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気分は「70歳新人です」… 『虎に翼』稲役・田中真弓が語る“朝ドラ愛” 『おはなはん』の頃から「あこがれでした」

まいどなニュース / 2024年7月26日 12時0分

かつて花江(森田望智)の実家で女中をしていた縁で、新潟での寅子(伊藤沙莉)の生活を強力にバックアップする稲を演じる田中真弓 (C)NHK

 今週放送された連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合ほか)第17週「女の情に蛇が住む?」では、新潟に赴任した寅子(伊藤沙莉)が先週に引き続き仕事と家庭生活のはざまで悩む姿が描かれた。そこで花江(森田望智)が、かつて実家の女中として働き、いまは新潟に暮らす稲(田中真弓)を寅子の助っ人として送りこむ。

 稲は、花江と直道(上川周作)の結婚準備を手伝う第1週、故郷の新潟に帰る前に猪爪家に挨拶にくる第7週に登場。そして今週第17週で久しぶりの再登場となった。寅子と優未(竹澤咲子)を力強くサポートしてくれる稲は、次週18週以降も「新潟編」のキーパーソンになりそうだ。朝ドラへの出演は『なつぞら』(2019年前期)に次いで2作目となる田中真弓が、役への想いを語ってくれた。

「『おはなはん』『旅路』…小学生の頃から朝ドラがあこがれでした」

「初めにお話をいただいたときは本当にうれしかったです。私は小学生の頃から朝ドラが好きで。樫山文枝さん主演の『おはなはん』(1966年)や、日色ともゑさん主演の『旅路』(1967年)が大好きで、朝ドラを観終えてから学校へ走って行く日々だったので、ずっとあこがれでした。『なつぞら』では(姿としては)1回限りの出演。劇中ドラマ『わんぱく牛若丸』の主人公・牛若丸の声と、市役所の職員役でした。でも今回の『虎に翼』では複数回登場して、役としての“人生”を重ねていける。うれしくて、だるまに目を入れたぐらいです。

 私、お芝居はずっと舞台を中心にやってきて、映像はあまり経験がないんですね。映像においてはいろんなことが新鮮で、伸び代だらけです。来年70歳になるのですが、『70歳新人です』みたいな(笑)。稲は、第1週で米谷家の女中として、花江の婚礼の準備のお手伝いで猪爪家を訪れたのが初登場。結婚式の招待状の宛名書きをするシーンだけでもいいぐらいに思っていましたが、まさかこんなにたくさん登場シーンがあるとは、驚きました。この歳になって新しいことができるというのは、とても嬉しいことです」

「『男も女もがんばっていこうね!』と感じられる朝ドラ」

 今後の稲、そして『虎に翼』の見どころについても聞いた。

「新潟で稲と寅子とは12年ぶりぐらいに再会するのですが、その間に戦争があって、互いにいろんなことがあって。稲は、花江や寅子のことを実の娘のように感じているし、優未は孫みたいに思っているはず。そんな彼女らから頼られて、必要とされて、すごくうれしいんだと思います。

 第1週と第7週の頃は、あまり深いところまでの役作りはしなかったのですが、第17週以降、私の中で稲の役作りがちょっと変わりました。稲は、基本的には真面目な人なんでしょうけれど、根っこには陽気で楽しい部分がある人なのかなと、17週以降の台本を読んで思ったんです。『新潟編』ではもう少し愉快な、三枚目のお芝居をしています」

 来週以降は稲の「コメディエンヌ」っぷりを堪能できそうだ。最後に、視聴者へのメッセージをもらった。

「『虎に翼』はとても元気がもらえるドラマです。私自身、観ていても出演していても、勇気をもらえます。『男も女もみんな、がんばっていこうね!』という感じです」

 寅子は強力なサポーター・稲を得て、この後の「新潟編」ではどのような物語が展開するのか、見守りたい。

(まいどなニュース特約・佐野 華英)

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