猫風邪の子猫を発見 今にも消えそうだった命が教えてくれた“親心” 4年後、姉妹のような関係に「一緒にかわいいおばあちゃんになりたい」
まいどなニュース / 2024年12月18日 12時30分
「今日は睦月さんの3回目のうちの子記念日です。保護直後と現在の姿を並べてみましたが、立派に育ってくれたなと感無量です」
2024年1月11日、睦月さん(@55OpLN2PzadWMjP)は、元保護猫の女の子「睦月(むつき)」さんとの出会いを振り返るコメントを添えてX(旧Twitter)に写真を投稿。
そこには、キャットタワーの穴からひょっこり顔を出し、きょとんとした表情を浮かべている睦月さんが写っています。「なぁに?」と飼い主さんに語りかけるような顔つきをした睦月さんは、とてもキュート。
飼い主さんと睦月さん、一体、どのように出会ったのでしょうか。詳しいお話を伺いました。
猫風邪に苦しむ小さな命との出会い
2021年1月、飼い主さんはウォーキングをするため外出をしたとき、小さな子猫と出会いました。「ニャーニャー」と鳴き叫ぶ子猫は、猫風邪の影響で目が塞がり、今にも消え入りそうな状態だったといいます。
「当時、私が住まう地域には雪の予報が出ていました。『このままでは命が危ない』と思い、そばに母猫やきょうだい猫の姿がないか探しましたが見当たらず……。やむを得ず保護しました。それが睦月さんです」
飼い主さんは、小さな睦月さんを連れてそのまま動物病院へ。すると、生後推定4カ月であることがわかりました。
当初、飼い主さんは、睦月さんの体調を回復するのを待って、里親さんを探すつもりでした。ところが、飼い主さんに心境の変化が起こったのだといいます。
「睦月さんにママ認定されてしまったのです。そこで、うちの子になってもらいました」
睦月さんが成長とともに家族に与えた変化
猫風邪が治ると、睦月さんは元気いっぱいに成長しました。
「お転婆がすぎて、片っ端から物を落としたり、危険な場所に登ろうとしたり。目が離せず大変でした(笑)」
そのため、ケージや安全対策のためのアイテムを急いで設置。1歳になるころには、少しずつ落ち着いたといいます。
「睦月さんとは、姉妹のような関係になりました。やんちゃだったころを振り返ると、今はホッとしますが、同時に、少し寂しい気持ちもありますね」
また、睦月さんを迎えたことで、生活に大きな変化がありました。
「睦月が末長く幸せに暮らせるように、住環境を整え、経済的な備えを始めたのです。さらに、仕事で出張しなくてはならないときには、家族に睦月のお世話をお願いすることも。人に頼ることの大切さと感謝の気持ちを学びました」
睦月ちゃんを育て、成長を見守る立場となった飼い主さんは「睦月さんが避妊手術をしたり、体調が優れなかったりしたときは、我がことのように心配で……。両親がどのような思いで自分を育ててくれたかわかりました」とも語っています。
愛情深い性格と心癒やされる日々
睦月さんは、今年4歳になりました。
飼い主さんは、睦月さんの性格についてこう教えてくれました。
「とても愛情深い子です。私の視界に入るところにいつもいて、目が合うとフミフミしたりゴロゴロとのどを鳴らしたりします」
さらに、睦月さんは飼い主さんが置かれている状況や気持ちを敏感に察知する一面もあるそう。
「睦月さんは、私がリモート会議に参加しているときは、一切、邪魔をしません。ところが、そろそろ終わりそうな頃合いになると、それを察して飼い主さんの足元で待機するのです。また、就寝中、悪い夢を見て体がこわばってしまったときは、すぐに気づいて駆けつけてくれることもあります」
一方で、睦月ちゃんには、まだやんちゃな一面も残っているそうですよ。
「いたずらっ子なところがあります。突然、物陰からに飛びかかって私を驚かせるのです」
これから一緒に幸せな時間を
飼い主さんは、睦月さんと過ごしてきた4年を振り返ってこう語ってくれました。
「お迎え当初は、角膜が傷ついて失明のリスクがあったため、1カ月以上、保護具を装着して過ごしたことも。右目に少し濁りが残ってしまいましたが、治療を頑張って乗り越えてくれました。毎日、たくさんの幸せと笑顔をくれる睦月に感謝の気持ちでいっぱいです」
そして、睦月さんとの未来をこのように描いているといいます。
「とにかく健康で、ゆっくりと歳を重ね、何の苦労もせずに楽しい猫生を送ってほしいです。そのために、私自身も健康に気をつけようと思っています。睦月と一緒にかわいいおばあちゃんになること。それが、私の目標です」
愛情深い飼い主さんのもとで、元気いっぱい楽しい日々を過ごしている睦月ちゃん。これからも、ふたりの絆はより一層、深まっていくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
七夕の日に出会った汚れた子猫 車の下から保護して8年、救われた命が“家族の中心”になるまで
まいどなニュース / 2024年12月20日 8時0分
-
タヌキに狙われた子猫、327グラムの命を緊急保護→4年後、名前呼ばれると「クルル」と鳴くツンデレ甘えん坊に
まいどなニュース / 2024年12月8日 11時30分
-
「鉢植えの中に猫!?」玄関先で見つけた小さな命 猫風邪を乗り越えた子猫は、家族に愛される美しいビロードの黒猫に
まいどなニュース / 2024年12月6日 10時15分
-
東日本大震災をきっかけに出会い…家族の宝物となった保護猫、「明るい未来になるように」歩んだ13年
まいどなニュース / 2024年12月2日 14時20分
-
「小さいとき、風邪で死にかけてたなぁ」瀕死だった子猫が4歳に 点滴治療や愛情のミルクで命をつなぎ、家族の宝物に成長
まいどなニュース / 2024年12月1日 11時40分
ランキング
-
17割超が正月の親戚付き合いが「面倒」 - 話したくない話題、1位は?
マイナビニュース / 2024年12月21日 12時10分
-
2香取慎吾「2025年はソロでブレイク」超納得の理由 「国民的ソロタレント」としてのポジション確立なるか
東洋経済オンライン / 2024年12月21日 10時0分
-
3「余命1年」治療第2弾がん免疫療法のリアルな効果 副作用は軽く、旅行に行けるほど体調良好だったが…
東洋経済オンライン / 2024年12月21日 9時20分
-
4「すでに歯がボロボロ。歯医者に行っても意味がない」は勘違い/歯科医師・野尻真里
日刊SPA! / 2024年12月21日 15時53分
-
5【かつや】"ワンコイン"でカツ丼モーニング。全国16店舗限定のレア朝食がお得すぎる...。《編集部レポ》
東京バーゲンマニア / 2024年12月21日 18時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください