンちゃんの横を通過しただけで飛びつかれ、ビックリした拍子に倒れて大怪我した、なんて話がありました」

「噛むか噛まないかは犬によるから、本当に飼い主に確認してほしいですね。若い時は友好的でも、加齢で性格が変わることもあるし。噛まれると痛いわよ…」

「小型犬でも本気で噛んだら怪我どころじゃすまない」

子どもの「触りたい」は断ってます…

「子どもは無茶な触り方してくる時があるから本当に嫌」

「うちのトイプーは2歳くらいの幼児に顔の毛を引きちぎられ、悲鳴をあげてパニックを起こしました…」

「お散歩の時いちばん怖いのは、後ろから静かに近づいてくる子どもです。後ろから急に触られて、私も犬もびっくりしたことがあります。勝手に触るのは本当にやめてほしいです」

「うちもゴールデンだからなのか、たくさんの人が寄って来ようとします。この前、小学生の女の子が近づいてきたので別の方向に避けたら、駆け寄って来て、触ってもいいですか?って。いい子だと思うのですが、もし飛びついてケガでもさせたら…と怖くて、ごめんなさい、と逃げて来ました…」

「愛犬たちと散歩中、通りすがりの親子の親から『ちっ、触らせてくれないなんてケチだね』ってすれ違いざまに言われました。有料でもお断りです」

「自分もおとなしい犬を飼ってましたが、触ってもいいかと聞かれたら『噛むかもしれないからねぇー』って答えてました」

「ウチの子は可愛らしいもこもこトイプードルですが、可愛いからってむやみに手を近づけないで下さい。機嫌が悪ければ噛みます!流血する程噛みます!小さな子の指なんてもう…。『噛みつくといけないから~』と止めると怪訝そうにするのやめてください。マジでやられちゃうんで!」

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)

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