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お手頃価格なのに、なぜか売れ残っている建売住宅 住んでみたら…数日で後悔!! 夢の新居は貨物列車の騒音と「強烈なにおい」で大失敗

まいどなニュース / 2024年10月26日 10時2分

なぜ売れ残りだったのか…

土地探しの手間が省け、間取りや予算も明確な建売住宅。人気エリアでは、不動産広告が出る前にすべての区画が売り切れることも珍しくありません。

しかし、そうした建売住宅でも、時には「売れ残り」が発生し、空き区画が長く残ったり、売り出し価格から大幅に値引きされるケースが見られることもあります。

すでに完成済みなのに、4割程度が空きのまま

Aさん(関東在住、40代、パート)夫妻は、マイホーム探しの際、最初から建売住宅に絞って不動産情報をチェックしてきました。

建売住宅は、テレビCMを放送するような大手企業だけでなく、地元の中堅ハウスメーカーや工務店など、さまざまなベンダーが取り扱っており、予想以上に多くの候補が見つかりました。しかし、気に入った物件に問い合わせを入れると「もう決まってしまいました」と断られることが少なくなかったそうです。

そんな中、Aさん夫婦は「狭すぎるわけでもなく、駐車場がないわけでもなく、価格が高すぎるわけでもない」のに、なぜか売れ残っている区画がある物件のことが気になりました。すでに完成済みなのに、4割程度が空きのままでした。

ここなら買えるかもしれない。しかし、なぜこんなに売れ残っているのか…。

Aさんは「たまたまじゃない? 完成して数カ月経っても新築には変わりないし、すぐに引っ越しもできるから、むしろいいと思うけど…」という楽観派。しかし、Aさんの夫は「景気がとてつもなく悪いわけでもないのに、売れ残りがあるということは何か理由があるはずだ」と慎重派でした。

早く引っ越し先を決めたいAさんは半ば強引に説得する形で、売れ残っていた一棟を契約しました。

住み始めて数日で後悔

価格が手ごろな上に、施工は長年地元で定評のある工務店が担当。第三者機関の性能評価も受けており、間取りもAさん一家にピッタリな広さ・部屋数でした。壁紙や玄関タイルの色味なども趣味の範囲内。なんの不満なく住み始めたAさん一家でしたが、数日で「音」の問題に気がつきました。

Aさんが購入した家から数百メートル先にはJRの線路があります。日中は気にならなかったものの、夜になると、車の通行量が減る中で貨物列車の通過音が非常に大きく響くことに気づきました。しかも貨物列車は1回の通過で車両が多く、その分音も長く続きます。やっと静かになり、ウトウトした頃に再び列車が通過し、目が覚めてしまうことも…。

さらに、平日の昼間には、近所の漢方薬局から時折強烈な「漢方薬のにおい」が漂ってくることも判明。そのにおいは、驚いた子どもが泣き出してしまうほどです。ただ問題の漢方薬局は創業も古く、ずっと昔から営業しているせいか、ご近所の人に聞いても「においがすごいのは週に1、2回くらいだし、後から来た私たちが文句を言う立場じゃないですよね」と言われてしまい、苦情を言うわけにもいかない状況です。

「事前にこういうことを知っていたら、ここはやめていたかもしれませんね…。決して安物ではありませんでしたが、なんか安物の銭失いみたいです」

Aさんの夫が土日休みのお仕事のため、家探しや契約手続きはすべて週末に行っていました。平日の日中や深夜に、これほど環境が変わるとは想像していなかったことが、今回の後悔の原因となりました。

売れ残っている理由がわからない!そんなときは

Aさん夫婦は失敗を経験しましたが、「売れ残りの理由がわからない」と感じる物件に出会った際は、その原因をしっかり把握し、自分たちがそれを受け入れられるか、よく考えてみることが重要です。例えば、以下のようなアプローチが有効です。

・他の不動産会社からも地域の情報を集めてみる
・夜間や平日など、異なる時間帯に周辺を何度か見学する
・近隣の賃貸マンションの空き状況や賃料を確認し、エリア全体に問題がないかを検討する

一生に一度の大きな買い物ですから、納得した上で購入できるよう、しっかりと準備を進めましょう!

(まいどなニュース特約・中瀬 えみ)

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