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ワイパーを動かすと引っかかって「ガガガッ…」←そんな「ビビリ」を今すぐ止めたい! 現役整備士が教える“対処法”

まいどなニュース / 2024年6月29日 10時2分

(提供:norico by ガリバー)

ワイパーのビビリとは、ワイパーを動かしたときに、ワイパーゴムがガラス面に「ガガガッ…」と引っ掛かるような動きをすることを指します。ゴムがガラスの表面をスムーズに動かないため、ガラスの拭き取り不良にもつながります。雨の弱いときや強いときになりやすかったり、ウォッシャー液を使ったときになりやすかったりなど、症状はさまざまです。

ワイパーのビビリは一度気になりだすと、その後もずっと気になるもの。原因をつかんで対策をしたいと考えている人は多いでしょう。ビビリの原因はワイパーゴムの劣化以外にもガラスコーティングが影響している場合があります。現役整備士が分かりやすく解説します。

ワイパーのビビリの原因

ワイパーのビビリが発生する原因は、ワイパーゴムやアームの不具合、ガラス面の不具合などが考えられます。

▽ワイパーゴム・アームの不具合

・ワイパーゴムの硬化(劣化)
・ワイパーゴムの千切れ(劣化)
・ワイパーゴムに汚れやゴミが付着
・ワイパーブレード・ワイパーアームの不具合・損傷
・ガラスのコーティングに対応していないワイパーゴムの使用

ワイパーゴムは消耗品なので、劣化によって硬化したりゴムが切れてしまうと、ガラスにゴムが引っ掛かりやすくなって、ビビリの原因になります。

また、長く洗車を怠っていたり駐車している周りの環境がよくないと、ワイパーゴムに汚れやゴミが付着してしまい、ビビリが発生することがあります。

また、ワイパーブレード(ワイパーゴムが取り付けられているフレーム)やワイパーアームといった部品の損傷や不具合によって、ワイパーゴムがガラス面に対して正常に当たらなくり、ビビリが発生することがあります。

ゴムが経年劣化でななく、新品であってもガラスに撥水コーティングなどを施工している場合には、ノーマルワイパーだと相性が悪くビビることがあります。そういった場合にはコーティング施工車用ワイパーに交換するとビビリが改善することもあります。

▽ガラス面の不具合

・ガラスの汚れ
・ガラスに油膜が付着
・ガラスに施工したコーティングの劣化またはムラ

ガラス面の不具合によってビビリが発生するときには、上記のような原因が考えられます。油膜の付着によってガラスの表面の状態が均一でないと、ワイパーゴムが引っ掛かってビビリにつながります。ガラスに施工したコーティングが原因の場合は、ワイパーゴムをコーティング対応品に交換することをおすすめします。

しかし、コーティングの施工から時間が経過している場合や、コーティングがうまく施工できていないと、ガラス表面の状態にムラができてしまいます。このような場合、油膜が付着したときと同様にワイパーゴムが引っ掛かる部分が出てきてしまい、ビビリにつながります。

ワイパーのビビリにおすすめの対策

ユーザー自身でもできるビビリ対策方法をいくつか紹介します。

▽ガラス面の清掃

まず第一に、ビビリ対策としてガラス面がきれいであることが大前提です。洗車やガラスクリーナーの使用により、きれいにすれば基本的にはOKですが、油膜取りを同時に実施することをおすすめします。

油膜取りはカー用品店などでも様々な種類のものが販売されていますが、ガラスにスポンジで塗り込む液体コンパウンドタイプのものが使いやすくて効果も見込めるのでおすすめです。

▽撥水タイプのガラスコーティング剤を使用している場合

ガラスに付着した雨水を吹き飛ばす撥水性能が魅力の「ガラコ」シリーズなど、撥水タイプのガラスコーティング剤を愛用されているオーナーさんも多いでしょう。

こうしたメンテナンス用品は、何も施工していないことが前提で装着されている純正のワイパーと、相性が悪いことがあります。

ビビリの原因になることもあるので、ガラコを使い続ける場合、対策が必要となるかもしれません。
専用のワイパーゴムや、ウォッシャー液を使用することがビビリ対策になります。

▽ワイパーゴムは車種ごとに長さや形状が異なります

なお、ワイパーゴムは車種ごとに長さや形状が異なります。間違えると交換ができないので、適合表で必ず交換する車に合った品番を調べて交換するようにしましょう。

また、ワイパーゴムに直接溶剤を塗り込んでビビリを解消させるアイテムもあります。評価の良し悪しは分かれますが、試してみるのも良いかもしれません。

▽劣化したワイパーの交換

ワイパーゴムは消耗品です。一般的には1年ごとの交換が推奨されているので、前回の交換から1年以上経過している場合は、新品に交換してみましょう。ちなみに、ガラスが凍結しているのにワイパーを動かしてしまうと、ワイパーゴムは一発で傷んでしまいます。それ以外の場合でも、フロントガラスが汚れていると(虫の付着や鳥のフンが付着しているのにワイパーを使用するなど)、使用環境によっては1年経過前にゴムが傷んでしまって交換時期を迎えることもあります。

拭き取りが悪い、拭き残しが発生するときは当然ながら交換時期を迎えています。また、何年かに一度はワイパーブレードもまとめて交換してあげると、良い状態をキープできます。

▽【補足】ワイパーゴムの交換時の注意点

ワイパーゴムの交換はただ単にゴムを付け替えるだけ …と甘く見ていてはいけません。交換時には、ワイパーを所定の位置に動かして作業しないとボンネットに傷を付けてしまうリスクがある車種があります。

また、ワイパーアームやブレードの扱いを丁寧に行わず壊してしまうのはまだマシで、フロントガラスにそれらが当たってしまうと、当たった衝撃でフロントガラスが割れてしまうこともあります。 そうなると、フロントガラスの修理または交換で数万円〜10万円以上の修理費用がかかることもあるので注意が必要です。

ワイパーのビビリにシリコンスプレーは有効?

ワイパーのビビリ対策にシリコンスプレーを使う方法がネットで散見されます。自動車整備士の間でも賛否の分かれる方法です。ガラスの撥水コーティング剤で有名なガラコは主成分がシリコンなので、この方法がビビリ対策として効果があることは間違いありません。ただし、あくまで専用品ではないので、施工方法や商品によっては油膜の発生や拭きスジの残る原因になったり、効果に持続性がないといったデメリットがあります。もちろん、ビビリの原因がほかにある場合にはビビリが解消しないこともあります。

ビビリ対策のために、わざわざシリコンスプレーを購入して試すまでではありませんが、すでにシリコンスプレーを所有している場合には、ご自身に合ったビビリ対策として有効なのか試す価値はあるでしょう。

   ◇   ◇

カー用品店で販売されているビビリ対策の商品も多くあり、何かしらの対策を試しやすいのがワイパーのビビリ問題です。ただし、消耗品であるワイパーゴムを定期的に交換し、ガラス(車)を普段からきれいにしていることが大前提です。ワイパーゴムの交換は簡単なようで、その商品選びも含めて意外と難しい場合もあるので、不安な場合には専門の整備士に依頼するようにしましょう。

(まいどなニュース/norico)

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