子どもが夢見るプロ野球選手 しかし…“世界”を目指すなら、別のスポーツ？ 収入ランキングで分かる現実

将来のことを考えると野球以外のスポーツを選ぶべき？　※画像はイメージです（dreamnikon/stock.adobe.com）

2024年2月7日に学研ホールディングスの調査・研究機関である学研教育総合研究所が発表した「小学生白書Web版 2023年10月調査」によると、小学生が将来つきたい職業のTOP20に、プロサッカー選手、プロ野球選手やそのほかのスポーツの選手が並んでいました。また、スポーツ選手の高額な年俸が報道されるたびに、将来子どもをスポーツ選手にしたいと考える親もいるのではないでしょうか。

都内で夫と小学生の男児2人と暮らすAさんは、ある日、子どもから将来プロ野球選手になりたいと聞かされます。そこで夫とも相談をして、近くにある少年野球チームに通わせようと考えていたのですが、ママ友からは「別のスポーツの方がいいんじゃない？」といわれてしまいました。そのママ友がいうには「世界を見たら野球よりも稼げるスポーツがあるのだから、そっちをやらせたらいいのに」ということでした。

Aさんと夫は子どもの夢が一番だと思い、息子を野球選手に通わせることにしたのですが、ママ友が言っていたことが本当なのか気になっていました。世界を目指すのなら、もっと違うスポーツがいいのでしょうか。

世界のスポーツ選手長者番付を見ると…

2024年5月16日に、アメリカの経済誌「Forbes（フォーブス）」が、2024年版のThe World’s Highest-Paid Athletes（スポーツ選手長者番付）を発表しました。この番付は、世界中のスポーツ選手の年収、年俸、スポンサー収入などを調査し、ランキングにしたものです。

このランキングの上位5人は下記の通りです。

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1位 クリスティアーノ・ロナウド（サッカー）2億6000万ドル
2位 ジョン・ラーム（ゴルフ）2億1800万ドル
3位 リオネル・メッシ（サッカー）1億3500万ドル
4位 レブロン・ジェームズ（バスケットボール）1億2820万ドル
5位 ヤニス・アデトクンボ（バスケットボール）1億1100万ドル

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上位5人のなかに野球選手はおらず、サッカー、ゴルフ、バスケットボールの選手が並んでいます。また上位50位までのランキングから、スポーツ毎に何人がランクインしているかを調べた結果が下記のとおりです。

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1位 バスケットボール 19人
2位 アメリカンフットボール 11人
3位 サッカー 8人
4位 ゴルフ 5人
5位 ボクシング 3人
6位 野球、F1 2人

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この結果から、バスケットボールとアメリカンフットボールの選手だけで上位50人の60%を占めていることが分かります。いずれもアメリカでの人気が高いスポーツなので、アメリカで活躍できるかがポイントになるのかもしれません。

ちなみにこの番付の上位50人に唯一ランクインしていた日本人は大谷翔平です。もし彼ぐらいメジャーリーグで活躍できれば、世界でもトップクラスの年収を得られるスポーツ選手になれるでしょう。

（まいどなニュース特約・八幡 康二）