「日本動物学の父」は愛妻家で家族思い 箕作佳吉が米国から「戀しき吾妻」に宛てた手紙、津山洋学資料館で初公開
まいどなニュース / 2024年11月29日 16時0分
明治を代表する学者は愛妻家で家族思いだった―。「日本動物学の父」と呼ばれる海洋生物学者の箕作(みつくり)佳吉(かきち)(1857~1909年)が米国から妻に宛てた手紙が津山洋学資料館(岡山県津山市西新町)で初公開されている。妻やわが子への愛情が随所ににじむ文面は温かな人柄をうかがわせる。
佳吉は同市出身の洋学者箕作阮甫(げんぽ)の孫で、米国に留学後、東京帝国大理学部で日本人初の動物学教授に就任。研究・教育拠点として神奈川県に三崎臨海実験所を設立したほか、宝飾大手「ミキモト」の創業者で世界初の真珠養殖に成功した御木本幸吉を指導するなど養殖業の発展にも貢献した。
手紙は1897年11月11日にワシントンで書いたとみられ、出張先の暮らしを交えつつ、夫婦の会話や自宅での食事など日本で家族と過ごす日常に思いをはせる。「お前始メ子供皆々身体壮健ニ」と気遣い、「戀(こい)(恋)しき吾妻(わがつま)安子へ」と締め、妻への深い愛情が伝わる。
佳吉のひ孫・重秋さん=東京=が4月、資料館に寄贈した。館内で阮甫が「嘉橘(カキチ)」と記した命名書、佳吉がまとめた教科書など他の寄贈資料とともに常設展示している。
資料館は「欧米文化に親しんだ佳吉ならではの文面。愛情あふれる人柄を感じてほしい」としている。
午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。月曜休館。一般300円、65歳以上・高校生・大学生200円。問い合わせは資料館(0868―23―3324)。
(まいどなニュース/山陽新聞)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
愛妻への褒め言葉に日本人感心「とても素敵」 元助っ人投手に「また日本に家族で来て!」の声
THE ANSWER / 2024年11月30日 9時55分
-
「21年間笑えない」次女亡くした男性訴え 犯罪被害者への支援や理解広めるイベント
産経ニュース / 2024年11月29日 17時54分
-
三島由紀夫「金閣寺」の原題は「人間病」 原点記した書簡見つかる
毎日新聞 / 2024年11月24日 7時0分
-
神田佐野文庫企画展 「洋学単語帳にみる異文化交流」 開催
Digital PR Platform / 2024年11月6日 8時5分
-
神田佐野文庫企画展 「洋学単語帳にみる異文化交流」 開催
PR TIMES / 2024年11月5日 18時15分
ランキング
-
1AirPodsの音がぶちぶち途切れてしまう……原因は? 試すべき対処法はある?
オールアバウト / 2024年11月29日 21時25分
-
2一人暮らしの同僚は毎食「コンビニ弁当」です。「光熱費もかからないから、作るより安上がり」と言っていますが、そんなことないですよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月29日 5時50分
-
3ついに日本政府からゴーサイン出た! 豪州の将来軍艦プロジェクト、日本から輸出「問題ありません!」 気になる提案内容も明らかに
乗りものニュース / 2024年11月29日 6時12分
-
4Z世代が知ってる50代以上の女優 3位篠原涼子さん 2位天海祐希さんを抑えた1位は演技力半端ないあの人
まいどなニュース / 2024年11月29日 15時40分
-
5【注意】ブロッコリーを食べ過ぎると「尿路結石になる」「体臭が強くなる」って本当…? 管理栄養士に聞いた結果
オトナンサー / 2024年11月30日 8時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください