1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「青汁じゃなくても何でも売れた」年商130億円、成功を確信した販売手法とは?青汁王子が研究重ねたテスト内容

まいどなニュース / 2024年7月10日 6時50分

現在はインフルエンサーとしても活動する三崎優太さん。実業家としての始まりは「青汁」でした=東京都渋谷区、青汁ヒルズ(撮影・堀内達成)

インフルエンサーとして活躍する実業家の三崎優太さん(35)。「青汁王子」と呼ばれる名の通り、2017年に発売の「すっきり青汁フルーツ」を大ヒットさせ、一躍時の人となった。当時の販売戦略を聞いてみると、商品は意外にも「青汁じゃなくても何でもよかった」という。一体どういうことなのか。(独占インタビュー3/4回目)

魅力が一目で分かる販売手法

18才で株式会社「メディアハーツ」を設立し、サイト運営の「アフィリエイト」という手法で1億円を稼いだ三崎さん。いつしか自分が奇跡的な方法で稼いでいることに気付き、会社休眠を経て、25歳ごろから事業を展開していく。

目を付けたのが、ネット通販だ。「会社を休んでいる間に大企業から中小企業まで決算書を読み込んだんです。で、ネット通販だと。当時、スマホで物は買わないと言われていたんですが、僕は20代というのもあって、ネットで物を買うことに抵抗がなかったんです」。ネットで物を買う時代が来ると読み、どうすれば商品が売れるのかを研究し始めた。

作ったのが、LP(ランディングページ)と呼ばれる縦長1枚で完結したホームページだ。既存の小売業者を通さず、商品を直接消費者に販売する仕組み。2015年時点では、その仕組みで化粧品や健康食品を売る会社はあまりなかった。

「大体、他のサイトから自社サイトに飛ばして仕組みだったんです。不便だし、申し込みにくいだろう、と。僕はLPを作って、いかに申し込みやすくするか。魅力が一目で分かる販売手法を取ったわけです。何度もABテストしていたので、売れることは分かっていました」と説明する。

お金に寄って来る人たち

では、どうして青汁だったのだろう?「何となく(笑)本当に何でもよかったんですよ。ただ、スマホを見る若い人に売ろうと。なので、飲みにくい青汁だと売れないから、若い人用に飲みやすい青汁を作ろうと、フルーツ青汁にしたんです」

初年度の年商8億円、2年目20億円、3年目130億円…と成長していった。

一方、お金を持っていることで、たくさんの人が寄ってきた。忘れられない裏切りがあるという。事業を始めた当時、知人に紹介されて30代の男性を役員で入れた。三崎さんは「一緒にやる仲間」だと信じていた。しかしある日、その役員からメールが届き、「若い社長なのにこき使いやがって、ふざけんな」「アフィリエイトの情報を盗んで、よそに売ろう」などと書かれていた。

「誰かに送るのを間違って僕に送っちゃったんだと思うんですけど…。信じて、借金も立て替えていたんですけどね。当時は社長も初めてなので、すごく不安だったんです。つらかったですね」

結局、役員なしではプロジェクトが頓挫しそうな状況だったため、ぐっと我慢。「いつかクビにしようって。その時が来るまで、黙って耐えて」

人のことを信じられなくなっていく中で、2019年2月、1億8000万円を脱税したとして、法人税法違反などの疑いで逮捕される。

三崎優太(みさき・ゆうた)1989年3月29日生まれ、北海道出身。18歳で起業し、株式会社メディアハーツを設立。17年に「すっきりフルーツ青汁」が累計1億3000万本を販売し、年商130億円を突破した。19年2月に法人税法違反などの疑いで逮捕され、懲役2年執行猶予4年の有罪判決を受けた。現在はインフルエンサーとしても活躍する。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください