こだわりの「ディーゼル車」という選択肢 国産・外車・中古のおすすめ車種は? 選び方のポイントやメリット、デメリットを紹介します
まいどなニュース / 2025年1月1日 13時30分
力強い加速や燃費の良さ、燃料代の安さが魅力のディーゼル車。ここでは国産車、外車、中古車のおすすめをご紹介しています。
ディーゼル車選びのポイントは?
ディーゼル車の購入では、以下のように重視するポイントを明確にし、それに合った基準で車種を選びましょう。
・維持費重視…燃費性能
・走り重視…最大トルク
・アウトドア目的…積載性や悪路走破性
スポーティな走りを楽しみつつ、維持費を重視したいならMAZDA2のようなコンパクトで燃費の良いモデルを、パワフルな走りを求めるならCX-5などトルクフルなモデルを、アウトドア目的なら大型SUVやミニバンを選ぶと良いでしょう。
国産ディーゼル車のおすすめ車種5選
国産メーカーでは、マツダがディーゼル車を数多く販売しています。街乗り向き中心の低燃費モデルを選ぶなら、マツダ車がおすすめです。一方、三菱やトヨタからは悪路走破性に優れたモデルが販売されています。
▽マツダ「CX-5」
・新車時価格:322.8万円~
・中古車相場:33.1万円〜422.8万円
・サイズ:全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mm
・最高燃費(WLTC):17.4km/L
・最大トルク:450Nm
CX-5の現行モデルの全幅は1800mmを超えています。しかし全長はやや短めで、意外にも運転しやすいです。乗り心地も快適で、価格以上の品質を備えています。
ディーゼルモデルの最大トルクは450Nm。これは後述の三菱「デリカD:5」の数値を上回ります。特に高速道路を利用する人なら、スムーズな加速と力強い走りで快適なドライブを楽しめます。リセールバリューも高いです。
▽三菱「デリカD:5」
・新車時価格:415.7万円~
・中古車相場:17.4万円〜560.1万円
・サイズ:全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mm
・最高燃費(WLTC):12.6km/L
・最大トルク:380Nm
ミニバンでありながら、SUVのような悪路走破性を備えたデリカD:5。アウトドアでの使い勝手を極めた唯一無二の存在であり、現在では三菱の主力モデルの一つです。
デリカD:5は、ディーゼル車のみの展開です。ディーゼルエンジンはパワフルだからこそ、積載性が大きかったり、坂道を走ったりするクルマとの相性が良いです。デリカD:5なら、ディーゼルの良さを存分に味わえるでしょう。
▽トヨタ「ランドクルーザー300」
・新車時価格:760万円~
・中古車相場:199.9万円〜900万円
・サイズ:全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm
・最高燃費(WLTC):9.7km/L
・最大トルク:700Nm
国産SUVの中でも最大サイズのランドクルーザー300。世界的に人気が高く、新車は長期にわたり受注停止の状態が続いています。
ディーゼルモデル(ZXグレード)の最大トルクは700Nmで、他の車種と比べて圧倒的にトルクフルです。力強い走りが楽しめますが、かなり大型でエンジン音も大きいので、周囲の道路環境や利用目的を考えて購入しましょう。すぐ手に入れたいなら中古も検討してください。
▽マツダ「MAZDA2」
・新車時価格:208.4万円~
・中古車相場:82万円〜259.1万円
・サイズ:全長4080mm×全幅1695mm×全高1525mm
・最高燃費(WLTC):21.6km/L
・最大トルク:250Nm
2019年に「デミオ」から名称変更となったMAZDA2。スポーティなコンパクトカーとして若者からも人気があり、ディーゼル車でも約200万円から手に入るお手頃な車両価格も魅力です。
MAZDA2は、このクラスでは唯一ディーゼル車の設定がある車種です。また、現在では珍しいMT車も用意されており、ディーゼルエンジン×MTの組合せを実現できる点も嬉しいポイントでしょう。
▽トヨタ「ランドクルーザー250」
・新車時価格:520万円~
・中古車相場:730万円〜885万円
・サイズ:全長4925mm×全幅1940mm×全高1925mm
・最高燃費(WLTC):11.0km/L
・最大トルク:500Nm
ランドクルーザー250は、ランドクルーザープラドの後継モデルとして新登場した車種です。プラドに比べて車両サイズサイズは大きく、価格も安くありません。
現行のランドクルーザー(300)より街乗りでの快適性を意識したモデルとして販売されていますが、サイズ感を考えると、十分な検討が必要です。コストや大きさが気になる場合は、中古でのプラドの購入も考えましょう。
輸入ディーゼル車のおすすめ車種3選
かつてディーゼル車が主流だった外車。しかし現在は電動化が進み、選択肢が減っています。
そんななか、外車でディーゼル車のラインナップが多いのはBMWです。ディーゼル車はエンジンの重みから、ハンドリングが重くなりやすい傾向があります。しかしBMW車はハンドリングのレスポンスが良く、パワフルな走りを楽しめます。
▽BMW「X1」
・新車時価格:620万円~
・中古車相場:34.8万円〜799万円
・サイズ:全長4500mm×全幅1835mm×全高1645mm
・最高燃費(WLTC):19.5km/L
・最大トルク:360Nm
BMWのSUVラインナップでは最小のX1。「最小」といっても、国産のミドルサイズSUVと大差ない大きさです。乗って窮屈に感じることはないでしょう。
