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こんなに愛情を注いでいるのに 表情を出せない元野犬 飼い主は信じて待ち続けた 今では布団の中にもぐりこんでくる甘えん坊

まいどなニュース / 2024年6月11日 15時30分

今では里親さんのお家でくったくのない表情を浮かべるラテ。こんな笑顔を見せてくれるまでは時間がかかりました

2021年7月、野犬から生まれた推定3カ月ほどのメスの子犬が保護されました。

真っ白の毛並みと垂れた耳、無垢な瞳。保護したピースワンコ・ジャパン(以下、ピースワンコ)では元気に育ってくれるよう献身的に世話しました。並行して人馴れトレーニングを実施し、約9カ月の保護生活を経て、優しい里親さんの家に迎え入れられることになりました。

「ずっとのお家」と理解せず…

里親さんの家で「ラテ」という名前をもらい、たっぷりの愛情を注がれましたが、当初は心を開いてくれませんでした。感情をうまく表情に出せないのです。

保護犬、特に元野犬の中には警戒心のあまり攻撃的になったり、元々のおとなしい性格から新しい環境でもすぐには馴染めないワンコも多いものですが、ラテの場合はただただ感情に乏しく、この家が「ずっとのお家」であることを理解してくれない様子でした。

「せっかく来てくれたのに…」と切ない気持ちになる里親さん。「どんなことをしてあげれば心を開いてくれるんだろう」「ラテにとって、どんなことが楽しいのだろう」と自問自答しましたが、何よりも優先すべきはラテのペースです。

いつか自ら歩み寄ってきてくれることを願いながら、ラテのペースを最優先に日々一緒に過ごすよう心がけました。

本来は食いしん坊&甘えん坊な性格

そんな日々がしばらく続きましたが、「この家が私の『ずっとのお家』なんだ」と理解したのでしょうか、ラテが少しずつ心を開いてくれるようになり、ある日、控えめながらもニコッとした笑顔を見せてくれるようになりました。

本来のラテの性格は、超ビビリで食いしん坊で甘えん坊。エサの時間には「早く食べたいよ!」とばかりにクン鳴きし、また里親さんが寝る時間になると、当たり前のように「私も一緒!」と布団にもぐってくるようになりました。

「本当に良かった。うちに来てくれてありがとうね!」と里親さんは大喜び。当のラテも、控えめながらも幸せいっぱいの表情を浮かべました。

人に馴れにくいものの自然環境の中ではルンルン

ただし、「私はこれがやりたいの!」と頑固になったり、初めての人の前ではまた無感情になったりと、野犬気質は相変わらず。どんな人間も信じられるようになったとは言えませんが、雪の日の散歩などで見せてくれるうれしそうな表情を見ると、「自然環境の中で過ごすのもまたラテの野犬気質ならではです」と目を細める里親さんでした。

ラテを信じ、寄り添い続ける優しい里親さんのもとで、いつまでも元気に過ごしてね、ラテ!

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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