お笑いライブで急遽、ロッチ中岡が客席のおじさんとコント「これが本当のプロ」「中岡さんの人間力すごい」

まいどなニュース / 2024年9月24日 7時41分

ロッチの中岡創一さん

「ロッチはコカドさんが体調不良で不参加だったのだけど、中岡さん1人で舞台に現れ、『いまから試着室のネタやるので相方できる人いますか』と、挙手した客席のおじさんを舞台にあげて簡単な打ち合わせだけでコント成立……中岡さんの人間力がすごい」

東京都板橋区の文化会館で9月15日に開催されたお笑いライブに足を運んだという漫画家のみずしな孝之さん（@sinamism）。出演したお笑いコンビ・ロッチのコカドケンタロウさんが体調不良のため欠席し、相方の中岡創一さんは相方コカドさんのピンチヒッターとして客席のおじさんを舞台にあげ臨時“コンビ”を組んでネタを披露したことをX（旧Twitter）に投稿しました。そんな中岡さんの神対応に「人間力がすごい」などとつぶやいたところ、たくさんの共感コメントが殺到しています。

「おじさんの勇気も凄いし中岡さんの勇気もすごい」

「おじさんの勇気も凄いし中岡さんの勇気もすごい」
「何かが欠けた時にどうリカバリーするか？アドリブ力とか、エンタメに対するスキルってアイドルには必要だよなとずっと思ってる」
「これが本当のプロなんちゃう？今日きてもらったお客様をどうしたら満足させられるか、不足の事態でも諦めない心。ほんと中岡さんの人間力ですね」
「舞台に上がったおじさんもすごい！そしてそれを成立させる中岡さんも！素敵な思い出になりますね」
「中岡さん、たくさんの番組に出ていろんなことをやってこられた経験値があるので対応能力すごいですね　大した人です！」
「アドリブでイレギュラーを笑いに変えて乗り切れる芸人さん凄いです」

多くの人たちの心をつかんだ中岡さんの迅速な”神”対応力。おじさんとの舞台はどんなものだったのでしょうか。みずしなさんに聞きました。

相方コカド不在のライブ　キングオブコントの決勝戦で披露したネタ「試着室」を披露　どうなった？

――今回お笑いライブに参加しようと思ったのは。

「毎年1度、お笑いの方々がこの板橋区立文化会館に来てくれるので、いつもとても楽しみにしているイベントです。1200席以上あるホールが満員御礼でした」

――この日、出演するロッチのコカドさんが体調不良で欠席だったとのこと。

「はい。呼び込みの方に『次はロッチです』と紹介されたあと、中岡さん一人が舞台上に現れ、『コカドくんが体調不良で欠席です。ロッチのネタは全部コカドくんが作っているのでさっきコカドくんと連絡を取って、ぼく一人でできるネタなんかない？と聞いたところ試着室のネタならできるんちゃうん？ということで今から試着室のネタやります。試着室のネタを知ってる方、どれくらいいらっしゃいますかねー。あ、けっこういてはりますね。じゃあコカドくんの役できる方いらっしゃいますか』という感じで、お客さんに挙手を求め、さすがに1200人以上入っていたのでみんな尻込みする感じになったのですが…前の方にいたおじさんが『なら…』という感じで挙手され、『じゃあ、あがってきてください』とそのままコントに突入しました」

――ロッチの試着室のネタといえば、「キングオブコント2015」決勝戦の1本目のネタ。ぶっちぎりの1位通過したネタです。パンツを買いにきたお客をフィッティングルームに案内するところから始まるコント。中岡さんがお客、おじさんがコカドさんの役・店員をされたとのことですが。

「壇上に上がってきたおじさんに中岡さんが一言、『ナイスファイト！』と言ったところで爆笑が起きました。ここから先はふたりの全やり取りが爆笑みたいな空気に。段取りの打ち合わせはそのまま舞台上でオンマイク。『そっちから店員で入ってきて』『このパンツを渡してもらって』『ぼくがなんか合図出しますんでそしたらカーテン開けてください』みたいな感じで、これから起こることを懇切丁寧に説明してくれるのですが、コントとは？おじさんこれで大丈夫？もっと説明いらない？と思いつつも、会場全体が見守りモードになって、それが妙に面白くて味わったことのない笑いでした」

店員役のおじさんがつたないながらも意外とポイントを押さえていた！

――中岡さんとおじさんのコントはどう思った？

「何というか、会場のほとんどが試着室のネタを知っていたこともあるのですが、違っていたら違っていたで面白いし、おじさんがつたないながらも意外とポイントポイントはできてたことにも拍手があがり、区民ホールの緩さもあってすごくいい時間を体験できたなと思いました」

――また時間が余り、直前に出ていたお笑いコンビのどぶろっくを呼び入れ、尾崎豊の「I LOVE YOU」を演奏してもらい、中岡さんがセンターでフラダンスを踊ったそうですね。

「中岡さんが『それでは2人にI LOVE YOUを演奏していただいて、僕は』…そういうとセンターに立たれ、『習っているフラダンスを披露したいと思います』と言い出したんです。客席は笑い半分、戸惑い半分な感じで。上手にどぶろっくの江口さん、下手に森さん、センターに中岡さん。超絶にうまくてかっこいい、どぶろっくさんのI LOVE YOUに挟まれてゆったりとフラダンスを披露する中岡さんの姿が…手の運び、腰つき、むちゃくちゃ上手でした。3人がうまければうまいほど笑いも大きくなる感じだったのですが、客席は『何を見せられてるんだろ…』という思いもあったような空気に。『きつーく体、抱きしめ合えば』のところで、体の前で腕を交差させるなど何となく歌詞と振り付けが合っていた印象。1曲をやり終えた後の拍手が、この日いちばんの拍手であったようにぼくは感じました」

――そんな相方のコカドさんが不在でも中岡さんの対応力、そして人間力に感激されたと。

「そうですね。何をやっても面白くなってしまう空気をまとったコメディアンとしての中岡さんの人柄と、この空間を作りあげた主役感みたいなものにとても感動しました。あと、この場を演出したのはコカドさんのさい配だとも思いますし、勇者であったナイスファイトおじさんもかっこ良かったですね。あらためてライブは良いなと感じましたし、ぜひ来年はロッチお二人で来てほしいなと思いました」