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「管理職にならないと希望年収には届かない」…でも「管理職になりたくない」ジレンマを感じる女性多く

まいどなニュース / 2024年9月25日 11時55分

働く女性の4割が「管理職になりたくない」と回答 ※画像はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)

株式会社キャリアデザインセンター(東京都港区)が運営する女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は、このほど「女性の活躍」についての調査結果を発表しました。同調査によると、働く女性の4割が「管理職になりたくない」と回答したことがわかりました。では、管理職になりたくない理由にはどのようなことがあるのでしょうか。

調査は、同サイト会員の働く女性405人を対象として、2024年8月にインターネットで実施されました。

調査の結果、自身が働く職場において、「女性が活躍している」と答えた人は「まずまず活躍している」「かなり活躍している」を合わせて70.9%となりました。

また、「女性が活躍するとはどういうことだと思いますか」という質問には、「責任のある仕事を任される」(73.3%)が最多となったほか、「結婚・出産後も長く働く」(71.1%)、「管理職になる」(60.5%)といった意見も上位に挙がり、「女性の活躍」は、昇給、昇格、昇進など「社会的に評価されること」に加えて「自身が望むキャリアを歩めること」と考える人が多いことがうかがえました。

他方、「女性の活躍を阻害している要因」としては、「男性優位の会社が多い」(69.4%)が最も多く、次いで「時短勤務・在宅勤務など自由な働き方ができない」(57.3%)、「保育所、学童などの不足」(42.0%)といった意見が上位に並びました。

そこで、「女性の活躍を推進するために職場で行われている取り組み」について聞いたところ、「出産・育児をサポートする制度の充実」(31.4%)、「時短・リモートワークなど勤務形態の多様化」(30.4%)、「女性の管理職を増やす」(26.9%)などが上位に挙がったものの、「女性の活躍を推進する取り組みは行われていない」(31.6%)が最も多くなっており、目立った取り組みができていない職場も多いことがわかりました。

続けて、「管理職になりたいですか」と尋ねたところ、働く女性の4割が「なりたくない」(できればなりたくない30.9%、絶対なりたくない9.1%)と回答しており、管理職になりたい派の30.9%を上回る結果となりました。

また、「管理職になりたくない理由」としては、「責任が重くなる」(67.9%)、「残業時間が増える」(63.0%)、「できる自信がない」(58.0%)といった回答が上位を占め、コメントでは「家族のことを犠牲にしてまで会社で活躍したくない」「家事育児が負担な上仕事まで大変になると辛い」などの声が目立ちました。

次に、「将来的に希望する年収」を尋ねたところ、「500~699万円以下」(41.5%)や「300~499万円以下」(34.1%)に回答が集まりました。

なお、国税庁の民間給与実態統計調査(2022年分)によると、女性の平均給与は314万円、正社員だけに限ると407万円でした。本調査では6割以上の人が500万円以上を望んでいることから、将来的には平均を超えたいという希望が見て取れます。

では、管理職にならなくても「希望の年収に届く」と考えている人はどのくらいいるのでしょうか。

この質問に対しては、「届かないと思う」が58.5%、「届くと思う」「おおむね届くと思う」はあわせて23.2%にとどまっており、約6割の人が管理職にならないと希望の年収には届かないと思っているものの、管理職になりたい人が約3割であるることから、ジレンマが感じられる結果となりました。

   ◇  ◇

【出典】
▽女の転職type/第94回女性の活躍って?職場の状況、管理職、ロールモデルについて聞いてみました。

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