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飛行機型ブリキのおもちゃ、東京の工場による「告白」に驚きの声 「まさか!」「大切にしたくなった」

まいどなニュース / 2024年10月29日 11時55分

飛行場の売店などで見かけるブリキのおもちゃ。実は、昭和初期から今も手作業でつくり続けられているってご存じでした?!(画像提供:丸彰)

「ANAのブリキのおもちゃを作っています」

おもちゃ製造会社の丸彰(東京都葛飾区)さんによるSNSへの動画投稿に、驚く人や懐かしさを覚える人が続出。投稿された動画に収められたその工程は、驚くほどシンプルで、しかも手作業。最初はブリキの板だったものが、プレス機で飛行機の形になり、パーツが付けられ、ブリキの飛行機が出来上がっていく作業風景に、つい見入ってしまいます。

「すごい!まさかの手作業だったとは…!」
「ええっ、日本製なの?!」
「息子とはじめて飛行機を見に行った記念に買った飛行機のおもちゃです。手作業で作っているとは知らずに購入しましたが、動画を拝見するともっと愛着がわいてもっと大切にしたくなりました」


「ばーばがお土産で息子にくれて、とっても気に入ってます。ブリキってところがまた良くて。今は雑に扱われてますが将来大切に取っておきたいと思ってました!作る工程見るの楽しいですね」
「大人ですが欲しいです」

今も日本で手作りされていることに驚く人も多い様子。筆者も海外で製造されているのかと思っていたため、詳細を株式会社丸彰の担当者に聞きました。

昭和から令和となっても、変わらないものづくりへの姿勢

ーーブリキのおもちゃは創業時からつくられているのですか?

「はい、昭和32年の創業よりつくっています。飛行機はもちろん、電車などの乗り物に特化した商品づくりを続けています。昔ながらのゼンマイを動力にしたもの、歯車を多数組み合わせた面白い動きをするおもちゃなどがあります」

ーーまさか、今も手づくりでされているとは驚きました

「そうですね、以前は弊社のような会社が葛飾区内にもございましたが、廃業されており現在は弊社のみです」

ーーそれは貴重! 今回投稿されていたおもちゃのつくり方動画の工程はシンプルでしたが、昔から変わってないんですか?

「創業当初よりは進化しておりますが、基本的には同じです。材料の裁断に始まり、プレス・蹴飛ばし・仕上げなどの工程がありますが、一人前になるためには5年ほどはかかると言われています。特にプレスの1工程目『抜き絞り』と言われる作業が一番難しくて。これが上手くいきませんと製品になりません」

ーーやっぱり熟練の技なんですね。ANAの飛行機はいつからつくっているんでしょうか?

「創業当初よりつくり続けております。退役している飛行機は販売終了となっておりますので、正確な数字は分かりかねますが、累計100万個以上はつくっていますね。ちなみに、これは空港売店はもちろん、弊社が出店している『楽天市場ひこうきのおもちゃ屋』からも購入可能です」

ーー累計100万個、それは凄い。ちなみに丸彰さんの工場見学はできるんですか?

「残念ながら工場見学はお受けしておりませんので、弊社のYouTubeチャンネルをご覧ください。日本製のブリキのおもちゃをつくっている工場が、都内にあるという事を知っていただけると嬉しいです」

今も東京の下町に残る会社で、丁寧に手作業でつくられているブリキのおもちゃ。大人も欲しくなりますね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)

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