若い人にとって固定電話は「未知の存在」!? 電話の取り次ぎめぐるエピソードに「あるある!」「わかる」の声
まいどなニュース / 2024年11月24日 20時0分
総務省が2024年6月に発表した「通信利用動向調査」によると、携帯電話の普及により、固定電話の契約者数は年々減少しています。
2023年時点での【固定電話の普及率】は、世帯全体で58.1%。前年の値64.0%からは、5.9ポイント減少しています。また、全世帯のうち約4割は「固定電話が家にない」世帯であることがわかりました。「就職して、初めて固定電話を使いました」という若者も、今どきは珍しくないのも頷けますね。
そんな「固定電話」をめぐって、ある人が経験したトラブルが「あるある!」「自分も経験あるな~」と、さまざまな世代の人から共感を集めています。
仕事熱心な新入社員が…
M山さん(50代・会社員)の勤め先の会社に、10月入社の新人・Y田さん(20代)がやってきました。言葉遣いもしっかりしていて、積極的に仕事を覚えていこうという姿勢も好印象。実際に業務をこなしながらの研修も順調に進んでいたようです。
そんなとき、期待の新人がM山さんに近づいてきてこう言いました。「M山さん宛てに先ほど、電話がかかってきていました。会議中でしたので、折り返すと伝えてあります。お電話お願いできますか?」
おお、対応がちゃんとできているな。そう感心しながら電話相手の名前と番号を聞いたところ…
顔面蒼白!?
新人Y田さんは「あっ…!」と声を上げ、みるみるうちに顔色が真っ青になっていきました。おいY田、どうしたんだY田、顔色がコバルトブルーになっているぞ…M山さんがどうしたのかを聞くより先に「すみません!お名前を聞くのを忘れてしまって…!」と、勢いよく謝罪の言葉を口にするY田さん。
どうやら“新入社員あるある”のひとつ「相手の名前と連絡先を聞き忘れるミス」をしてしまったようです。M山さんは努めて優しい口調で「履歴からかけ直すから大丈夫。次からは気を付けてね」と返事すると、新人Y田さんはホッとした表情を見せて、腰の角度90度くらいのやたらと丁寧なお辞儀をしてから自分のデスクに戻っていきました。
ミスが許されなかった“あの時代”…
そんな出来事を経て、M山さんは「今どきは皆スマホアプリで連絡を取り合ってるし、電話も履歴がバッチリ残る。いつものクセで、聞き忘れたって仕方ないよな。自分の電話番号だって、覚えなくてもいいくらいの時代になってるし…」と考えたといいます。
同時に、自分が新入社員だった頃のことを思い出すM山さん。当時20代の新入社員だったM山さんは、とにかく一生懸命。電話の取り次ぎひとつにしても「忘れないうちに、早く伝言しなければ!」の一心で、イノシシのような勢いで先輩社員に突進していきました。
過去に同じミスをしていたM山さん
「折り返し電話お願いします!」と、ハキハキ伝える新人時代のM山さん。当時を振り返り「そこまではよかったんです。しかし、先輩社員の≪どなたですか?≫の言葉に、自分が致命的なミスをおかしてしまったことに気づき、血の気が引きました。」と語られました。
――相手の名前も電話番号も、聞くのを忘れた――
ウン十年前の古い固定電話は、リダイヤルや着信履歴なんて便利な機能はありませんでした。頭頂部からスーッ…と体が冷たくなっていくのを感じたM山さん。鏡で見てはいないけど、今の自分は絶対に顔が青ざめているに違いない。ターコイズブルー?それとも、ライトシアン…?
そんな意味不明なことが頭の中を駆け巡りますが、ミスはミス。正直に報告すると、先輩社員による「どないせえっちゅーねん!!」の叫びがフロアじゅうに響き渡ったといいます…。
人間のミスを技術がカバーしてくれる時代
固定電話の利用率が下がっていく昨今。言わずもがな「履歴も残らない古い固定電話」は、今後ほぼ使われなくなっていくでしょう。
「今は電話も進化してるから、そんなミスも少なくなりますよね。いい時代になったものです。」と語るM山さんの目は、陽光をたたえる湖のように優しげでした。M山さんの場合、電話の取り次ぎで失敗した経験があったからこそ、新人のミスにも優しく対応できたのかもしれませんね。
◇ ◇
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◇ ◇
【出典】
▽総務省 通信利用動向調査
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