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「私の大切な娘です」壁の隙間に落ちて鳴き叫んでいた子猫を救出 負傷で片目を失ったけれど…サビ柄の素敵なレディに成長

まいどなニュース / 2024年11月2日 14時30分

保護当時のサビーちゃん。片手のひらに収まるほど小さい姿にキュン(画像提供:サビーさん)

元保護猫の「サビー」ちゃんは、X(旧Twitter)ユーザー・サビー(@HACHIKO20160808)さんの夫が勤める会社で、偶然、発見されました。

2016年8月8日、飼い主さんの夫が古い倉庫の壁の奥から聞こえてきた小さな鳴き声に気づき、子猫が壁と壁の隙間に落ちているのを発見したのです。飼い主さんはこのときを振り返り、「夫が壁板を外し、手探りで1時間かけて捕まえました」と話します。

サビーちゃんは、その日のうちにダンボールに入れて保護され、母猫が迎えに来るのを待つことになったものの、母猫は現れませんでした。ちょうどお盆休みに入るタイミングだったため、飼い主さん夫婦は、サビーちゃんを自宅で預かることに。

そうして数日後、思わぬハプニングが起こりました。

サビーちゃんが片目を負傷してしまったのです。動物病院はお盆のためどこもお休み。連休明け、すぐに動物病院へ連れて行きましたが、サビーちゃんの右目はほとんど視力を失ってしまいました。

その後も飼い主さんは懸命なケアを続け、重症化を防ぎ、サビーちゃんは元気を取り戻しました。

この出来事をきっかけに、家族はサビーちゃんを引き取ることを決断。家族の一員として迎え入れられたのです。

初めての子猫育て、家族になっていく日々

お迎え当時、サビーちゃんは生後推定3カ月ほど。飼い主さんは、過去に成猫と暮らした経験はありましたが、これほど小さな子猫を育てるのは初めてでした。「離乳食やご飯の後、排泄を促す方法など、初めてすることばかりで戸惑いがありました」と振り返ります。

一方で、飼い主さんの夫は実家で猫と暮らしていた経験があり、飼い主さんにさまざまなことを教えてくれました。中でも大変だったのは、目の治療のための点眼や、食事のあとに薬を服用させたり、排泄を促したりすることだったといいます。

「仕事の昼休みに一時帰宅してケアをしていたので、とても忙しくて大変でした」と飼い主さん。そんな日々の中でサビーちゃんはすくすくと成長し、手のひらに収まっていた小さな体も、今では大きくなりました。

「両手でナデナデしながら、大きくなったなぁとしみじみ感じます」と話す飼い主さん。サビーちゃんの成長とともに、愛情も深まっていったのです。

我が子のような存在となったサビーちゃん

サビーちゃんは、とても面倒見がよく甘えん坊です。

「子猫の時、私の指をチューチューしながら寝ていたため、いまだに撫でている手をハムハムしながら寝ようとすることがあります」と、飼い主さん。サビーちゃんのことを娘のように感じており、「私を母親と勘違いしてるのかと思うほど甘えてきます」と教えてくれました。

飼い主さんは、もともと猫アレルギーがありますが、サビーちゃんにはアレルギー症状が出ませんでした。そのため、抱っこをしたり、撫でたりすることができることをとても幸せに感じているそう。「すっかり猫派になりました」と語っています。

サビーちゃんは8歳を迎え、年齢は人間に例えると飼い主さんを追い越す年頃になりました。飼い主さんはそのことを寂しく思うこともあるといいます。

「とにかく、いつまでも元気でいて欲しい。我が家に来てくれてありがとうと伝えたいです」と、語る飼い主さん。サビーちゃんと過ごす日々は、飼い主さんにとってかけがえのないひとときであり、サビーちゃんは愛しい「娘」として、これからも家族と幸せな時間を重ねていくことでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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