1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「魔の三角地帯」に注意!混雑電車での痴漢被害、どう防ぐ?防犯アドバイザーが伝授する対処法

まいどなニュース / 2024年7月8日 19時30分

夏が近づくと増加する痴漢被害… ※画像はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)

混雑した電車内で痴漢行為に遭う可能性は誰にでもあります。こうした状況に備えて、事前に対処法を知っておくことは非常に重要です。防犯アドバイザーの京師美佳さんに、犯行をやめさせるための具体的な行動や周囲に助けを求める方法などについて聞きました。

「魔の三角地帯」に立っているのは危険?

―通勤ラッシュや混雑時に電車を利用すると、どさくさに紛れて痴漢をする人がいます。そういった被害に遭わないために、普段から心がけておくべきことはあるのでしょうか?

「朝は特に忙しくて大変だと思いますが、できるだけ同じ時間、同じ電車、同じ車両に乗らないよう、時間に余裕をもって行動してください。痴漢も常習犯がいて、特定の人物に対して何度も待ち伏せて犯行をおこなう場合があります。車両内では、出入口付近は避け(ポール付近は魔の三角地帯とも言われ、逃げやすいことからスリや痴漢に狙われやすい場所)、車両中央の中ほどに立つことをおすすめします。周囲に信頼できそうな人がいると安心ですが、難しい場合はバッグでカバーすると良いと思います」

警視庁のアプリ『デジポリス』を活用!

―もし被害に遭ってしまった場合、その真っ只中、被害に遭った後など、自身として行動するべきことを教えてください。

「振り返って睨むだけで犯行をやめる痴漢もいます。まずは行為をやめさせることが大切です。犯行中の手を掴み『やめてください』『痴漢です』など、自分で周りに伝えて助けを求めましょう。

声が出せない場合は、警視庁のアプリ『デジポリス』の痴漢撃退機能を使用すれば、画面に『痴漢です。助けてください』と表示させて音声も流すことができます。周りに見せて助けてもらってください。

その際は、伝えやすい同性の人に伝えると良いと思います。走っている車両であれば、駅に停止したタイミングで、車内の他の乗客に手伝ってもらいながら、相手を拘束して降ろし、そして、駅のホームに立つ駅員にも助けを求めて110番通報など対応をお願いするといいでしょう」

勇気を持った行動が痴漢行為を減らすきっかけに

―痴漢被害に遭った時、「ここでもめれば会社に遅れてしまう」「時間がないから我慢しよう」とやり過ごそうとする人もいるかと思います。「本人が良ければ問題ない」と思ってしまいがちですが、我慢してしまう人たちに対して京師さんとして思うところをお聞かせください。

「そこで放置すれば再犯で、また自分も被害に遭う可能性もありますし、他の誰かが被害に遭うかもしれません。もちろん、時間がかかり、いろいろ質問されたりするのも、精神的に気分の良いものではありません。しかし、その放置が自分を後に苦しめることもあります。できるだけ通報など犯罪者を確保することにご協力いただければと思います。

被害者は何も悪いことはありません。その被害者が、なぜ時間や金銭的負担など苦労しなければいけないのかと思いますが、未来の自分のため、また同じ被害に遭うかもしれない人のために勇気を出して対応して欲しいと切に願います」

◆京師美佳(きょうし・みか) 防犯アドバイザー、犯罪予知アナリストとして、情報番組やNEWS番組などメディアなど多数出演。セキュリティ全般の知識を活かして講演や啓蒙活動もおこなう。2005年京師美佳セキュア・アーキテクト設立。2009年(社)全国住宅等防犯設備技術適正評価監視機構理事就任。建物の防犯診断、プロデュースなど幅広く活動をおこなう。「60歳から絶対やるべき防犯の基本」など著作多数。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください