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予算ギリギリだけど大満足だったリノベマンション! 入居初日に…部屋中が真っ暗に!? 内見では気がつかなかった「致命的な欠点」とは

まいどなニュース / 2024年10月12日 19時40分

ぎゃー!真っ暗に!…でも、いったいナゼ?

「築数十年の古いマンションだけれど、躯体はしっかりしていそうだし、エリアもよくて空き部屋もほとんどないみたい。スケルトンからのフルリノベーション工事済みで、内装デザインも自分好み!これは買うしかないでしょう!」

そういって、即入居できるオシャレなリノベマンションに入居したAさん(関東在住、30代、会社員)夫婦。しかし、その後内見では気がつかなかった「致命的な欠陥」に直面。とても不便な毎日を過ごしていて、後悔していると聞きました。

Aさんが直面した欠陥とは何だったのでしょうか。知っておくと、みなさんも今後の中古マンション選びの参考になるかもしれません。

大満足フルリノベ中古マンションとの出会い

Aさん夫婦は結婚を機にマンション購入に踏み切りました。子どもが産まれても、1年の育児休業後はフルタイムで正社員として復帰したいと考えていたため、物件選びでは通勤時間が最優先。会社の最寄り駅から1路線・30分以内の距離で物件を探しました。

広さや間取り、築年数は妥協した上で家探しをしていたAさんが出会ったのが、中古マンションを買い取り、フルリノベーションを行った上で再度販売する事業を行っている不動産会社です。

リノベーションが完成したばかりという中古マンションを紹介されたAさん夫妻は一目ぼれしてしまいました。築は50年近くと古いものの、古さがかえって味を感じさせるタイル仕上げの低層マンション。駅からの通り沿いには商店街やスーパーもあり、10分少しという距離を感じさせない立地も魅力で、予定していた月返済額のギリギリ上限でしたが、「ココがいい!!」と夫婦で購入を決心しました。

3DKだった間取りは2LDK+DENに変更され、天井板も取り払って躯体いっぱいまで高さを上げた室内空間も好みでした。家電も新居の雰囲気にあわせて、モノトーンに買い換えるなど、新居への引っ越しを心底楽しみにしていました。しかし、入居初日に思いもよらぬ問題に直面します。

いきなりブレーカーが落ちて…「???」

引っ越し作業も無事に終わり、そろそろ窓を閉めてお茶でも入れてひと息つこうか…と思ったAさん夫婦。暖房とホットカーペットとテレビの電源を入れ、ケトルのスイッチをつけた数秒後、部屋中が真っ暗になり、2人はびっくり!

夫が分電盤を探し出して、ブレーカーを上げたところ、すぐに照明がつきましたが、分電盤を見ていた夫が一言ぽつり。

「ここ、30Aしかないんだ…それでブレーカーが落ちちゃったんだな」

Aさんはずっと実家暮らしが長く、30Aと言われてもピンとこなかったそうです。

アンペア数が小さいことで起きる問題

実は、築50年以上の古いマンションや団地の場合、きれいにリノベーションされていても「電気容量」がそのままになっていることがあります。

現在の一般的なワンルームマンションなら20A、家族向けマンションなら40Aと、想定される電気容量によって基本のアンペア数が設定されており、比較的新しいマンションでは余裕をもって各世帯で契約アンペア数を60Aなどに設定することも可能です。

しかしAさんの住むマンションでは、マンション全体で使える電気容量に制限があり、各戸の契約アンペア数は30Aが上限。容量を増やす工事は受け付けられないことが分かりました。

そのため、ドライヤーやケトル、電子レンジにホットプレート、電気調理器など高出力の家電を一度に使うとブレーカーが落ち、PCやWi-Fiもダウンしてしまう状況になってしまいました。

結局、料理をしている間は髪を乾かさない、ホットカーペットと暖房はどちらか一つにする、テレビやPCは小まめに消す、電気ケトルはブレーカーを落としがちなので、使うのは諦めて、ガス+やかんでお湯を沸かす…などなど、ブレーカーを落とさないために涙ぐましい「節電」に励んでいるそうです。

なんとかならないかと、今も悩みを募らせるAさん夫妻。しかし…どうしようもありません。さまざまな家電が進化して便利になっている今、マンションの「電気容量」についても要チェックです…!

(まいどなニュース特約・中瀬 えみ)

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