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「逮捕状ではありません」コワモテ男性の活動に称賛の声「頭が下がります」「わかってくれる人はわかってくれてる」

まいどなニュース / 2024年11月7日 15時50分

「前科はないけど保護したねこが懐にいるときはある」と投稿していた荻野所長。世界いち安全な所長の懐にいるのは白猫のももちゃん(画像提供:一般社団法人 ワニガメ生態研究所)

「逮捕状ではありません。表彰状をいただきました」と、一般社団法人 ワニガメ生態研究所(@kanameogino)さんが投稿したポストがX(旧Twitter)で注目を集めた。

表彰状を手にした、屈強そうなサングラス姿の強面の男性は、特定外来生物飼養許可施設「一般社団法人 ワニガメ生態研究所」の所長、荻野(おぎの)要さん。

建設会社を営む荻野さんは25年以上、私財を投げ打ち、人間の身勝手で遺棄された不遇な動物たちを保護し、終生飼養する活動をしている。

アメリカのテレビ番組にも取り上げられたその長年に渡る動物愛護の活動が、この度、施設のある県の獣医師会から「優良飼育者」として表彰された。

見た目とハートのギャップがすごい

「おめでとうございます!」
「素晴らしいですね。どれほどの生き物の命と心が救われたか」
「とうちゃんすげぇ…30年近くこれやってんの!?偉業です…」
「表彰状もらった人のワイルドさと、表彰状の中身のマイルドさのギャップがすごい」

多くの称賛の声が寄せられた荻野所長が運営する施設では、ワニガメ、カミツキガメ、ワニ、ヘビなどの特定外来生物のほか、猫や小型犬、土佐犬、ドゴ・アルヘンティーノやドーベルマン、ピットブルなどの特定犬など、さまざまな事情から行き場を失った多くの動物たちが保護・飼養されている。

獣医師会からの表彰はとくに嬉しいです

荻野さんが保護飼養活動を始めたのは、1996年頃。活動に賛同する声が増える一方で、さまざまな誹謗中傷や脅迫、嫌がらせなどもあるという。

「動物愛護の優良飼育の表彰は他の団体様からのものを含め、今回で3度目になりますが、何回頂いても嬉しいものです。うちの施設に来所したこともない一部の獣医師からは、『ワニガメ生態研究所のような施設は不要』と言われておりますが、実際に『ワニガメ生態研究所』をその目で見て下さっている獣医師会からの表彰はとくに嬉しいです」(荻野 要さん)

現実は厳しいが「あきらめたら負けです」

”一部の獣医師”によると、「野外に捨てられたワニガメやカミツキガメは殺処分。保護飼養自体が不要」なのだという。

「それでも私は保護飼養を続けます」と、Xにポストしていた荻野所長。人間の身勝手で輸入され遺棄された挙句、水族館などにも引き取りを断られ、行き場を失くした動物たちは今も後をたたない。

「これが現実なのだと毎回自問自答しながら保護、そしてその後の飼養と向き合っております。全ての価格が高騰している現実社会……莫大な数の動物たちの保護飼養は正に身を削る思いです。厳しいですが、何事もあきらめたら負けです!がんばります!」(荻野 要さん)

※特定外来生物飼養許可施設でもある「一般社団法人 ワニガメ生態研究所」は不遇な保護動物たちを終生飼養するための施設です。一般公開(見学・訪問)や動物の販売などは行われていません。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)

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