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なぜ「自分で電話をかけない男性」が多いのか?開業医の投稿に「あるある」の声が殺到「時間の無駄だから…」

まいどなニュース / 2024年6月19日 7時50分

小さなクリニック「診察予約の電話は、ご本人でお願いします」(chachamal/stock.adobe.com)※画像はイメージ

日々多くの患者を診察する開業医の切実な投稿が話題だ。

「なぜ受診の予約の電話を、本人ではなく配偶者がしてくるのか?症状を聞くと『主人に聞いてかけ直します』。本当に時間の無駄だから、受診希望者本人が電話してください。奥様に頼んでる世の旦那様方。あなた自身が電話してください」

X(旧Twitter)にそう投稿したのは、消化器の専門医、珈琲医(@coffee_surgeon)さん。先生によると、「街の小さなクリニックには、できるだけ『患者本人』から電話をかけてほしい」という。

8万以上のいいねがついたポストに続けて先生は、「『主人は仕事中だから電話できない』という理由がほとんどです。つまりそこにご主人はいないのです」と、投稿。肝心の「患者本人」が不在のまま、<代理人↔︎受付事務↔︎医師>の伝言ゲームのような通話が延々と続くのだという。

かけようと思えば自分で電話できるオトナなのに…

さらに珈琲医先生は、「小児、認知症のある方、精神疾患のある方などの代理は当てはまりませんので、念のため」「『具合が悪くて電話もできない(できるけどとてもしんどい)』『喉がやられて声が出ない』といったケースの話ではございません」と、投稿。

受診を希望する人物は成人であり、高齢で耳が遠い/障害などで話せない/電話恐怖症といった「やむを得ない事情」があるわけではなく、自身で通話ができる状態であるにも関わらず、配偶者や親に電話をかけさせるという。

(※ただし、「紹介状」が必要な大学病院などの大きな病院の予約を取る際は、電話口で症状などの詳細を伝える必要がないため、代理人による予約でも可能です)

 珈琲医先生の一連のポストに対して、医療関係者だけでなく、さまざまな業種の方々からも「あるある」の声が殺到した。

「自分で連絡した方が早くない?」

「どんだけ甘えてんだよって話…」

「いつも頼んでるからですね。『これやっといて』の指示だけマン」

「以前病院に電話した時、『ご本人ですか?』と聞かれ、小児科でもないのに本人以外に誰がいるんだよと思いましたが、いるんですね」

「『子どもが病気です!』『何歳のお子さんですか?(PCカタカタ…今日の小児科発熱外来の枠残ってたかな?)』『38歳の息子です!』『(自分で電話しろ)』」

「薬局でも本人が来ないケース多いですよ。自分の薬なんだから本人が来いと言いたくなります。せめてどんな話を診察時にされたのか代理人に伝えておいてほしいです」

「駅員ですが、若いカップルとかが何か聞きに来る時も、9割が彼女さん。女性が聞いた方が丁寧に教えてくれそうとか思ってるんかもしれませんけど、こっちはヘタレな男やなぁ、としか思ってないですよw」

「病院だけじゃなく、他でも同じことが起こってます。肝心の子は説明を聞いてなくて、親が聞いてそれを子どもに伝える。店員の目の前で。私は、お前に話してる。なお、子どもは小さい子ではなく、大きいお友だちです」

「職場でも上司に、『アポ取って!』と言われて代理で連絡するけど、先方の都合が悪い場合また上司に日程を確認…って流れになるから『自分で連絡した方が早くない?』って思うのよね。私が秘書ならいいけどそうじゃない。自分でやれよ」

珈琲医先生によると、自分で電話をかけてこない患者のほとんどが、「30代から50代の男性」だという。配偶者や親に連絡を頼んでしまう人にこそ知ってほしい、「患者本人から病院に電話をかけてほしい理由」について、珈琲医先生に話を聞いた。

なぜ「30代から50代の男性」は自分で電話をかけない?

珈琲医先生に伺ったところ、自分で病院に電話をかけてこない患者の男女比は「9:1の印象」だという。先生自身も男性であり、仕事が忙しいことなどは理解できるが、お互いのためにも、患者さん自身で電話をかけてほしいと語る。

そもそもなぜ、街の小さなクリニックなどには「患者本人」が電話をかけるべきなのだろうか?

「私の専門は消化器なので、例えば主訴が、『黒い便が出た』だとします。胃からの出血が疑われるため、すぐに胃カメラで検査をする必要があります。でもそれがいつからか?今も続いてるか?など、本人にしかわからないことを電話口で確認できれば、出血か、あるいはイカスミなどの食事の影響かなど、緊急性の有無が判断できます。また、内視鏡検査の前には食事を5〜6時間空ける必要があるため、当日の食事の状況など、今から来院して検査が受けられるかも、本人ならすぐに確認できます。

全てにお答え頂けるなら代理人でも構いません。また、かかりつけ医などからの紹介で受診する大学病院などであれば、代理人の予約でも大丈夫です。しかし、うちのような小さなクリニックの場合、電話口で伝言ゲームのような状況が続きますと、事務の手も私の診療も中断されてしまいます。

また、1本しかない弊院の電話回線も塞がってしまい、紹介先の大きな病院からの連絡を待つ患者さんや、弊院に予約の電話をかけたい方にもご迷惑がかかってしまいます…。お仕事が忙しいのはわかりますが、お互いのために、やはり患者さん本人に電話をかけて頂きたいです」(珈琲医さん)

◇ ◇

寄せられたコメントのなかには、「私がそれでした…」「うちの夫がまさにそれ」といった声も多く見受けられた。

「ウチの夫も、付き添ってる私の顔を見て症状を伝えます。ドクター見て言いなさいよっ!」

「私がそれでした(笑)。冷静に考えてムダでしかない、次からは意識します」

「ほんとに申し訳ないです、私これですね。自分から直接言っても隣で母親が、『こうらしいです』って言うからウザったくて、つい先生じゃなく親に言っちゃう節ある。お医者さん目線では考えたことなかったですね。これから直接言うように心がけますすみません」

「うちの夫も結婚当初、やってもらわなきゃ生きられない人だったので教育し直しましたね。親が教育を間違えると(何でもやってあげる親だった)配偶者が大変だなと、自分の子育てに責任を持たねばと思いました」

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)

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