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保護犬ひしめく年末年始の動物センター あなたは無邪気にしっぽを振ってたね 唯一のハードルをクリアして幸せをつかんだ

まいどなニュース / 2024年7月19日 15時30分

「野犬の子犬」としてセンターに収容されたオスのウォーロック

2023年末から2024年にかけ、茨城県動物指導センターに続々と野犬の子犬が収容されました。「野犬が多い」ことで知られる茨城県茨城町エリアで、少し前に複数の出産があったようで、生まれて数週間ほどの子犬が多くいました。

おび怯える子犬たちの中で1匹だけ無邪気なワンコが…

子犬たちは同じ部屋でわらわらと過ごしていましたが、ほとんどが初めて見る人間におびえ気配を隠すように隅っこに固まっています。しかし、1匹だけ部屋の中を縦横無尽に歩き回り、部屋に入ってくる人間にも尻尾を振ってうれしそうに歩み寄る子犬がいました。

この子犬につけられた名前は「ウォーロック」。人間に歩み寄るだけでなく、「あなた誰?お友達?」とばかりに笑顔です。保護団体・Delacroix Dog Ranch(以下、DDランチ)では、予定外ではあったもののウォーロックを引き出すことにし、世話をして幸せを目指すことにしました。

ペットシートを自分で認識するお利口さんぶり

茨城県茨城町にいる野犬たちに共通するのは「協調性があって穏やか」「遊び好きな一方で攻撃性がない」「非常に頭が良くて空気を読める」「素直でおっとりしている」といった性格です。ウォーロックもこの特徴が顕著でした。

預かりボランティアさんの家にもすぐになじみ、うれしそうにおもちゃで遊びます。物覚えもよく、教えていないのにペットシートを認識。以降きちんと用を足せるようになりました。

「お座り」「待て」なども、ほんの数回で理解。「天才なんじゃないか」と思うお利口さんで、頑固なところもなく、他のワンコとの協調性も抜群。いつも楽しそうに過ごしていました。

唯一の譲渡ハードルは「どれだけ大きくなるかわからないこと」

欠点を探すほうが難しい、明るくお利口さんのウォーロックでしたが、里親さんとのマッチングでのほんの少しのハードルは「野犬の子犬なので、どれだけ大きくなるか予測がつかない」といった点くらいでした。

1年後くらいには相当な体格になることが予想され、以降ウォーロックをずっと世話し続けられることが譲渡条件でした。

「ここが僕の家なんでちね!」

すると、ウォーロック譲渡の全ての条件を満たした里親希望者さんが現れました。「ウォーロックがシニア犬になってもずっと寄り添い続けます」と言ってくれる優しい里親希望者さんでした。

この家で一定期間のトライアルを実施。物おじせず、いつも通りのお利口さんぶりを見せただけでなく、たっぷりの愛情を感じ取ったのか、それまで以上のリラックスぶり。「ここが僕の家!」とばかりにすっかりなじみ、見事正式譲渡となりました。

今日も里親さんに甘え、明るく元気に過ごすウォーロック。心身ともに成長し、笑顔の絶えない犬生を歩んでね。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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