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最下位から優勝へ…高校生がプロに勝った! 歴代の畜産部員の努力が実ってコンテストで1位に

まいどなニュース / 2024年9月17日 7時0分

ホルスタインコンテストでの優勝を京都府知事に報告する農芸高の生徒たち(京都府庁)

 乳牛の美しさを競う「第42回オールニッポン・ホルスタインコンテスト」で、農芸高(京都府南丹市園部町)の牛が日本一に輝いた。全国の酪農家を抑えて高校が1位になるのは、記録が残る中では初めて。約25年かけて改良を進めてきた教員や歴代の生徒たちの、地道な努力が報われた。

 コンテストは全国酪農協会などが主催。体格や乳房の発達を写真で審査する。約570頭が出場した。

 同高からはグロリーオーサ・クリーメル・クラツシヤブル・フイラ号が参加。46頭が参加した3歳前半の部で栄冠をつかんだ。まっすぐな背骨に加え、乳量に関わる乳静脈が太く、乳房の表面を覆い尽くすように巡る点が評価されたという。

 フイラ号は、2000年に北海道から連れてきた牛から数えて5代目。3代目までは注目を浴びず、審査会で最下位も経験。だが、歴代の畜産部員らが丁寧に世話をし、体格のがっしりとした雄、乳房がよく発達する系統の雄と交配させて徐々に改良した。4代目から入賞が増え、5代目で日本一を達成した。

 結果は5月に専門誌「デーリィマン」で発表された。約30年指導する村西聡実習教諭は「血統一流、管理抜群でないと届かない。歴代の部員約60人のおかげ」と喜んだ。

 同部長の中井蒼空さん(17)も「先輩の成果をより良くして後輩に引き継ぐため、1頭1頭を気遣う管理をしていく」と気を引き締めた。

 今後も子を産んでもらい、脚の改良を図りたいという。ただ、衛生管理が緩めば牛はすぐ体調を崩し、鳴き声など発情の兆候を見逃せば交配できない。

 村西さんは「積み重ねは1日の怠りで崩れる。さらに高いレベルを目指す」と語った。

(まいどなニュース/京都新聞)

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