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ブリーダーが飼育放棄、失明し毛玉でガチガチだった猫 「見えなくとも…好奇心旺盛なお利口さん」 

まいどなニュース / 2024年7月30日 14時20分

全盲だけど元気いっぱい=にゃんハート(さこ)さん(@CocoRoro_Sako)提供

ブリーダーに飼育放棄されたペルシャ猫

にゃんハートのさこさん(@CocoRoro_Sako)が保護し、現在里親を探している3歳のペルシャ猫の女の子。この愛らしい猫「うみちゃん」は、あるブリーダーの飼育放棄からレスキューされました。

うみちゃんは元々ブリーダーによって飼育されていましたが、ブリーダーは知り合いのAさんに猫たちを押し付けて飼育放棄したのです。

「Aさんは猫に数カ月しか関わったことがなく、親の介護もあるから面倒を見られないと、猫たちをいろんな人に渡していました。うみちゃんは全盲だから手がかかると飼育放棄されてしまいました」

Aさんは数カ月もの間、この猫を温度管理もされていない部屋のケージに入れっ放しにしていたのです。この話を聞いたさこさんは、うみちゃんを引き取り、快適な環境で里親を探すことを決意しました。

「保護団体に所属して預かりボラをやっていた時に、ペルシャ猫のブリーダー崩壊があり、とても状態が悪い3匹の成猫を我が家で見て里親様へ繋げたのです。そんな経験もあり、状態が悪いペルシャ猫を見ると放っておけませんでした」

目が見えないまま新しい生活に

さこさんが引き取った時、うみちゃんは全身にオシッコの匂いが染み付いていた上、毛は毛玉でガチガチに固まり、目やにもひどい状態でした。爪は伸び切っており、肉球に刺さりそうなほどだったといいます。すぐにシャンプーをしてもらいましたが、毛玉は取れず、トリミングサロンでバリカンを使って短くカットしてもらう必要がありました。

さこさんは「海のような深い愛情をかけてくれる人と出会えますように」との願いを込めて、うみちゃんと名付けました。

眼科の専門医による診察の結果、右目は眼球萎縮、左目は眼球が存在するものの光を一切感じることができない全盲と診断されました。このため、うみちゃんは目が見えないまま新しい生活に順応していくことになりました。

「目が見えないため、最初は他の猫たちの存在を怖がり、シャーシャーと威嚇して自分の身を守っていました。でも、無邪気な子猫や大人しい成猫とは仲良く過ごせるようになりました。現在は、高い場所がない部屋で穏やかな猫たちと一緒にのんびりと過ごしています」

好奇心旺盛で活発

うみちゃんは目が見えないながらも好奇心旺盛で、キャットタワーやケージの上にも上がろうとします。落ちる危険があるため、現在は高いものがない部屋で過ごしていますが、その環境でも非常に元気に過ごしています。食欲も旺盛で、匂いでご飯の場所を察知し、毎回きちんと食べています。トイレの失敗も一度もなく、とてもお利口さんです。

性格は甘えん坊で、ゴロゴロ音を鳴らしながらスリスリしてくる愛らしい猫です。全盲であることを感じさせないほど元気で、キャットタワーなど高いものがない部屋なら問題なく過ごせますし、留守番も上手にこなします。

現在、うみちゃんの里親はまだ見つかっていません。ペルシャ猫なので、長毛のためブラッシングやトリミングなどのお世話が必要です。定期的に開催されるにゃんハート譲渡会で、この子に会うことができます。興味のある方は、にゃんハート譲渡会に足を運んでみてください。

【にゃんハート(さこ)さん】 @CocoRoro_Sako

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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