「いつも心にチャラい美容師を飼ってる！？」悩む投稿主に美容師がくれた言葉とは？「大好きその美容師さん」「心にブッ刺さりました」

かつて美容師さんがくれた言葉に、今も励まされている（One/stock.adobe.com）※画像はイメージです

「30歳を過ぎてから大学院に進学してしまったので「貴重な30代を勉強に費やしてよかったのだろうか」と自問自答する事があるが、以前チャラい美容師から「勉強？何歳からでも良いじゃないですか！その分 人より長生きすれば良いだけッス！」と言われてから心にチャラい美容師を飼ってる。」

　30歳を過ぎてからの大学院進学を決断し、しかしこれで良かったのだろうかと自問自答する投稿主さんにとって忘れられないひと言がある、という経験をつづったポストが「X」で大きく注目を集めました。記事作成時点で、投稿には「14万」ものいいね、がついています。投稿主である「スカイ・チャン」（@hrnmkhrnmk）さんに、かつて「チャラい美容師」さんがくれた言葉についてお聞きしました。

「心にチャラい美容師を飼ってる」

　自身の決断に迷いが生じることは、誰でも一度は経験することです。ましてやその結果がその後の人生を左右するものであれば、不安で胸がいっぱいになることもあるでしょう。そんな時に心を晴らす言葉をくれた人は、きっと誰にとっても忘れられない人になるはずです。

　スカイ・チャンさんにとって、勉学の道を進むことを悩んでいた時、「勉強？何歳からでも良いじゃないですか！」と、そして「その分 人より長生きすれば良いだけッス！」と言い切ってくれたチャラい美容師さんはそういう存在なのでしょう。それ以来ずっと「心にチャラい美容師を飼ってる。」という独白で投稿文は終わります。

「大好きその美容師さん」
「心にブッ刺さりました。その美容師さん人生何周目なんでしょうか」
「私も30代で大学院行きました！同期の中でちょうど真ん中で、上は59歳も。科目履修では60代のかたも。とにかく大変だけど、楽しい毎日でした！応援してます！！！チャラ美容師」
「すごい良いチャラ美容師に巡り合ったんですねしかもそれを共有してもらえたんで、僕も明日から勉強に前向きになれそうです。あざっす！」

リプライ欄には称賛と激励そして感謝の声が届きました。

　「X」のプロフィール欄に「お金も英語力もないのに大学院留学しています。未来は明るいと信じてる！」と記しているスカイ・チャンさんに詳しい話をお聞きしました。

あっけらかんと言ってくれた

――美容師さんとお話した時のことを教えてください。

美容師さんと会話をしたのは、大学院進学が確定した時でした。進学は自分で決めた道ですが、自分の人生設計より何年も遅かったですし、親戚から大反対をされていたこともあって、当時は後ろめたさがありました。

――そうだったのですね。このひと言を聞いた時は。

美容師さんとは、いつもの通り何気ない会話から始まったのですが「長生きすれば良いだけッス！」とあっけらかんと言われた事に衝撃を受けると同時に、気持ちがすっきりしました。正直、もっと軽い気持ちで挑戦して良いんだと思いました。

「こんなところで何してるんだろう」

――とても勇気づけられる言葉です。このポストをしようと思ったのは？

ポストをしようと思ったきっかけは、大学院進学後数ヶ月経った頃に、気持ちが、ふと我に返ってしまった事があったんです。「私30歳過ぎてるのに学校に通って勉強してる。こんなところで何してるんだろう」って（笑）。

周りが若くて元気な20代ばかりだったので、日々なんとなく自分と周りの差を感じていたのかもしれません。自問自答している時に、ふとあの美容師さんの言葉を思い出して何気ない気持ちでポストしました。みんなに共有したいというより、自分の少し落ち込んだ気持ちを鼓舞するためにポストしました。

予想外にたくさんの人に見てもらえたことに感謝

　過去の自分に力をくれた言葉が大きく拡散したことについて「予想外に大変たくさんの方に見ていただき、とても驚きました。まずは、いいねやコメントをくださった皆さんにこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました」というスカイ・チャンさん。

人生で一番若いのは今

　また、投稿には30歳を超えてから進学し、学びの後に新しい生き方を選択した体験談がいくつも届いています。今、この瞬間、「学ぶこと」を始めたい、続けたい、と願うあらゆる年齢、環境下にいる人に向けてメッセージをいただけませんか、とお願いすると以下のように答えてくれました。「私は何歳から何を学んでも良いと思いますが、何かを学ぶなら早いほうがいいです。今後の人生で一番若いのは今この瞬間です。勢いや後押しがないとなかなか一歩が進みにくいですが、もし何かを学びたくて迷っている人がいるなら、今から思い切ってやってみると良いと思います。応援してくれる周りの環境への感謝を忘れず、頑張ってください！」（スカイ・チャンさん）。

（まいどなニュース特約・山本 明）