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30代夫妻「両親から、投資には大反対されています」…子どもの学費は「学資保険」で貯めるべき?【FPが解説】

まいどなニュース / 2024年7月27日 15時0分

子どもの教育費は貯金で貯める?投資で貯める? ※画像はイメージです(polkadot/stock.adobe.com)

結婚をして5年目になる30代のAさん夫婦は、待望の第一子を授かりました。子どもができたのは喜ばしいことですが、どうやら「子どもの学費が大変そう…」です。というのも、子どもが将来大学まで進学したとした場合、すべて国公立の学校を選んだとしても、幼稚園から大学までの教育費用は2000万円以上必要だったという話を友人に聞いたからです。

将来のための貯蓄に不安を感じたAさんは、子育ての先輩である両親に相談をしてみました。すると両親は「安心安全な学資保険で学費を貯めなさい」の一点張りで、NISAなどの投資には大反対の様子。

学資保険は元本割れの危険性が少ないことから、確かに魅力的だとAさん自身も考えていました。しかし両親が子育てしていた時代とはあまりにも利回りが違うことから、「果たしてこの選択でいいのだろうか」という疑問を払拭できていません。

両親の言う通り、NISAなどの投資では元本割れの不安があるのでしょうか。また、学資保険なら安心して学費を貯めることができるのでしょうか。Aさんはファイナンシャルプランナーで元銀行員の渡辺智さんに相談をすることにしました。

ー学資保険とNISAなどの投資のどちらで学費を貯めるのが良いですか?

金利情勢にもよりますが、今の日本の金利では学資保険の利回りはとても低いです。

例えば5年などの短期間ではなく、子どもが高校卒業するまでの18年という長い期間を使って貯蓄を考えている場合なら、多少のリスクがあってもNISAなどの投資で学費を貯める方がおすすめです。

投資である以上、確かに元本割れのリスクが高いと思われるかもしれません。しかし1つの投資先ではなく信用のあるいくつかの投資先に分散投資ができれば、決してリスクは高くありません。

アメリカの代表的な株価指数であるS&P500の過去10年の値動きを見てみると、細かく増減はしているものの、徐々に増額し続けています。

このデータから推測するに、世界経済やアメリカ経済が低迷の一途をたどるということは考えにくいです。したがって現在の金利情勢ならば、長期で毎月積み立て投資をおこなえば学資保険よりも効率的に貯蓄できる可能性が高いという結論に至ります。

ー他には注意すべき点などありますか?

注意すべきポイントは、子どもの学費が上昇していく可能性です。例えば現在なら、文系でも私立であれば大学で必要となる教育費は約500万円程度必要で、私立の医学部ともなれば少なくとも約2000万円以上は必要です。

子どもが将来どんな職業に就きたいと考えるかは分かりません。しかし、もしも子どもが「将来は医者になりたい」といった時に、サポートできる体制は整えておきたいでしょう。そのためにも、学費は計画的に長期間かけて貯蓄することをおすすめします。

◆渡辺智(わたなべ・さとし)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士 メガバンクに11年間勤務。現在は金融ライターとして活躍中。メガバンク在職時には最優秀営業賞を2回受賞。富裕層を対象にするプライベートバンカーなどを歴任。「難しい金融をわかりやすく伝える」ことをモットーに活動中。

(まいどなニュース特約・八幡 康二)

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