ラーメン店で財布を忘れたのに、店員は「知らない」→無事に回収できたのは？ 財布を取り戻したかった真の理由に感動の声

ラーメン店に財布を置き忘れました（MiniRiz/stock.adobe.com）※画像はAIで生成されたイメージです

「店は晒さないが１０分前にラーメン屋に財布忘れちゃって取りに行ったら『落とし物はありません』って言うんだよ。だから申し訳ないが確実にあるので探して下さいって言ったら『帰ってくれ！』ときた」

ミュージシャンとして活動されているNEKOMARUさん（@joruju_nekomaru）。X（旧Twitter）に財布を忘れたエピソードを紹介。その衝撃の内容が反響を呼んでいます。

財布を取りに戻ったら…店員さんの態度が

先日、東京・新宿歌舞伎町にある某ラーメン店を訪れたというNEKOMARUさん。ラーメンを食べて店を出ましたが、財布をテーブルの上に忘れたことに気づきました。

すぐに財布を取りに店に戻ったNEKOMARUさん。しかし、店員は「落とし物はありません」「帰ってくれ！」などと言って、NEKOMARUさんにまともに取り合おうとしなかったといいます。

「私と目を合わせなかったので、怪しいなと感じました」

店員の態度について、このように振り返るNEKOMARUさん。知っていて嘘をついているのではないか――という疑念が生まれます。

それでも店員は知らないの一点張り。「店内でこんな話をされると他のお客に迷惑だ」というようなことまで言ってきたといいます。

責任者が黒い車でお出迎え…

その後、店の責任者と話すことになったNEKOMARUさん。

店前で待っていると、黒い車がやってきて、「こちらにご乗車ください」と促されました。

NEKOMARUさんによると、その責任者はチンピラ風の迫力をまとい、“その筋の方”とも思える風貌だったとのこと。

車で近くの喫茶店に連れていかれ、そこで話すことになりましたが、「痛くない腹を探られて迷惑だ」と、牽制するようなことも言ってきたといいます。

実は財布にはGPSが

店員に続いて、責任者も強硬な態度で臨んできたといいます。

しかし、対するNEKOMARUさん。確実に財布は店内にあるという自信をもっていました。なぜなら、NEKOMARUさんの財布には、紛失・盗難防止用のGPSが取り付けられていたのです。

当初、店員にもそのことは伝えようとしましたが、相手から門前払いされるような形となり、話すことはできなかったそうです。

しかし、ここで責任者の方に対し、ようやく切り札を出しました。

「GPSの話をしたところ、明らかに（責任者の）態度が変わっているのが分かりました」（NEKOMARUさん）

急に態度が変わり、協力的になった責任者。その後、財布は店の厨房の隅で見つかったそうです。もしもの時のためにGPSを取り付けていたのが、功を奏したといえるでしょう。

財布を無事回収できたNEKOMARUさん。店員に対する疑いは消えませんでしたが、責任者の方には「あんまり店員さんを詰めるな（＝厳しく罰するな）よ」と伝えたといいます。

もし、この店員が本当に財布を盗もうとしていたなら、経営サイドが彼に対して相応の判断を下したとしても、それは致し方ないことのように思えます。しかし、大変な目に遭ったとはいえ、NEKOMARUさんはこのラーメン店の味が好きであり、また通いたいという気持ちがありました。また、人間とは過ちを犯してしまう生き物。NEKOMARUさん自身も、かつてはそんな人間の一人だったといいます。

「この店員さんも更生して欲しい」

NEKOMARUさんの言葉には、そんなささやかな願いもこめられていました。

財布を取り戻したかったのは…家族への愛

無事財布が戻ってきて一安心。

実は、NEKOMARUさんには、どうしても財布を取り戻したかった理由がありました。実は、財布には、息子さんからのこんな手紙が入っていました。

「ぱぱ　いつもおしごとがんばっています。まいにちごはんありがとう」

現在、奥さんと２人の息子さんとの４人家族であるというNEKOMARUさん。手紙は、自慢の息子の一人である“ミニマルくん”が書いたものだといいます。NEKOMARUさんと同様、猫狂いな性格のお子さんだとか。

「これは何があっても失くせないからホッとした」

手紙を無事回収できて、NEKOMARUさんはこのような安堵のコメントを残されています。

NEKOMARUさんの一連の投稿に対し、リプ欄には多くの反響の声が寄せられました。

「日本でも店員さん盗むような時代になったかぁ…」
「無事お財布戻って良かったです」
「GPSはつけておいて損はないですね」
「GPSでその店にある事を証明して、それでもダメなら警察しかありませんね」
「金よりも大事なお宝が入ってた…」
「この手紙は無くせないですね」

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落とし物や忘れ物には、その持ち主の思いが詰まっていたり、大切なものが入っていたりする可能性があります。それを盗んだりするのは、絶対に許されない行為です。

また、持ち主の方も、もしも紛失したりした時に備えて、GPSを取り付けておくなどの対策をしておくことが重要かもしれません。

自身の体験談を踏まえて、大切なことを教えてくれたNEKOMARUさん。２ndシングル『Dragon Street』が期間限定で無料公開中のほか、７月１６日には新宿アンチノックでのライブに出演するなど、東京都内を中心に精力的に活動されています。

「色々な事も起こりますが、これからも地道にコツコツ頑張ろうと思います」（NEKOMARUさん）

（まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一（RinToris））