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ひとりぼっちでさまよっていた子猫は、いまや家族の中心に「猫又になって長生きして」 愛犬との“兄妹愛”にもほっこり

まいどなニュース / 2024年11月1日 14時55分

保護当初、小さくほっそりとしていたクロエちゃん(画像提供:ザク村さん)

元保護猫の「クロエ」ちゃんと、X(旧Twitter)ユーザーの飼い主・ザク村さん(@zakumura_san)が出会ったのは、2017年11月のことでした。

当時、クロエちゃんはまだ3か月ほどの小さな子猫で、飼い主さんのお母さんが勤める会社の敷地内で発見されたのです。

お母さんの同僚の足元にすり寄ってきたクロエちゃんは、一時的に倉庫内で保護されましたが、母猫が現れることはなく、寒さも増してきたため、飼い主さんの家で引き取ることに。

「母がクロエを迎え入れてから、私は毎週のように実家に足を運ぶようになりました」と、飼い主さんは語ります。

猫と暮らしたことがなかった飼い主さんにとって、クロエちゃんとの生活は新しい発見の連続となりました。

【仲良し兄妹】~ポメラニアンのアーサーくんとの関係~

実家にはすでに、ポメラニアンの男の子「アーサー」くんが暮らしていたため、最初は犬と猫の共存に不安があったといいます。

飼い主さんは、当初クロエちゃんとアーサーを別々の部屋で過ごさせ、「お互いの匂いで相手の存在には気づいていたようです」と、徐々に慣らしていったといいます。

数週間後、初めて対面させた2匹はすぐに仲良くなりました。冬になると、ストーブのそばで寄り添いながら温まる姿に飼い主さんは微笑ましい気持ちになるといいます。

「猫と犬がこんなにも親しくなれるなんて想像していませんでしたが、まるで実の兄妹のように寄り添う姿が嬉しいです」と、飼い主さんは語ります。

暮らしの変化とクロエちゃんの魅力

クロエちゃんとの生活は、飼い主さんの日常にも大きな変化をもたらしました。

猫の行動に合わせて「上に物を置かないようにしたり、観葉植物を置かないようにしたりと、色々気を配るようになりました」と語り、クロエちゃんがドアを開けてしまうためドアノブの向きも変えたとのことです。

飼い主さんはデザインの仕事をしているため、クロエちゃんの立ち居振る舞いや美しいシルエットからもアイデアを得ることが多いそうです。

「黒猫は特にシルエットがきれいで、模写や切り抜きがしやすいです」と、クロエちゃんの存在は飼い主さんの仕事にも良い影響を与えている様子がうかがえます。

飼い主さんによると、プライドが高く、ビビりな一面があるというクロエちゃん。来客があると押し入れに隠れてしまうそうです。

最近では、家族に対して控えめに甘えるようにもなりました。飼い主さんの手にすり寄ってきたり、名前を呼ぶと小さく返事をする仕草に、飼い主さんも心が温かくなると話します。

「私がくしゃみをすると、小さな声で嫌がるように鳴くのがかわいらしいです」とのエピソードも教えてくれました。

さらに、クロエちゃんは丸い顔立ちと小柄な体型をしているため子猫時代の幼い面影は今もそのまま残っているそうです。

また、成長に伴って目の色が黄色から緑色に変わるという不思議な変化も見られました。飼い主さんのお母さんが「ベルベットのような肌触り」と語るように、毛並みも滑らかで、触れるとまさに上質な布地のような感触がするそうですよ。

愛しい家族としてこれからも一緒に

今、クロエちゃんは7歳になりました。

飼い主さんはクロエちゃんに向けて「母の心の支えになってくれて本当にありがとう」と感謝を伝えています。

さらに「いつまでも元気で長生きしてほしいし、できれば猫又になって私よりもずっと長く生きてほしいと思っています」と、クロエちゃんの長寿と健康を願っています。

飼い主さんは、「もう少し甘えてくれるとうれしいな」と吐露しつつ、クロエちゃんとの未来に思いを馳せていました。

クロエちゃんと飼い主さん、これからも変わらずにぎやかで楽しい日々を過ごすことでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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