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母犬にかまれ後左脚先が欠損 保護されたシェルティに「手編みカバー」の愛情 そして朗報が届いた

まいどなニュース / 2024年9月13日 17時30分

後左脚先が欠損したメスのシェルティ、なみ

黒と茶が混ざったフワフワの毛並みときれいな顔立ちがかわいい生後2カ月ほどのメスのシェットランド・シープドッグ(シェルティ)、なみ。

しかし、ケージの中でじっと固まり、子犬たちがうれしそうにはしゃぎ回るのを見るだけの日々を送っていました。なみの後左脚の先が欠損しており、うまく歩くことができなかったからです。「歩くのはイヤ」とばかりに諦めたかのような、寂しそうな表情を浮かべていました。

預かりママさんが欠損部分につける「手編みカバー」を作ってくれた

なみの後左脚の先が欠損している理由は、元いた環境で母犬から噛まれてしまったためでした。経緯は不明です。

そんななみを「必ず幸せにつなげてあげたい」と保護したのが、静岡県の団体・スリール〜犬達の幸せ探し〜でした。団体に所属する預かりママさんも「大丈夫。なみだって他のワンコと同じように、自由に歩けるようになるよ」と応援。ママさんは試行錯誤を重ねた後、なみの欠損部分につける「手編みカバー」を作りました。

手編みカバーをつけたおかげでしょうか、ぎこちないながらもなみは少しずつ動き始め、表情も豊かになりました。

本来のなみは猛烈な甘えん坊だった

「本当の自分」を出してわかったことは、猛烈な甘えん坊ということ。じっと固まっていた頃はわかりませんでしたが、やはりまだまだ子犬。特に優しくお世話してくれた預かりママさんにはベッタリ甘えるようになり、次第に心を通わせてくれるようになりました。

優しい里親さんと一緒に「自分の脚」で散歩に行けますように

そんななみに吉報が届きます。「ハンデも含めて、なみの全てを迎え入れたい」という里親希望者さんが現れたのです。

一定期間のトライアルがスタート。里親希望者さんが上手に歩けないなみを抱っこしての散歩からスタート。それでもいつか、自分の脚で歩いてくれることに期待し、なみにピッタリのかわいいハーネスをつけてあげました。

そのハーネスを前に、なみも「似合ってるかしら?」とご満悦。果たして、なみはこの優しい里親さんの元で第二の犬生を歩むことになりました。

まだ自分の脚での散歩はできていないものの、この先成長し体が大きくなったところで、なみ自身がハンデを乗り越え、自由に動き回ってくれるのではないかと思います。

優しい里親さんに愛され、「自分の脚で散歩に行けること」を目指し、今日もなみは成長を続けています。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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