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480gで生まれた超低出生体重児の息子、運動会で諦めず走る姿に母は涙 「よく頑張って大きくなりましたね」「自分も低出生体重児」SNSで温かい声

まいどなニュース / 2024年6月20日 15時30分

運動会で走る息子さんに感動、その理由は

低出生体重児とは、体重2500g未満で生まれた赤ちゃんのこと。1500g未満であれば極低出生体重児、1000g未満であれば超低出生体重児といいます。こうした低出生体重児は、出生後にも医療的ケアが必要になることが多く、発育や発達の遅延や障害、成人後も健康リスクが高いことが分かっています。

恐竜大好きADHDっ子さん(@nonbiriyupi)のお子さんは500g以下の超低出生体重児。出生時から生死の境界を彷徨っていたのですが、恐竜大好きADHDっ子さんは、運動会で感極まったと言います。

「息子、500g以下の超低出生体重児で生まれた。3日が山場だと言われ、肺が未熟で人工呼吸器もなかなか離脱できず。1ヶ月後に離脱するも何度も呼吸が止まってしまう。心臓には穴が空いていて逆流している。不正脈頻発。そんな、生きているだけで奇跡な息子。運動会に参加した。諦めずに走った。涙出る」

Xの投稿に添えられた画像に映る小さな、小さな赤ちゃん。恐竜大好きADHDっ子さんは、どのような思いで育てられたのでしょうか。お話を聞きました。

ーー壊れそうなほど小さな赤ちゃんだったのですね。

「出生時の体重は480g、身長26.7cmでした。妊娠6カ月に入った頃、発育の遅れがあり、調べると臍の緒の付着部位が悪く、血流が途絶していることによる子宮内胎児発育遅延でした。ウテメリンという点滴で血流が改善するものの、私が27w1dでHELP症候群という疾患になり、母体優先として緊急帝王切開で出産に至りました」

ーー母体優先とはいうものの助かった命、どう思われましたか。

「当時は、ただただ生きていてさえくれればそれでいいと心から願っていました。呼吸器や経管栄養を持って在宅へ帰ることになるかもしれないと言われましたが、それでも生きていてくれれば何も望まないと思っていました」

ーーお子さんが走っている姿を見ていかがでしたか。

「元気に走っている姿は、感無量でした。生きているだけで奇跡のこの子が、他の子と同じように運動会に参加している。それだけでとても嬉しく思いました」

ーー運動について。

「走ること自体は問題ありません。が、発達が遅い分、走るのも遅いのでいつもビリになってしまいます。とても負けず嫌いなので、負けるのが嫌で去年の徒競走ではビリになるとわかった途端にコースを走るのを辞め、退場門へ向かって走り出しました。今年の運動会も個人種目の途中で少し歩いてしまい、正直今年もダメかなと思いました。でも、すぐにまた走り出して自分の足でゴールしました。去年は勝ち負けにこだわっていましたが、今年は最後まで諦めない。自分の足でゴールするという目標を立てていたので、本人なりに目標に向けて頑張ったことに感動しました」

ーー発達障害も抱えていらっしゃる?

「早産児は正期産児の3倍、神経発達障害のリスクがあり、自閉症スペクトラム障害ASDに関しては、早産児は7〜10倍頻度が高いと言われています。実際、Instagramで同じ時期に未熟児として生まれた子達と複数繋がっていますが、早産だった子達は発達障害を持っている子が多いなと体感しています」

ーー息子さんに何と声をかけてあげたいですか。

「これからもたくさんの苦悩が待っているかもしれないけど、ママはずっとあなたの味方だよ。生まれてきてくれて有難う。あなたはママの宝物です。と伝えたいです」

投稿を見た人からは温かなエールがたくさん寄せられ、「いいね」は2.2万件にもなりました。

「子の学校にも似たような境遇の子がいますが、周囲はその子が走るとより一層大きな拍手をして『頑張れー!』と応援します。あたたかい空気が満ちます。お子様もママも頑張りやさんですね!子育て、頑張りましょうね!」

「自分1200g無いくらいで、産まれたとき息してなかったし、心臓も動いてなかったらしいけど、皆口を揃えて『痩せろデブ』って言われるくらいでかくなりました。息子殿もきっとでっかくなる。指指して笑うやついたらぶっ飛ばしてやるんで!ファイトっす」

「尊さに涙が出ました。息子さん、よく頑張って大きくなられましたね。お母様の愛情と息子さんの生きる力の賜物ですね。運動会、お辛い場面もあったようですが、遠くから応援しております。これからも健やかな成長を心よりお祈りしています」

◇  ◇

実は、運動会で他の保護者に傷つくようなことを言われたという恐竜大好きADHDっ子さん。

「息子なりにすごくよく頑張った。息子の頑張りは私が一番よく知っている。息子の生まれてからのたくさんの病気も、手術も、苦難も、何も知らない他の人の言葉に気持ちが振り回されているのが馬鹿馬鹿しくなってきた。強く生きる!!」と心を新たにしたそうです。

自分の足でゴールするという目標を完遂した恐竜大好きADHDっ子さんと息子さん。次なる目標に向けて力強く歩みを進めていけるといいですね!

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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