【漫画】「嫌なことを言われてもなぜ、最初に怒れないのか?」を絵で図解→なるほど!「心の負担メーター」が上がっていくんですね
まいどなニュース / 2024年6月27日 19時40分
「『言われたら嫌なことを何故最初に訴えないのか』に対する脳内図」
漫画家の後藤羽矢子さん(@hayakogoto)が、人間関係で陥りやすい状況について描いた漫画をX(旧Twitter)にて公開。たくさんの方々から共感の声が寄せられました。
漫画にはAさんとBさん、二人の人物が登場します。
AさんはBさんに「お前ってホントにバカだよなー」と少々キツい言葉を投げかけますが、おそらく冗談のつもりなのでしょう。一方で、Bさんは「いーじゃんよー」などと軽く受け流していますが、実はBさんの胸の中には、秘められた『心の負担メーター』があって、Aさんから発せられる「バカ」という言葉が少しずつ積み重なっているのでした。
しかし、上がり続けるメーターに、とうとうしんどくなってしまったBさん、「そういうのあんま言わんで」とAさんに願います。ですが、Aさんはなぜ突然Bさんがそんなことを言い出したのか理解できず、「気まぐれか機嫌が悪いのかな…」と軽く考えてしまうのでした。
そしてとうとう、耐えきれなくなったBさん。「ごめん…お前とはもうムリ…」と、Aさんに絶交宣言。そんなBさんに、「なんで突然!?」とAさんも驚いてしまいます。
些細なすれ違いが原因で起こる人間関係の破綻について描かれた漫画。ですが、同じ――もしくは似たような経験をした方は多いのではないでしょうか。
作者である後藤さんは、Bさんについて、「厄介なのが本当に最初のうちは気にならなかったということ」とコメント。自分でも気づかぬうちに、徐々にそのストレスが蓄積した結果、爆発してしまったのですね。
一方で、Aさんの側も、当初Bさんが寛容であることに油断してしまい、つい同じ発言を繰り返してしまいます。そして、Bさんが耐え切れなくなってしまった時、「いままで大丈夫だったのに、どうして!?」と感じてしまうのでしょう。
もしかするとこの問題、学校や職場で起こるいじめ、パワハラ・モラハラなどの原因の一つにもなっているのかもしれません。
Xのリプ欄にも、共感の声が続出。
「最初のうちは許してやるしな」
「こういうのって溜まってく一方なんですよね」
「最初は気にならなくて、受け流してたらエスカレートするんですよね」
「閾値を超えるまでは、なんとか我慢できちゃうんです」
「言ったら言ったで『冗談なのに』『ノリ悪い』ってなる人も多そうです」
「10年近くこれをやられて、何度注意しても直らなかったので縁を切った元友人がいます」
「あとで不満を主張する女の人に、よく『不愉快なら、その場でいわないと伝わらないし、改善できないよと反論しているが、こういう心理だったとは……」
「これどちらの立場にもなったことがある」
Bさんのような状況になったという方ばかりでなく、Aさん寄りの立場になった経験がある方や、双方の立場になってしまったという方もいました。やはりこれは、たくさんの方に当てはまる問題といえそうです。
「不満があるならなぜ最初に言わないの?」の理由を漫画にした
後藤さんに聞きました。
――今回、この漫画を制作したきっかけは?
後藤さん:人間関係のいざこざの話題が出た時、「不満があるならなぜ最初に言わないのか」という意見をよく耳にして、その理由を絵にしてみたくなりました。
――ご自身の体験でも、同様のエピソードはありますか?
後藤さん:連れ合いに容姿のことをからかわれて、うっかり爆笑してしまったらそれをウケたと思われてくり返されたことでしょうか。その後不快を訴えたのでいまはそんなことはないですが、本気で不快だと分かってもらえるまで少し時間がかかりました。
――逆に、漫画のAさんのような立場になってしまったことは?
後藤さん:かなり昔に同業者の友人に「アドバイスのつもりの戯言」をくり返して怒らせてしまったことがありました。友人が不快を訴えてくれたのでよかったです。
――このような事態は誰にでも起こり得ることであり、またいじめやハラスメントの理由の一つにもなると感じました。このような状況を防ぐために、気をつけたほうが良いと思うことは?
後藤さん:言葉をいっぱい知って蓄えることでしょうか。悪気はなくても言葉足らずで相手を傷つけてしまうこともあるし、言葉選びひとつで印象が変わることも多いので。
――友人知人など人間関係において、どのような心がけが大切だと思いますか?
後藤さん:相手に対するリスペクトの気持ちを忘れないことですね。
◇ ◇
円滑な人間関係を築くことは難しく、ほんのささいなすれ違いが、後々で大きな破綻につながってしまうこともあります。そのような事態を防ぐために、互いが互いを尊重し、配慮し合う姿勢が大切ですね。
後藤羽矢子さんは現在、ご自身の地元・神奈川県の小田原を推しまくる漫画『小田原観光大使になれるかな』を連載。「小田原に興味のある方にぜひ読んでもらいたいです」とのことでした。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))
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