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車いすテニスプレーヤー・大谷桃子選手の一言がヒントに!老舗和菓子店が手軽に飲めるあんこ飲料を開発。ここ一番の頑張りどきに素早くどこでもエネルギーチャージ

まいどなニュース / 2024年6月19日 12時30分

「餡MMu(あんむー)」を手にする市丸さん。あんこの愛好家が集まる日本あんこ協会認定の「あんこ男子」だ

創業74年の老舗創作和菓子屋「菓心まるいち」(佐賀市)が今年3月から販売開始した補食、行動食用あんこ飲料「餡MMu(あんむー)」が、スポーツや登山、キャンプなど体を動かすアクティブな人たちの間で人気だ。パウチ容器に入っていて持ち運びやすく、いつでもどこでも手軽にエネルギー補給できるのが特徴だ。

同社の企画マーケティング室室長・市丸翔大さんによると、開発のきっかけは、東京パラリンピック車いすテニス女子ダブルス銅メダリストで佐賀を拠点に活躍中の大谷桃子選手との雑談中に得た気づきだったという。 

「大谷選手は和菓子が好きで、よく当店にも来ていただくのですが、2年ほど前、『海外遠征にあんこを持っていきたい』と相談を受けたんです。そのときは瓶詰めにした当店のあんこを持っていかれたのですが、帰国後、雑談中に『瓶詰めだと重くて割れる心配もある。もっと持ち運びやすいものになれば』と言われたのを聞いて、そうか、『携帯しやすい』という要素を加えることで新たな価値が生み出せるのではと、ヒントをいただいたんです」


市丸さんによれば、若者の和菓子離れや小豆の生産量減少、歳暮や中元市場の縮小など、和菓子業界を取り巻く環境は年々厳しくなっているそう。「こういうときこそ自分たちの原点をもう一度見直し、既存の発想にとらわれない商品を世の中に提示できないか…」 

そう考えていた時期とちょうど重なったこともあり、餅と餡に一途に向き合って長年磨いてきた技術、経験を活かして、パウチ容器入りで携帯でき、「食べる」のではなく手軽に「飲める」あんこ飲料を開発するに至った。

こだわりは、飲みやすさ、口当たりのよさと原材料だ。「初めて飲まれたときの感想としては『あんこを飲むっていうのはこういうことなのね。なるほど!』と納得される方が多いですね。もちろん甘いですが、決してしつこくなく、スルスルとなめらかな喉越し。少しだけ食感もあるので空腹感も抑えられます。また、原材料はこしあんの場合、北海道十勝産のエリモ小豆と、ザラメ糖の2種類のみ。保存料などの添加物は一切使っていないので、アスリートにとってはドーピングの心配もありません。大谷選手からも『美味しくて飲みやすく、原材料が明確なので安心』との評価をいただきました」(市丸さん)

佐賀県下で合宿するアスリートたちからの注目も高まっているそうだ。高校生の部活動への差し入れキャンペーンも行なっており、「まずはスポーツをする人たちを幅広く応援していきたい」(同) 

また、「いつも羊羹を持っていくが、その代わりになる」という登山者、体重の増減を気にかけるボディメイクに携わる人たち、「孫の部活動を応援したい」というお年寄りなどからも支持を得ているという。 

ここ一番の頑張りどきには糖質でエネルギーを補い、高パフォーマンスを発揮できるよう体を整えていたいところ。「あんこは消化吸収がはやく、素早くエネルギーになってくれます。体を動かすすべての世代の人たちを、こだわりのあんこで下支えしていければ」と市丸さんは話した。 

商品名の「餡MMu(あんむー)」とは、mobile(携帯できる)、motive(原動力となる)、utility(実用性がある)の頭文字から命名。こしあん、つぶあん、はちみつレモンの3種類があり、価格はいずれも1本389円(税込)。常温保存が可能で賞味期限は製造日から75日。同社HPのオンラインショップからも購入できる。

(まいどなニュース特約・西松 宏)

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