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とつぜん犬に近づき、口元に手を… オヤツ?毒薬?何をあげたか聞いても無視「下手すると命に関わる」「オヤツあげたかったんだろうけど」

まいどなニュース / 2024年6月25日 7時20分

6歳になる柴犬の女の子、向日葵ちゃん。今回の件は、海を見ながら駐車場付近を散歩していた時の出来事だったという(画像提供:きまぐれひまわりさん)

散歩中の可愛いわんちゃんを触ってみたい。おやつをあげて好きになってもらいたい!そんな気持ちになる犬好きは少なくないだろう。だがそれは、絶対に飼い主さんに無断で行なってはならない行為だ。

この日、6歳になる柴犬の女の子、向日葵ちゃんを車に乗せて散歩に出かけた飼い主、きまぐれひまわり(@kimagurearuji)さん。海を見ながら駐車場付近を散歩をしていた時、想定外のことが起きた。

もし「毒餌」だったら…

「散歩してたら後ろからいきなり近づいて来た人が、勝手に犬の口元におやつを出して与えた…。慌てて何のおやつか聞いたけど、答えてくれなかった。私の責任だけど、向日葵に何かあったらと思うとすごく怖い。泣きそう。慌てて回収したおやつのかけら…けど3/4は食べちゃった。皆さんも気をつけてください」

そうつぶやき、見知らぬ人物が勝手に愛犬に与えた「正体不明のもの」の写真をX(旧Twitter)に投稿。一見、「犬用の鶏肉ジャーキー」のようだが、もし見知らぬ人物に悪意があったとしたら……。

「毒とか塗られていたら…」「せめて与えたものが何なのか教えていただけたらまだ救われたのですが…わからないのがとにかく怖かった」と、最悪の事態を想像して動揺していた飼い主さん。しかしその後、向日葵ちゃんの体調に変化はなく無事であることをXで報告。コメント欄には多くの反響が寄せられた。

「通り魔じゃないですか」「下手すると命に関わる」

「怖。通り魔じゃないですか」

「うちの犬はアレルギー体質なのでそんなことされたら激怒!知り合いでも嫌なのに知らない人からって」

「多分、危害を加えるつもりはなくおやつをあげてみたかったんだろうけど、近所の小学生でさえ『ワンちゃん触っていいですか?』って聞いてから触るよ。まして大人が無断でよその飼い犬に何か食べさせるなんて、一種のテロ行為よ」

「下手すると命に関わるってこと理解してるんだろうか?そりゃオヤツあげたら犬は喜ぶだろうけど」

「我が家の愛犬も知らない人が勝手におやつをあげて、その後体調を崩して病院へ行った経験があります」

「触るのも写真撮るのも飼い主さんに確認後!当たり前の常識」

犬にも「命に関わるアレルギー」や事情がある

大きな反響に対して、向日葵ちゃんの飼い主さんは、なぜ「他人の愛犬に勝手に食べ物を与えること」が危険なのかについて、改めてXに投稿。

「たとえ善意で行った行為だとしても、犬は病気やアレルギーなど、様々な事情を抱えている場合があります。最悪死んでしまうこともあります。むやみに与えないでください。せめて一言、飼い主に確認してください。心からのお願いです」

そして、犬を好きな人にこそ知ってほしいという、飼い主の切実な思いもポスト。

「事情があっておやつを受け取れなくても、愛犬を可愛いがってくれようとした気持ちに感謝はできます。一言声をかけてくださるだけで、誰も嫌な思いをせずにすむのです。どうか皆様、ご理解ください」

大きな事故につながる可能性もあった今回の件を通して、改めて多くの人に知ってほしい飼い主の思いについて、動物に関する多くの資格を持つ向日葵ちゃんの飼い主、きまぐれひまわりさんに話を聞いた。

「ノーリード散歩」「小さな子どもだけで犬に近づき触る」「無断で犬同士を近づける」

ーー向日葵ちゃんは食物アレルギーがあるのですか?

「はい。過去に大きな病気もしているため、基本的におやつはお断りしています…」

ーーでしたらなおさら、何を与えたか答えてくれないのは怖かったですよね…。無断で食べ物を与えること以外にも、犬の飼い主としてやめてほしいことはありますか?

「ノーリードでの散歩は絶対にやめてほしいです。向日葵もノーリードの小型犬2匹に襲われたことがあるのですが、犬同士の喧嘩や咬傷事故、交通事故の誘発など、多くのリスクがあります。そもそも、私たちのように犬が大好きな方もいれば、当然ですが、犬が苦手な方もいます。リードは愛犬の安全だけでなく、周りの人を守るためでもあります。ノーリードで遊ばせたい場合は、ドッグランなどの専用スペースを利用することが犬飼いとしてのマナーですから…」

ーー他にも散歩中に困ったことは…?

「小さなお子さんだけで犬に触ろうと近寄ってくることです…。幼い子は加減を知らないことも多く、予期せぬ動きをすることもあり、犬が驚いて攻撃態勢になる可能性もあります。幸い、向日葵は穏やかで人が大好きですが、万が一のことを想定して、保護者がいない時は、『ごめんね、触らないでね』と断っています。でも、どうしても触りたい気持ちが勝ってしまうお子さんも多く、無理に触ろうとしたり、後をずっと追いかけて来る子もいます。よその犬に近づく際は保護者の方が必ず付き添い、今回のおやつの件と同じく、必ず飼い主に許可を取ってほしいです。

飼い主から許可が出た際も、わんちゃんがびっくりするから大きな声を出したらダメだよとか、優しく触ろうねなど、保護者の方が安全な触り方を教えてあげてください。また飼い主さんたちも、犬が『これ以上は嫌だよ』という、触るのをやめて欲しい時に出すサインを見逃さないようにして、サインを受け取ったらすぐに触るのをやめてもらい、その場を離れることが大切です」

飼い主の許可を取るのは、犬と「あなた」を守るため

ーー今回の件を通して、改めて多くの方に知ってもらいたいことはありますか?

「SNSにも投稿しましたが、犬も人間と同じでアレルギーを持っていたり、持病などで食事制限をしている場合があるため、それが犬用のおやつだとしても、体調を崩したり、最悪、犬の命を奪う危険性があります。ましてやそれが人間用の食べ物であればなおさらです。

犬にも感情があり、鋭い牙を持ち合わせていることも忘れないでほしいです。犬が本気を出せば、小型犬だとしても容易に人間を傷つけることができます。普段は穏やかな犬でも、躾をきちんとしている犬でも、特別な状況下や突発的なことが起きた時、また興奮状態になった場合は、予想外の行動をとったり、飼い主の指示も届かなくなることがあります。飼い主側が愛犬を過信せず気を付けるのはもちろんですが、どんなに躾をされた穏やかな犬でも、状況によっては100%大丈夫…とは言えないことを、皆さんに理解しておいていただきたいです」

◇ ◇

また、「相手の飼い主に無断で自分の愛犬を近づけ、犬同士を挨拶させようとする行為も非常に危険なんです」と、向日葵ちゃんの飼い主さんは言う。

「『近づけても大丈夫ですか?』と一言かけていただければまだ良いのですが…。犬同士の相性もありますので、相手の飼い主に必ず確認してほしいです」(きまぐれひまわりさん)

なお、もし「おやつ」や「触れ合い」の申し出を飼い主さんに「断られた」としても、どうかくれぐれも気を悪くしないでほしい。それは犬と「あなた」の安全を守るためなのだから。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)

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