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側溝に閉じ込められた子猫を、119番で駆けつけた救助隊がレスキュー「消防士さん、猫ちゃんのためだけに出動してくれた!」SNSで感謝の嵐

まいどなニュース / 2024年7月11日 14時20分

ご飯をたくさん食べました!(三吉さん提供、Xよりキャプチャ撮影)

「『ごめんなさい』
僕は以前、
日本の消防士さんは猫ちゃんの為に出動してくれるのかな?
助けてくれるのかな?
と多分まだ日本は無理だろうなというニュアンスの投稿をしました。
それは間違っていました。
まだ全てではなく、地域差によるかもしれませんが、猫ちゃんの為だけに出動してくれる特別救助隊の方もいらっしゃったのです!」

側溝に閉じ込められた子猫の救助を求めて119番通報をしたことをSNSに報告した「Ryosuke Miyoshi」さん(@ryostory1124)。保護猫写真家の三吉良典さんです。三吉さん自身も猫を保護する活動をされており、6月25日深夜にInstagramのフォロワーさんから「3日前から子猫がずっと鳴いている」と連絡が入ったとのこと。

現場は車で30分の場所だったこともあり、すぐに保護へ。到着してから1時間ほど辺りを捜索すると子猫の姿が…近づいたところ、フェンスとフェンスの間にある側溝の中に隠れてしまいました。中に入れたものの、側溝の鉄製のふたが開かず。雨も降りしきる中、このまま放置したら子猫が弱ってしまう…そこで「ダメ元」で119通番通報をしたといいます。

「飼い猫であれば、人命救助と同じで動いてくださると電話越しに聞きました。今回は飼い主のいない言わば野良猫だったので本来なら救助に行けないということでしたが、管轄と相談してくださり『出動許可』をもらえて来てくださいました。ただし、救助中に人命救助の連絡が入ればそちらを優先にしなければならないということでした」

消防署の特別救助隊が現場に到着してから約40分で子猫を救出!

そして、すぐに滋賀県の大津市消防局北消防署の特別救助隊が現場に駆けつけました。子猫がいたところは、固定されたふたがある側溝の中。フェンスとフェンスの間で人一人ギリギリ入れる場所でしたが…。

「救助隊の方はいとも簡単にふたを開けてくれました。それでも逃げてしまったのですが、すぐ次の追い込み作戦に切り替えて慎重かつ円滑に子猫を誘導。ものの見事に子猫を救助してくださって。かかった時間は現場に到着してから40分ほど。逃げてしまった時は、次々と救助作戦を考え実行されて臨機応変な対応でした」

救助隊の尽力で、無事に保護された子猫。生後2カ月半ほどの男の子で、猫風邪がひどく目と鼻がグシュグシュだったとか。今は、三吉さんが依頼主さんにアドバイスをしながらお世話をしてもらい、家でのケアもうまくいって風邪も治ってきたそうです。

保護猫写真家「ひとつの命として見てくれた。とても感動…」

今回猫の救助のために119番通報をしたのは初めてだったという三吉さん。すぐに駆け付けてくれた救助隊の人たちに感謝の気持ちでいっぱいだといいます。

「猫ちゃんだけのために助けてくれないだろなと思っていたので、これまで一度も通報したことはありません。いつもなら自力で助けていたのですが、現場の状況からかなり厳しく長時間かかると判断し、ダメ元で119番通報しました。また飼い猫なら出動できることにも驚きましたが、本来なら飼い主のいない野良猫のためにも協議の上で来てくださったこと、つまりそれは『ひとつの命』として見てくれたんだととても感動しました。

日本はまだまだ猫ちゃんやワンちゃんたちを物扱いし、全ての消防や警察が動いてくれることがありません。海外の一部では猫ちゃん達を『ひとつの命』として見てくれます。いつか日本もと思いますが、今回のように野良猫ちゃんのためだけにも動いてくれる消防署さんもあるんだと希望を持てました! 今の子どもたちが大人になる頃には、どうぶつがもっと住みやすい環境になっているコトを心より願っています。

最後になりましたが、子猫を助けていただいた大津市消防局 北消防署 特別救助隊の皆さま。雨降る深夜にかけつけていただき本当に本当にありがとうございました!」

猫に関する情報サイト「Catchu(きゃっちゅ)」の「猫がピンチなら119番へ。消防へのペットレスキューは要請してOK」という記事に、消防によるペットレスキューについて紹介されています。ご参考にしてください。

  ◇  ◇

「現役消防士です。我が家の猫も市民の方から救助要請があり、消防隊で救助に行った元野良猫です」

今回の救助隊による子猫の救出劇について、三吉さんがInstagramに投稿したところ、猫を救助した元消防士から共感のコメント、そして消防署への感謝のコメントがたくさん寄せられるなど話題になりました。

「現役消防士です。我が家の猫も市民の方から救助要請があり、消防隊で救助に行った元野良猫です。救助後、引き取り手がなかったので私が一時預かりし、飼い主がいないことを確認の後に我が家の子として迎え入れました。私が隊長としている日は、アニマルレスキューの要請があったとしたら他に災害等が重なっていない限り、出動するよう指示します。動物だって大切な命ですものね」
「行きます の一言でもう涙が出てあと読めないくらい涙で滲んで もうほんとうに嬉しかった。野良の動物レスキューが当たり前の日本になれば、人間にも住みやすい優しいが当たり前の日本になるはず。それは命を守れる国だということだから。動物を助けることは、人を救うことなんです。ありがとう、助けてくれて」
「ねこちゃんを助けて下さった大津市の消防署さんに感謝。ダメ元でも連絡してくださった事にも感謝です 大切な命だからね♡」
「感動しました 私も助けてくれないと思ってたから。警察に相談したときは、無視されたことがあります。他人の敷地に入れなくて猫助けたかったけど、電話番号わからないピンポン出てくれない敷地にいた猫は次の朝、自治会長さん探して電話番号ゲットして助けれましたが。警察より消防の方が頼りになるのですね」
「消防士の皆様、ありがとうございます。飼い猫に限りと言いつつも受けてくださったのは、これまでのレスキューの経験値によるものも大きいのでしょうね。いつか、動物のレスキューは当たり前になって、ペット先進国日本と言われる日が来ますように。願ってやみません。りょうさん、日本のペットレスキューの現状、初めて知りました。紹介して頂きありがとうございます」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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