ボス猫に追いやられ、いつも1匹だった 飼い猫の子孫で路頭に…人への警戒心が強く
まいどなニュース / 2024年11月26日 14時20分
2023年5月、ある地域で丁寧にお世話されている地域猫グループの外れに、ひとりでその様子を見つめる長毛の白黒猫がいました。その猫は大阪の保護猫シェルター「Happy Tabby Room」で保護されている「すみっこちゃん」です。
すみっこちゃんは、その名前の通り、いつもグループの「すみっこ」から彼らの仲間入りを夢見るように見守っていました。
グループに入れなかった孤独なすみっこ
地域の猫たちは、キジやキジシロといった同じような毛色で仲良く過ごしており、決まった時間にご飯をもらう日々を送っていました。
そんな平和な猫グループに対し、すみっこちゃんは白黒の長毛という異なる風貌だったためか、彼らに受け入れてもらえませんでした。近づこうとすると、ボス猫が威嚇して追い払ってしまい、いつも距離を取るしかなかったのです。
食事も満足にとれず、グループが食べ残したわずかなご飯を、ボス猫に見つからないようこっそり食べる日々。それでも、すみっこちゃんは懸命にその環境で生き抜いていたそうです。
「地元の住民の話では、すみっこちゃんはもともとどこかの飼い猫の子孫で、かつては飼い主の親戚が世話をしていたものの、最近は面倒を見る人もおらず、路頭に迷っていたようです」とスタッフは話します。
控えめでおとなしいすみっこちゃん
常に控えめで、グループから少し離れた「すみっこ」からそっと様子を見ていたため、「すみっこ」というぴったりの名前がつけられました。
現在、すみっこちゃんは新しい環境にも少しずつ慣れてきており、人慣れ修行中。ブラッシングが大好きで、機嫌が良ければ触らせてくれることもあります。また、おやつも大好き。
「少しずつ信頼を深めながら本当の家族のもとで心を開いてくれることでしょう。他の猫とも仲良くできる控えめな性格で、共存にはとても向いている子です」
ふわふわの美しい毛並みを持つすみっこちゃんは、猫エイズキャリアですが、適切なケアとストレスのない環境であれば発症せずに健康で暮らすことが可能です。
「少し人に対して警戒心が残っていますが、他の猫と仲良くできるため、先住猫がいるご家庭でも安心して迎えられるはずです」
推定3歳のすみっこちゃんは、まだまだ若くて柔軟性があるため、愛情を持って接することで、ゆっくりと心を開いてくれるでしょう。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
目つきが鋭く警戒心が強い猫を保護→毎日なで続けたら約1年後…… 激変の“現在”に「涙でる」「変貌ぶりがすごい」
ねとらぼ / 2024年11月21日 20時0分
-
コロナ禍に子猫をお迎え 警戒心が強く抱っこが苦手→ゴロゴロとリラックスする姿に家族みんなが癒される
まいどなニュース / 2024年11月14日 14時20分
-
逃げられないほど衰弱した子猫…「このままでは死んでしまう!」と保護 癒着した片目は完治せず…でも元気いっぱいに成長
まいどなニュース / 2024年11月13日 14時20分
-
「地域の元ボス猫」が家族に!今も警戒心が強い“家庭内野良猫”だけど…たまに見せる“かわいらしい一面”にほっこり癒される
まいどなニュース / 2024年11月7日 16時50分
-
お風呂場で「世界で一番かわいそうなねこです…」と訴える猫さん「しっかり文句言ってる」
まいどなニュース / 2024年10月30日 16時10分
ランキング
-
1【加熱式湯たんぽ】電子レンジ対応なのに温めたら破裂→やけど どうして? 意外とやりがちなNG行為とは?
オトナンサー / 2024年11月25日 22時10分
-
2「空中ドローン空母」をウクライナ軍が公開 自爆ドローンを複数搭載可能 創作物の話が現実に?
乗りものニュース / 2024年11月26日 11時42分
-
3何歳の結婚が多い?結婚年齢ランキングの驚く実態 「晩婚化」という言葉を誤解していませんか
東洋経済オンライン / 2024年11月26日 9時40分
-
4究極に美味しい「たらこスパゲティ」の作り方。コツは1つだけ:11月に読みたい記事
女子SPA! / 2024年11月26日 8時44分
-
5日本の最上位大学はどこなのか? 上位12校を脅かす「立命館大学」の高い実績
PHPオンライン衆知 / 2024年11月26日 11時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください