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性格良好でお利口 なぜあなたにはご縁がないの? 保護犬仲間の旅立ちを見送ること1年数カ月 ついにあなたの番がやってきた!

まいどなニュース / 2024年6月16日 18時30分

生後4カ月の頃に保護されることになったメスのミックス犬・ふう

静岡県を拠点に行き場を失ったワンコたちを救い、幸せへと繋ぐ活動を続ける団体、スリール~犬達の幸せ探し~(以下、スリール)。2023年1月、生後4カ月ほどのメスのミックス犬を保護しました。

後につけた名前は「ふう」。遊びたい盛りの月齢ですが、すでに周囲の空気を見極めるお利口さんでもありました。

スリールスタッフである預かりボランティアさんの家に迎えられた日、先住犬からの「威圧」にも応じることなくただただ伏せ。先住犬が自分のことを認めてくれることを待つ穏やかな性格でした。

「里親さんはすぐ見つかる」と誰もが思っていた

ふうは少々ビビリで人見知りの面もありますが、他のワンコとの協調性は抜群で、預かりボランティアさんの家にもすっかり溶け込みました。

そして、気づけばすくすく成長。子犬の頃垂れていた耳はピーンと立ち、すっかり凛々しくなりました。明るくお利口さんで争うことを好まない穏やかな性格。スリール関係者は「里親さんとのマッチングにはそう時間はかからないだろう」と考えていました。保護から2カ月ほどで「迎え入れたい」という里親希望者さんが現れました。

一定期間のトライアルを経て、ふうはこの方の家族になるだろう、と誰もが考えていました。

何故か縁がないまま1年が経過

しかし、トライアルから数週間後、ふうは戻ってきました。里親希望者さんによれば、「子育てとふうのお世話の両立が難しい」とのこと。関係者は改めてふうの里親希望者さんとの出会いを待ち続けることにしました。

確かに、以降も「ふうを迎え入れたい」という複数の里親希望者さんが現れましたが、譲渡条件に合わなかったり、トライアル直前でキャンセルになったり、どういうわけかご縁につながらず、気がつけば保護から1年が経過していました。

後から来たワンコの幸せを見送る日々…

ふうは後から来たワンコたちが幸せをつかんでいく背中を見るばかりでした。

胸を痛める関係者でしたが、それでもふうは意に介さずいつもお利口さん。保護犬の受け入れに同行したり、自分よりも小さなワンコと遊んであげたりと、スタッフのサポート的な役まで買ってくれていました。

赤い糸で結ばれていた里親さんとついに出会った

ある日、「迎え入れたい」という里親希望者さんが現れました。

少々ビビリで人見知りのふうにとって久々のトライアルです。スタッフは「家になじめるまでは最低でも2週間以上はかかると思います」と里親希望者さんに伝えていました。

ところが、この家では1週間ほどでふうが心を開き、まるで「ずっと暮らしていた」かのようにソファで足を伸ばし、里親希望者さんにも甘えるように。

ふうがなじんだ理由は、里親希望者さんの献身的な世話にありました。

里親希望者さんは日々ふうに寄り添い、何度もスタッフに相談するなど、熱心に信頼関係を築いてくれました。

1年数カ月の時間はかかりましたが、ふうはこの方の家が「ずっとのお家」になりました。この方とふうは赤い糸が結ばれていたのかもしれません。お利口さんで穏やかな性格のふう。これからの犬生では、優しい飼い主さんのもと幸せな日々を過ごしていくことでしょう。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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