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外の世界にドキドキ 歩くことを知らなかったシェットランド・シープドッグ 散歩やトイレを教わりお利口さんになった ただいまトライアル中

まいどなニュース / 2024年6月18日 15時30分

極度のビビリのメスの保護犬・ニコ

いつもニコニコ、人間大好き、食べること大好きのシェットランド・シープドッグのニコ。推定2歳のメスの元繁殖犬です。

とある団体がその命を救い、静岡県の保護団体・スリール~犬達の幸せ探し~(以下、スリール)にやってきましたが、元いた繁殖場では「狭いケージの中」だけがニコの世界。トイレはできず、散歩もできませんでした。

「歩く」ということさえ知らなかった?

特に散歩が大の苦手で、外に出掛けると「どうしたらいいんでしょうか」とドギマギ。他のワンコが楽しそうに歩くその後ろを、真似するようにぎこちなく歩き出しました。

「歩く」ということ自体、あまり知らなかったようです。初めて見る道路や屋外にあるものにも極度におびえ、道路脇にあるアミアミのグレーチング、砂利道、15cmほどの段差を前にすると、前に進もうとはしませんでした。

そんなニコを急かすことなく、一つずつ丁寧に教えてあげたのが、世話をするスリールの預かりボランティアさん。

「大丈夫だよ。怖くないからね。ゆっくりゆっくりニコのペースで良いから少しずつ歩いていこうね」

そう声をかけ、優しく教えてあげました。すると、ドギマギしていた散歩初日からたった数日でクリア。散歩中でも、普段のニコニコの笑みを浮かべてくれるようになりました。

名前を呼ぶと来てくれるようにはなったが…

日を重ねるごとに、ニコは預かりボランティアさんをより身近に感じ始めたようでした。

預かりボランティアさんが「ニコ!」と呼ぶと、うれしそうに走ってきます。ただし、そこで捕まえられるのはイヤなのか、それとも意味がわかっていないのか、近くに来ただけで、そのまままた走り去ってしまいます。

預かりボランティアさんの献身的な世話のもとで前述の散歩のほかにもトイレ、呼び戻し、自分で玄関に入るといったことを日々トレーニング。完璧とは言えないものの、日に日に上達して行くお利口さんのニコでした。

「ぜひ迎え入れたい」という里親希望者さんが現れた

つい先日、ニコは他のワンコたちと一緒に譲渡会に参加しました。

会場に訪れたある人が、穏やかに笑うニコに一目惚れ。「ぜひ迎え入れたい」と申し出てくれました。里親希望者さんの優しい視線に何かを感じ取ったのでしょうか、ニコも笑顔でした。

現在ニコはこの里親希望者さんのお家でトライアルの日々を過ごしています。問題がなければ正式譲渡となります。ニコの笑顔がこれまで以上に輝くものになると良いですね!

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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