薬膳やアーユルヴェーダの考えを取り入れたグルテンフリー焼き菓子で体質改善？ 米粉ではなく栄養価の高い長芋やそば粉、ナッツ類を使用

4種類あるgojiai sweets

健康が気になる甘いもの好きな人へ、グルテンフリーの焼き菓子が登場した。その名も「gojiai sweets（ご慈愛スイーツ）」。オンライン販売で、現在、月2回の発送を行っている。グルテンフリーによくある米粉は使わず、長芋やそば粉、クコの実、ウコン、ナッツ類など栄養価の高い食材を使用。gojiai sweetsを製造、販売する丸田歩さんに話を聞いた。

 おいしい健康系焼き菓子「gojiai sweets」とは

焼き菓子は4種類。そば粉を用いたビスコッティに、米ぬかやデーツを練り込んだスノーボール、長芋とナッツをたっぷり練り込んだエナジーバー、そして豆腐を使ったミニマフィンだ。

ビスコッティはかすかにウコンのような香りがある。表面の黄色がそれだろうか。ザクザク食感がいい。粉糖がまぶされたスノーボールは、自然な甘みでいくつでも食べられそう。

一般的な健康系食品は「素朴な味わい」「滋味深い」などと表現されがちだが、「いろんなものがみっしり入っている感じ」でおいしく食べられ、腹持ちもいい。

このgojiai sweetsは、食と美容のスペシャリストで、レシピを開発した永谷公美英さんと、20年間社会福祉士として相談援助やケアマネージャーをしてきた丸田歩さんが出会い、商品化したものだ。

 私たちは栄養不足？

そもそもグルテンフリーとは、小麦や大麦、ライ麦などの穀物に含まれるグルテンを除いた食事のことで、海外のある疾病患者向けに開発された。最近では消化不良や便秘、肌荒れなどに効果的だと言われることもあり、ダイエットや健康維持、美容に関心のある人からの注目度も高い。

 栄養バランスの良い体は、やせやすい体

食と美容のスペシャリストである永谷公美英さんは、アーユルヴェーダや薬膳を徹底的に学び、栄養を第一にしたgojiai sweetsを考案。さらに厳しい体重管理を行うプロボクサーでありながらスイーツが大好きというパートナーの「おいしい」が聞きたくて、味にもこだわったという。

実は永谷さん自身も、若い頃にモデルをしていた。体重を落とすために食べないダイエットにも挑戦したが、なかなかやせられなかった経験がある。ところが栄養バランスの取れた食事を心がけると体調が整い、体重も自然に落ちたそうだ。

「栄養バランスを改善すれば体の代謝が高まり、その結果、やせやすい体に変わります。逆に無理な食事制限は体調を崩すだけでなく、代謝が落ちて返って体重が落ちにくくなります」

以前から、手軽に栄養が摂れるお菓子があればと思っていた丸田さんは、体にやさしく、満足感の得られるgojiai sweetsに感動したそう。実際、毎日食べることで自分の体調が良くなったと感じ、永谷さんに市販化の承諾を得て商品化にこぎつけた。

焼き菓子で心身ともに健康な社会にしたい

体が栄養不足になると、イライラしたりやたらと甘いものが食べたくなったりするそう。しかし栄養がしっかり摂れていれば心も安定するというのが丸田さんの持論だ。

gojiai sweetsのご慈愛とは「ご自身を我が子のように慈しみ、大切にしてほしい」という開発者の永谷さんの願いを込めたもの。丸田さんも「心身ともに健康な社会になれば」と語る。

（まいどなニュース特約・國松 珠実）