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真冬の海に一匹の猫…寂しげな表情→見捨てられず保護、「独身時代」を思い出した飼い主の特別な思いとは?

まいどなニュース / 2024年11月18日 14時20分

日に当たると金色に輝く被毛=Mintonさん提供

千葉県に住むMintonさんがある真冬の日、海岸で釣りの練習に行った時のことでした。寒風の中、1匹の猫が近づき、「にゃあ」と声をかけてきました。彼が「ニャン太くん」と名付けるその猫は、人懐っこく、他の釣り人にも愛嬌を振りまきましたが、誰にも相手にされず、どこか寂しげな表情を見せていたといいます。

一度帰宅したものの、悲しそうな顔が脳裏から離れなかったMintonさん。強い寒波が迫っているニュースを目にし、見捨てるわけにはいかないと決心しました。そしてその日、ニャン太くんを保護し、新しい家族として迎え入れることになったのです。

ニャン太くんには、Mintonさんにとって特別な出会いでした。彼が独身時代に世話をしていた初代ニャン太くんと、柄やしっぽの曲がり具合がそっくりだったからです。初代ニャン太くんは、結婚前のMintonさんに初めて「猫との暮らし」を教えてくれた存在であり、今もMintonさんのSNSアイコンにはニャン太くんの写真が使われるほど大切な存在となっています。

家にやってきたニャン太くんは、先住のくろちゃんとひめちゃんがいるため、まずはケージで過ごすことに。おしゃべり上手で甘えん坊な彼の性格は、瞬く間にくろちゃんたちの心を引き寄せ、やがて3匹はまるで長年の仲間のように打ち解け合いました。

2代目ニャン太くんという名前には、Mintonさんの深い思いが込められています。初代ニャン太くんにしてあげられなかったことを、この新しい家族には精一杯してあげたいという願いから、彼の名を再び「ニャン太くん」と名付けたのです。

温かな愛情は、ニャン太くんも十分に感じているのでしょう。ある日、Mintonさんが体調を崩して寝込んだ際には、ニャン太くんが食事もとらずに寄り添い続け、彼を守るかのようにベッドの傍らでずっと一緒にいてくれたといいます。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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