「こいつ…動くぞ!」「大気圏突入!」全ファンが憧れた、アムロのガンダム操縦シーン 半世紀近くたっても色褪せない魅力とは
まいどなニュース / 2024年3月20日 19時0分
1979年4月7日から1980年1月26日まで名古屋テレビ系列で放送されたアニメ『機動戦士ガンダム』。主人公のアムロ・レイがガンダムを操縦するシーンを見て、自分も操縦したいと思った人は多いでしょう。筆者も子どものころ同作を見て、特にガンダムを操縦したいと思った憧れのシーンがいくつかあります。
そんな憧れのシーンといえば、第1話「ガンダム大地に立つ!!」にて、初めてアムロがガンダムを操縦する場面は外せません。同話でアムロは、地球連邦軍に属する宇宙コロニー「サイド7」の居住者として登場します。そこに地球連邦軍と敵対するジオン公国軍のモビルスーツであるザクが3機やって来るところから物語は始まるのです。
偵察のみを任されているはずのザクでしたが、そのうち1機を操縦する新兵・ジーンが独断で砲撃をおこなった結果、アムロたちは戦火に巻き込まれてしまいます。ほかの住民と一緒に逃げているなか、アムロは連邦軍が開発を進めている新型モビルスーツ・ガンダムのマニュアルを偶然手に入れます。このマニュアルを片手にアムロはガンダムに乗り込み、初めて動かした時に「こいつ…動くぞ!」とつぶやくシーンは誰もが知っている名シーンではないでしょうか。
当時小学生だった筆者は、このシーンのアムロの心境になり「こいつ…動くぞ!」とつぶやきながら自転車に乗って遊んでいました。同年代と思われる視聴者からもSNS上で「座椅子を操縦席に見立てて遊んでいた」「段ボールでコックピットを再現していた」などの声もあがっていました。
また、第5話「大気圏突入」で描かれる宇宙空間から大気圏に突入するガンダムの様子もグッと惹かれるシーンでした。アムロたちが乗るホワイトベースは、航行している宇宙空間から南米の連邦軍本部を目指して大気圏突入を敢行しようとします。
そもそも大気圏突入は、一歩間違えればモビルスーツが高熱に耐えきれず爆発してしまうような危険な作業であり、ホワイトベースのクルーたちは慎重に準備を進めていました。
そんな危険なタイミングであることを見計らって、ジオン軍のシャア少佐はザク部隊でホワイトベースに攻撃を仕掛けます。アムロは護衛のためガンダムに乗って出撃しますが、ザクとの戦いで時間を要してしまいホワイトベースに戻れなくなってしまいます。
爆発の危険が迫るなか、アムロは冷静に対処方法を探します。そこで彼はマニュアルの中に大気圏突入方法を見つけ、耐熱フィルムと冷却シフトを使ってホワイトベースへ帰還するのでした。
無事にピンチを乗り切ったアムロに対して「冷静にマニュアル読んで大気圏突入機能を見つけるのはすごい」「死ぬかもしれない状況で冷静でいられるアムロに驚き」と、どんなピンチでも冷静さを失わないアムロの精神力に憧れるファンの声があがっています。
最終話である第43話「脱出」では、傷ついたガンダムを自動操縦に切り替える場面が描かれます。ジオン軍のア・バオア・クーに攻め込んだ連邦軍。アムロはシャアが操縦するジオングと対戦中、ガンダムは頭部を、ジオングは胸部を、互いの攻撃で破壊されてしまうのです。そこでアムロは、首だけの状態になったジオングと相討ちにさせようと、ガンダムを自動操縦に切り替えて操縦室を後にするのでした。
筆者もアムロのような自動操縦に憧れましたが、どうやっても遊びで再現できず、アムロのすごさを実感した記憶があります。視聴者もSNS上で「位置座標を入力して自動で撃たせたにしても優秀すぎる」「ニュータイプの能力があったからこその攻撃だったのだろうか」など、驚きの声をあげていました。
『機動戦士ガンダム』では、まったく訓練を受けていない一般人のアムロが、ガンダムを操縦して訓練された軍人が操る敵モビルスーツを倒していく様子がかっこよくて憧れたものです。ほかにも多く存在するアムロの名シーンを見るために、同作を見直してみてはいかがでしょうか。
(海川 まこと/漫画収集家)
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