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「ツバメのひなが飛ぶ練習をしています」駅の愛あふれる注意書きにほっこり 話を聞いた

まいどなニュース / 2024年6月19日 8時5分

生田駅のツバメ ※小田急電鉄株式会社・広報部提供

「ふふってなった♪(*´ω`*)」

用事で小田急電鉄・生田駅(神奈川県川崎市)を訪れたmikio.kさん(@impreza22bsti)。構内にて、とても心温まる風景を見つけました。

改札の脇に置かれたホワイトボード。運行上のトラブルなどの情報が書かれているのかと思って見てみると

「つばめのひな鳥が飛ぶ練習をしてます。温かく見守ってあげてください」

その下には、「頭上注意」というフキダシと、「※ツバメです。すいません」と注釈がつけられたイラストが。

ヒナの成長を見守る気持ちと、駅を利用する人々への思いやり――担当者のそんな心遣いが感じられる内容です。添えられたイラストも、当人の優しさが滲み出ているようで、ほっこりしてしまいますね。

このホワイトボードの写真が投稿されたX(旧Twitter)のリプ欄にも、あたたかなコメントが多数寄せられました。

「絵も含めて好き♡」
「優しい世界」
「なんか和みました」
「愛情を感じます」
「いろんな視点で心が温まる」

――生田駅はよく利用されるのですか?

mikio.kさん:今回たまたま用事があって訪れたので、初めてか二度目くらいです。

――ホワイトボードを見た感想は?

mikio.kさん:駅改札に来たらホワイトボードがあったので、何か支障があったのかと思って読んでみたところ…あぁ、ツバメの事か!とホッとしました。絵に気がついて、「ツバメ?(注釈の)『すいません』は似てなくてかな?でも自分も描けないしなぁ…カワイくていいじゃん♪」と。今思えば、実際に「ふふっ」と声が出ていたような気もします(笑)。

――実際に、ツバメの巣や飛んでいるツバメのひなは見かけましたか?

mikio.kさん:ホワイトボードを見て、写真を撮ったりしている時に、視界に2羽飛んでいるのが見えましたが、親鳥っぽい感じでした。少しだけ構内を見回したのですが巣は見つからず、調べた電車の時刻がすぐだったので、そのまま改札に入ってしまいました。今思えば、そこまで急いでいなかったので、巣を確認していればと、ちょっと悔やんでいます。

生田駅の係員にも詳しい話を聞いた

今回の件について、小田急電鉄に取材。生田駅の係員さんにホワイトボードを設置した経緯やツバメのその後について、詳しい話を聞きました。

係員によると、今回ツバメの巣が作られたのは5月2日ごろ。さらに、6月7日の午前中には、ツバメが飛ぶ練習をはじめたと認識しているといいます。それからしばらくの間、ツバメが度々駅構内を低空で飛行するようになったとのこと。

「親鳥は障害物を避けることができますが、ひな鳥はまだ不安定な飛行をしていることから、お客さまに接触する危険があると判断し、注意喚起のために(ホワイトボードを)掲示しました」(生田駅係員)

なお、ひな鳥たちは6月12日ごろに無事、巣立っていったとのことです。

生田駅にツバメの巣が作られるようになったのは、今回がはじめてなのでしょうか?

係員によると、「(生田駅は)担当者が定期的に代わる駅ですので、直近2年程しか情報共有がございませんが」と前置きしたうえで、その頃から同じ時期にツバメが巣作りをしているのを確認しているとことでした。

生田駅は我々人間のみならず、ツバメたちにとっても2年――あるいはそれ以上にわたって利用しているかけがえのない場所だといえるのかもしれませんね。

(※駅担当者にまつわる記載について・・・写真のホワイトボードには「駅長」と書かれていますが、小田急電鉄・広報によると生田駅には役職としての駅長は存在しておらず、掲示等による利用客等への情報伝達の際に、駅責任者からの発信であることを明確にする目的で「駅長」と表記しているとのことです。よって、本記事では「駅長」ではなく、あえて正式な職名である「係員」と記載させていただきました)

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))

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