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「とにかく命が助かるように」…カラスに追われた瀕死の子猫が奇跡の回復 1年後には忍者級の身体能力に

まいどなニュース / 2024年11月7日 16時40分

保護当時、片手のひらに収まるほど小さかったくるみちゃん(画像提供:ぬんさん)

元保護猫の「くるみ」ちゃんは、現在1歳の女の子。彼女とX(旧Twitter)ユーザーの飼い主・ぬん(@Morosann)さんの出会いは、2023年8月28日にさかのぼります。

当時、くるみちゃんは生後推定1カ月ほどで、飼い主さんの勤務先でぽつんとひとりたたずみ、カラスに狙われていたところを保護されました。そして、猫を保護した経験があることを公言していた飼い主さんのもとへ連れて来られたのです。

そのとき、「くるみは段ボール箱の中で、ぐったりとした様子でした」と飼い主さんは振り返ります。

「私たち夫婦は、長らく猫と一緒に暮らして来ました。現在、我が家には、子猫以外、7匹の猫が暮らしています」。くるみちゃんは、猫との暮らしに慣れている飼い主さんと運命的に出会うことができたのです。

小さな命を守るための奮闘

飼い主さんのおうちにやって来たくるみちゃんは「生後1週間くらいかな?」と思うほど小さく、体重はわずか150グラム。すぐに動物病院へ連れて行き、獣医師に診てもらったところ、「すでに乳歯が生えていて離乳している」と聞かされた飼い主さんはとても驚いたといいます。

くるみちゃんは、まだ自力で排泄することができなかったため、飼い主さんは仕事前や帰宅後に排泄介助をし、こまめに食事を与えました。

「これまでお迎えしたどの猫よりも小さかったため、一番、手がかかりました」と飼い主さん。「くるみは、お世話をしている私より夫によく懐いてたので、ちょっぴりジェラシーを感じたものです」と微笑ましく振り返ります。

手厚いケアを受けて、くるみちゃんはすくすくと成長。カーテンよじ登っては、フックを折りながら下へ降りるほど元気いっぱいになりました。

「予備のカーテンフックを10本は備蓄するようになりました(笑)。順調に育ってくれて安心しています」と飼い主さんは微笑ましく見守っています。

先住猫との悲しい別れ…今、飼い主さんが思うことは

くるみちゃんをお迎えして3カ月後、飼い主さん家族は悲しい別れを経験することに……。先住猫の「瑠璃子」ちゃんが長寿を全うし虹の橋を渡ったのです。「亡くなる命もあれば、新たに生まれる命もあることを教えてもらったように思います」と、飼い主さんは命の尊さについて改めて考えるきっかけになったといいます。

くるみちゃんは、とても活発な子。先住猫の女の子の中でも、ちょっかいを出されると必ず反撃するほど気が強いそうです。そのため、飼い主さん家族は、先住猫たちのことを「お嬢様」や「お姫様」と例えているのに対し、くるみちゃんは「くの一」と例えられているそうですよ。

忍者さながらの高い身体能力を披露しながら、のびのびと暮らしているくるみちゃん。

「保護当初は、『とにかく命が助かるように』と祈っていました。餓えや渇きとは無縁で快適に過ごせるように、また穏やかな日々を送ることができるように願っています」と飼い主さん。

くるみちゃんはもちろん、ほかの猫たちが心地よく過ごせるように、日々、家の中を整え、快適な環境を保つように努めています。優しい飼い主さん家族に見守られながら、くるみちゃんはこれからも幸せな猫生を送ることでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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