保護された子猫との別れに4歳息子が号泣、こんなガチ泣き初めて…なぜ?「愛していたんだね」
まいどなニュース / 2024年12月3日 15時10分
「嬉しい&びっくりなお知らせです
9日の土曜日に来たばかりのえむちゃんですが、なんと早くも家族が決まりました
また詳しくお話しさせていただきますが、歴代最速になります
るいにそれを伝えたら。。
まだ我が家に来て数日だったのと、最近保護活動を少し理解しつつあると思っていたので、喜んでくれると思ったのですが。。
まさかの号泣
こんなガチ泣きした子は今までで初めて…」
保護された子猫を抱っこしながら号泣する男の子の写真や動画がInstagramで話題になりました。
投稿したのは、4歳の息子さんとともに猫の保護活動に取り組むアニマルコミュニケーターのyukakoさん(@blcmlcln)。写真の泣いている男の子は、息子さんのるいくんです。るいくんが抱っこをしている子猫は、3カ月ほどの女の子えむちゃん。えむちゃんは、11月9日に福岡県でTNR活動(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻すこと)をしている保護主さんからの依頼で、はるばる千葉県に住むyukakoさんのところにやって来たといいます。
福岡から千葉へやって来た子猫 4日後には里親が決まった
「3カ月程度でまだ小さく、甘えん坊な性格だったえむちゃんを不妊手術後に元の場所に戻すことは危険だと判断した保護主さんが預かり先を探していたところ、たまたま私につながりました。預かりさんや里親さんは、猫のことを考えると近場の人が理想ですが、預かり先が見つかれば全国どこでも、空輸を使ってでもというのが現状です。過去には宮古島から400グラム程度の小さい子猫が来たこともあります」
こうしてえむちゃんをおうちにお迎えしましたが…その4日後、里親さんが決まったのです。
「今年から私が動物看護師の仕事を始めたので、えむちゃんが我が家に来てうんちをしたときに、勤務している病院に持って行って検便をしてもらいました。院長にえむちゃんが来た経緯などを話したところ、なぜか気に入ったみたいで(笑)『うちの子にしたい!』と申し出てくれたのです。えむちゃん以外にも何匹も診てもらっていますが、里親に名乗り出てくだっさったのは初めてのことなので、えむちゃんに感じるものがあったのだと思います」
そこで、yukakoさんはるいくんにえむちゃんの里親さんが院長先生に決まったことを伝えたところ、突然るいくんが泣き出しました。
「えむちゃんの家族が決まったよと話したら急に泣き出してしまったのです。えっ!と最初驚いた顔をしたあと、みるみる顔が崩れていき、わんわん泣き出しました。そしてえむちゃんを抱きかかえて、『バイバイしたくない』とずっと言っていました。過去にもるいとかなり仲良しになって、家の子にするか迷った子がいましたが、その子とのお別れのときでも泣かなかったので、初めての涙でした。『来たばっかりなのに...』と言っているので、お別れがさみしいというよりは、『こんなにも早い』お別れは嫌だということなのかなと思います。
私も我が家に来てくれる子には、ひとえに一時預かりの関係とは思っていないし、一緒にいられる期間は心から愛情を持って過ごしています。我が家での思い出を作ってほしいし、作りたいと思っているので、あまりにも早く決まってしまうとうれしいですけど、複雑だったりしますね。なので、るいも同じ気持ちなのかなと思いました」
号泣した息子と一緒に、里親へ子猫を届けに行ったところ…
とはいえ、泣き止んで、いったん里親さんが決まったことを受け入れたというるいくん。ふたりでえむちゃんを病院へ届けに行ったとか。事前にyukakoさんがるいくんに里親さんが決まった経緯を説明したことである程度理解してくれたのか、るいくんは再びその場で泣いたりせず、ちゃんとバイバイできたとのこと。ただ院長先生に「どうしたら猫のお医者さんになれますか?」と、るいくんは聞いていたそうです。
「息子は、猫はもちろんですが、動物全般が大好きなようで、外で見かける犬や猫や鳥、みんなに「かわい~♡」と声をかけています。えむちゃんのことも、お外で暮らしてたんだってと話すと、『そんなのダメだよ!!危ないもん!!るいくん許さない!!』と怒っていました(笑)。自分は猫の博士だと自負しています」
一緒にいる時間は短かったものの、るいくんの深い愛情を受けたえむちゃん。今後は病院の看板猫として活躍予定です。
◇ ◇
保護活動を始めたのは、悪性リンパ腫を患っていた猫の保護がきっかけ
yukakoさんは、2018年に「ぎんのすけ」くんという地域猫を保護したことがきっかけで、保護活動をするようになったとのこと。ぎんのすけくんは保護時から悪性リンパ腫を患っていて、高額な治療費がかかることが分かり戸惑っていたところ、花びらのようにヒラヒラした猫用の「ザビエル首輪」製作者として有名なインスタグラマーのmaiさん(@maihimemoco)と出会い、ザビエル首輪を“ぎんのすけチャリティーグッズ”としてネットで販売して医療費の一部をまかなったらどうかと提案を受けたといいます。
そしてネットでチャリティーグッズを販売し支援を募ったところ、医療費の大半をまかなうことができました。こうして多くの人たちの“思い”に支えられて闘病していたぎんのすけくんでしたが、2年ほど前に虹の橋を渡ったそうです。
「彼がいなければ今の私はいないので、本当に感謝しています。今後も保護活動を続けていきたいと思っていて、今は完全に自宅でやっているのでゆくゆくはシェルターのような場所を持つか、譲渡型保護猫カフェのような感じのことをしたいと考えています。その経験のために動物病院で働きだしたというわけです。
またアニマルコミュニケーションに関しても、ぎんのすけがきっかけで、その世界について学びました。人間と話すように動物と話す、ただそれだけです。誰にでもできることですが、コツや必要なことはあります。いろいろと学んだ末、今は仕事としてやらせていただいていますが、どうやら息子はナチュラルに話せる人なようです。よく私と息子と猫で会話したりしてます。シェルターかカフェが実現したら、アニマルコミュニケーションのセッションサロンとして兼用して、たくさんの方に来ていただくのが目標です。るいには常駐獣医になってもらって...(笑)」
投稿したるいくんが号泣する写真、動画には「優しい気持ちをありがとう」「これから新しい家族に愛されていくえむちゃん 忘れないでね。あなたを世界で一番初めに愛してくれたのはるいくんです」「息子さんは命の大切を理解出来る立派な大人に成長すると思います」などとたくさんのコメントが寄せられました。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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