現行X1は2023年にフルモデルチェンジし、電気自動車、ガソリン、マイルドハイブリッド・ディーゼルと3種類のパワートレインを設定。そのどれもが高い走行性能を誇り、「2023-2024 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。予算オーバーなら中古で型落ちモデルを狙いましょう。
▽フォルクスワーゲン「T-Roc」
・新車時価格:479.9万円~
・中古車相場:175万円〜624万円
・サイズ:全長4250mm×全幅1825mm×全高1590mm
・最高燃費(WLTC):18.6km/L
・最大トルク:340Nm
フォルクスワーゲンは、輸入車のなかでは高価すぎず、コスパに優れています。T-Rocも日本国内で人気の高いSUVの一つです。
全長4250mmという短さは、トヨタのヤリスクロスと大差ありません。全幅は1800mmをわずかに超えるものの、多くのエリアで運転しやすい点がポイントです。全幅があるからこそ後部座席も3人で座りやすく、ファミリーカーとしても便利でしょう。
▽BMW「3シリーズ」
・新車時価格:728万円~
・中古車相場:9.8万円〜859.9万円
・サイズ:全長4720mm×全幅1825mm×全高1455mm
・最高燃費(WLTC):15.5km/L
・最大トルク:400Nm
BMWの中でも屈指の人気を誇り、高級セダンの王道ともいえる3シリーズ。BMWはもともとアクティブな走行性能が魅力の一つで、年代関係なく人気があります。
ハンドリングのキレの良さもBMWならではの魅力。だからこそ、3シリーズのディーゼルモデルは多くのドライブ好きに愛されています。ワインディングロードや高速道路での運転と、幅広く楽しめる一台です。
中古ディーゼル車のおすすめ車種3選
ディーゼル車は同じ車種・グレードのガソリン車に比べると、車両価格が高いです。しかし中古車なら、車両価格を抑えられます。
生産終了した車種や型落ちモデルでも魅力的な選択肢があるので、注目しましょう。
▽マツダ「CX-8」
・中古車相場:135.5万円〜519.7万円
・サイズ:全長4925mm×全幅1845mm×全高1730mm
・最高燃費(WLTC):15.8km/L
・最大トルク:450Nm
2024年1月をもって販売終了となったCX-8。販売当時は、日本で唯一全車3列シート搭載のSUVでした。
3列目は大人が乗るには少々狭いものの、子どもなら快適に過ごせます。また、マツダはユーザーの要望をもとに3列目へのアクセスを工夫し、子どもでも安全に乗り降りできるよう設計されています。大型の一台だからこそ、ディーゼル車を選べば走りも快適です。
▽BMW「2シリーズ グランツアラー」
・中古車相場:85.3万円〜395万円
・サイズ:全長4585mm×全幅1800mm×全高1640mm
・最高燃費(WLTC):16.7km/L
・最大トルク:350Nm
グランツアラーも、すでに販売を終了しているモデルです。国産のミニバンほど高さがないものの、3列シート7人乗りのステーションワゴン風ミニバンで、ミニバンならではの外観の野暮ったさがありません。
魅力は、何といっても走行性能の高さ。BMWならではのハンドリングの良さで、キビキビ動きます。趣味用や家族用でも、スポーティさを求める人にお勧めします。
▽MINI「MINI クロスオーバー」
・中古車相場:110万円〜580万円
・サイズ:全長4315mm×全幅1820mm×全高1595mm
・最高燃費(WLTC):16.9km/L
・最大トルク:350Nm
MINIは2023年末から次々とフルモデルチェンジしており、SUVタイプのモデルは「クロスオーバー」から「カントリーマン」に名称変更されています。
クロスオーバーは、その名の通りクロスオーバータイプの小型SUVです。最低地上高はSUVらしく高めに設定されていますが、MINIらしさは全く失われていません。アクティブでカッコかわいいSUVが欲しい人におすすめです。
▽その他のおすすめ車種
今回ランクに入れていない車種でも、たとえば現行MAZDA2やMAZDA3の先代モデルにあたる「デミオ」「アクセラ」なども人気です。
これらの車種はフルモデルチェンジに加えて名称変更もしており、5年落ち以上の車両となるため、車両価格もかなり落ちてきています。たとえばデミオなら、走行距離の短い車両でも100~120万円程度で購入できます。
ディーゼル車のメリット・デメリット
購入前には、ディーゼル車のメリットとデメリットもチェックしましょう。
▽メリット
・ガソリン車より燃料代が安い
・低回転域での加速がスムーズで力強い
・耐久性が高い
・最近のモデルは環境にやさしい
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べてエネルギー効率に優れ、燃費性能が良いです。さらに、軽油の価格はガソリン価格より20円/Lほど違います。
また、トルクフルでスムーズに、力強く加速する点やエンジンの頑丈さ、最近のクリーンディーゼル車の環境性能の高さも魅力といえます。
▽デメリット
・ガソリン車より車両価格が高い
・振動やエンジン音が大きめ
・寒いと燃料が凍結することも
・ガソリン車より整備費用が高い傾向
ディーゼル車は燃料代が安い一方で、車両価格が高く、整備費用もかかる傾向があります。コストパフォーマンスを考えると、長距離走行が多い人におすすめです。または、ディーゼル車ならではのトルクフルな走りを求める人にお勧めします。
(まいどなニュース/norico)
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