「体を触らせてくれない」 飼い主さん一家をやきもきさせた元野犬 前足ちょこんで「遊んで」アピール 家族の一員に
まいどなニュース / 2024年6月11日 17時30分
動物愛護センターで殺処分対象となっていた元野犬・つぶきち。推定生後4カ月ほどの子犬でした。
2022年2月、ピースワンコ・ジャパン(以下、ピースワンコ)はこのつぶきちを引き出しお世話をし続けていました。そして、保護からわずか3カ月ほどで里親さんとのマッチングを果たすことに成功。優しい里親さんのもとへと巣立っていきました。
「一生体を触らせてくれないんじゃないか」
保護施設で過ごしていたころから、元野犬特有の「人間への警戒心」はさほどなく、人懐こく甘えん坊。他のワンコとひとしきり遊びんだ後はヘソ天でいびきをかいて寝てしまうなどおおらかな性格の持ち主でした。
「里親さんのもとでもすぐに馴染んでくれるはず」と思われましたが、家に来た当初は警戒心剥き出し。体を触ろうとすれば威嚇しながら体を遠ざけました。また、近隣の上空は飛行機のルートで、家の中にも結構大きな音が響きます。そのたびにビビっていました。
「この状態が一生続くんじゃないか」「一生体を触らせてくれないんじゃないか」と心配する里親さんでしたが、この家の娘さんの存在が安心感をもたらしたのか、つぶきちが心を開いてくれるようになりました。
娘さんが寝ているソファの横にきて一緒に眠ったり、娘さんの膝の上に顔を乗せてくつろいだりと、とにかく完全に信頼している様子。里親さんは「つぶきちは、娘のことを自分のきょうだいか、娘だと思っている節があります」と笑って教えてくれました。
前足を里親さんの体に乗せ「無言の催促」
つぶきちの遊び好きは相変わらず。里親さん家族が別のことをしているときでも、無言で前足を乗せてきて、「そんなことより早く遊ぼうよ」「散歩に連れて行ってよ」と催促するようにもなりました。
怖がっていた飛行機の音にもさほど気にしなくなり、散歩中に音が鳴ってもずっとうれそうに歩いてくれるようにもなりました。
優しい里親さんのもとで、本来の元気いっぱいでオチャメな性格を見せてくれるようになったつぶきち。さらに「家族」としての絆が深まることを願わずにはいられません。
(まいどなニュース特約・松田 義人)
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