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亡き祖父が愛用したプロ野球名鑑、ある選手が「黒塗り」に…理由にSNS爆笑、孫「最後まで巨人ファンだったなぁ」

まいどなニュース / 2024年6月17日 7時23分

亡き祖父が愛用していたというプロ野球名鑑(提供)

熱心な巨人ファンだった祖父の葬儀の後、愛用していたプロ野球選手名鑑をめくると、とある選手の欄が真っ黒に塗りつぶされていてーー。そんなXのポストが「笑ってしまった」「お茶目なおじいちゃん」「巨人愛が伝わる」と話題になり、1.2万件を超えるいいねが寄せられている。

祖父の遺品を整理していると…

投稿した大学生の男性(@OchiaiisGod222)に話を聞いた。

男性の祖父は今月4日、76歳で亡くなった。遺品を整理していて見つけたのが、2024年版のプロ野球選手名鑑だった。亡き祖父は大の巨人ファン。チームのページをすぐにめくれるよう、背表紙にしおり紐がセロテープで貼り付けてあり、男性は「相変わらずの大雑把さと巨人愛を改めて感じた」と笑う。

何気なくめくっていると、巨人のページで1人だけ顔写真や名前の箇所が黒塗りにされ、経歴にも大きく「×」と書かれている選手が。よく見ると、今春退団したルーグネッド・オドーア外野手(30)の欄だった。

オドーアについて簡単に紹介すると、今年巨人に入団するもシーズン開幕前に退団するという、前代未聞の「スピード退団騒動」を起こした選手だ。推定年俸2億円の大物助っ人だったが、オープン戦で打率1割台と不調に。首脳陣が2軍での調整を命じたところオドーアが拒否し、さらに「アメリカに戻りたい」と申し出てそのまま退団してしまった。

球界史上最速レベルの退団劇が話題になり、巨人ファンからは「日本のプロ野球を舐めているのか」と、身勝手な振る舞いに怒りの声が多く上がった。野球ファンの間でいわば「ネタ助っ人」のような存在になっているのがオドーア。男性の祖父も、そんなオドーアに憤った1人だったようだ。

男性自身も巨人ファンで、「選手名鑑の黒塗りと×を見て、思わず吹き出してしまいました」と苦笑する。「オドーア選手が嫌いだからといってやりすぎだと思いつつも、いつまでも子ども心を持った祖父だったなぁと思い出すきっかけになりました」。

男性がXでこの出来事を紹介すると、野球ファンの間で話題に。「(人が亡くなっている状況だけに)笑ってはいけないんだが笑ってしまったw。お悔やみ申し上げます」「真の巨人ファンだったんだなと感じる」といった声があった。

「今年は一緒に東京ドーム」祖父との約束は叶わなかったけれど…

群馬で暮らしていた祖父のジャイアンツ愛は並大抵のものではなかった。全ての巨人戦をゲームセットまで観るためCSチャンネルを契約したり、できるだけ良い環境で試合を楽しみたいと大きなテレビを購入したり。男性は「家族とチャンネル争いにならないようリビング以外にもテレビを置いていましたし、家族が帰省中には私たち孫の世話をしつつも、試合開始と同時に別の部屋に移動して1人で観戦する…そんな祖父でした」と振り返る。

最近はコロナ禍でなかなか群馬に行くことができず、今年のゴールデンウィークに3年ぶりに祖父と顔を合わせた。巨人についても話したそうで「監督の采配はどうとか、今年は勝てるのか、とか…。その中でオドーア選手の話もしました。祖父は怒りながら"あんなの獲ってきちゃダメだろ"と愛の一喝をしていました」と笑う。

祖父と「今年の夏は一緒に東京ドームに行こう」と約束もしていたそうだが、残念ながらそれは叶わなかった。

男性は他の親族に許可をとり、選手名鑑を持って帰ってきたという。そして、しばらくはこの名鑑を携えて球場に行くと決めているそうだ。今回の“黒塗り”騒動について「巨人ファンのおじいちゃんは最後まで巨人ファンだったなぁ、と感じさせてくれる出来事でした」と話している。

(まいどなニュース・小森 有喜)

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